(す)はジョニー・デップといえば、「ウォンカ」ですかね。
ジョニデの吹き替えと言えば、ご本人公認の専属吹き替え声優の平田さん派ですが、ウォンカに限っては金ロの宮野さん派です!宮野さんは本当に変人役がよく似合う…
と、前置きはここまでにして…。
さて、本日は『武蔵野』でおなじみの国木田独歩さんの命日です。
最初、国木田さんの有名な作品ってなんだったっけ…と考えて「ど、独歩吟客!」と言ってしまった後から「これは某文豪探偵事務所にいるキャラクターの能力名だった…」と恥ずかしい思いをしたことがあります(/ω\)
独歩さんか…
独歩さんといえば、現在でも続いている『婦人画報』の創刊者という事と、田山花袋との悲しい友情エピソードが印象的ですね。
独歩さんは30代後半の時に肺結核になり、死去する前に花袋さんに「すぐにきてほしい」と葉書を送りましたが、その時花袋さんは小説にかかりきりで、「少し書いたら行こう」と思っていたその日の夜に、独歩さんの訃報を聞き「あの時すぐに行けばよかった」と後悔する、というなんとも悲しいエピソードです。
独歩さんには真山青果さんという友人もいまして、真山さんが帰ろうとすると「帰らないでくれー!」と引き止めて毎日通わせていたり(その間の宿泊代は真山さん持ち)、奥さんと愛人の方も入れ替わりで付き添っていたり、かと思えば死の間際「すぐにきてほしい」と花袋さんに葉書送ったり…。
かなりの人たらし…ごほんごほん!周りに人が集まるタイプの方だったらしいです。
また、独歩さんを偲んで花袋さんが「渋谷時代の独歩」というタイトルで追悼文を書いているのですが、これを独歩さんの文体を真似て書いているという衝撃。
自分の文体を殺してまで書きたかった独歩さんへの追悼文…
深い思いが込められていそうですね…。
この文はインターネットでも読むことができるので興味がわいた方はぜひ!
『独歩吟・武蔵野ほか』(国木田 独歩∥著) (913.6/ク) (新書)
『田山花袋』(小林 一郎∥著) (910.2/コ)
『婦人画報』(雑誌)