実写版の「美女と野獣」、DVDが発売になったようですね。
結局見に行けないまま終わってしまったのですが、舞踏会のシーンは迫力の大画面で見たかったなぁ……
「美女と野獣」で思い出すのは、何年か前に受けた「ボーモン夫人版ではない『美女と野獣』の訳が載った本はありますか」というお問い合わせ。
古い全集など、データには著者名等が載っていないものもある限り本をあたって確認してみましたが、結局見つけることはできませんでした。
ウィキペディア情報によると、今広く知れ渡っているのはボーモン夫人版で、お問い合わせの方もオリジナルがあることまでは確認できたが訳を見つけられなかった、というような問い合わせだったと思います。
それもそのはず、昨年12月に白水社から刊行された『美女と野獣』(オリジナル版)が「フランスの作家・ヴィルヌーヴ夫人が書いたオリジナル版にもとづいた、本邦初訳の完全版」(出版社HPより)なんだそうです。
この本の刊行を知ったとき、「あのときのお問い合わせの回答!!」と思わず心の中で叫びました。
当時この本があったらな~…
『美女と野獣(オリジナル版)』ガブリエル=シュザンヌ ド ヴィルヌーヴ/著
『美女と野獣』(絵本)アーシュラ・ジョーンズ/文 サラ・ギブ/絵
『キネマ旬報』2017年5月上旬号