2019年02月16日の図書館だより

2019年02月16日(土)

先日、太陽の塔の内部観覧に大阪まで行ってきました。
完全予約制とのことで、昨年3月に内部の一般公開がはじまった頃に調べてみたら、かなり先まで予約でいっぱい!
もう少し落ち着いた頃に観に行きたいなあと思っていたのですが、一日限定の名古屋駅発着バスツアーを友人が見つけてきてくれて、ようやく実現しました。

太陽の塔は、1970年に開催された大阪万博の時にテーマ館の一部として岡本太郎氏が制作した作品で、今も万博記念公園のシンボルとして残されています。
耐震工事の実施と合わせて、展示物の「生命の樹」、万博閉幕後に行方不明となっていた「地底の太陽」とともに復元され、何度かの限定公開を経て、今回の内部一般公開がはじまりました。

特に印象に残ったのが、「生命の樹」。
1階から吹き抜けとなっている展示部分に高さ41メートルの大きな「生命の樹」があり、樹の幹や枝に大小さまざまな292体の生物模型が取り付けられ、アメーバーなどの原生生物から爬虫類、恐竜、人類に至るまでの生命の進化の過程が表されているのですが、まずその大きさとカラフルな原色の色使いに圧倒されました。
そして、精密に作られているたくさんの模型が楽しい!
当時はエスカレーターが設置されていたそうですが、現在は軽量化を図るために階段が設置され、その階段をのぼり解説を聞きながら模型を観ることができます。
一部の模型はあえて破損部分をそのまま残してあり、模型の内部構造が見れたり、万博から現在までの年月の経過を感じることができてとても興味深かったです。

高速道路からしか眺めたことがなかった太陽の塔。
内部観覧を終えた後に外に出て、太陽の塔の足元に立ち、間近で見上げてみたら想像以上に大きくてまたまた圧倒されました。
頂部の「黄金の顔」、正面の「太陽の顔」、背面の「黒い顔」をじっくりと眺め、記念撮影をして万博記念公園を後にしました。
この日は天気が良く、青空に映える白い太陽の塔がとてもきれいで目に焼き付いています。

バスガイドさんの話によると、現在も人気が高く、土日は予約が埋まっていることが多いそうですが、平日は空いている時間帯もあって予約が取りやすくなったようです。
大阪万博に行ったことのある母は、当時、太陽の塔の内部は観てこなかったとのことなので、いつか一緒に訪れたいなあ。

『「太陽の塔」新発見! 岡本太郎は何を考えていたのか』平野 暁臣∥著 青春出版社 606.9ヒ
『太陽の塔』森見/登美彦∥著 新潮社 913.6モ
『EXPO’70パビリオン 大阪万博公式メモリアルガイド』橋爪/紳也∥監修 平凡社 606.9エ

ページの最初に戻る