3月に入った途端、暖かい日が増えてきましたね。この「図書館だより」を書いている6日(土)の最高気温は天気予報では19℃!さて、何を着たら良いのやら??衣替えをするとまた寒くなりそうですし、かといって極暖〇―トテックやタートルネックの分厚いセーターはもう片付けても良いようにも思えるし・・・。特にオシャレでもないのですが、季節の変わり目は難しいですね。張り切って春物を着ると風邪をひいてしまいそうですし・・・。ま、とりあえず、気分転換もかねて髪を切ることにします。
さて、春は出会いと別れの季節ですね。それとは関係ないのか、あるのかよく分からないのですが、文化出版局が発行する雑誌「ミセス」が3月5日発売の4月号をもって休刊となります。つまり、現在最新号としてビニールのカバーが掛かって書棚にならんでいる号が最後です。「ミセス」は私の母が好きな雑誌で、自分で買うにはなかなかのお値段だったこともあり、よく借りていました。
私の母はこの地方に住むごく普通のおばちゃんですので、「ミセス」でよく取り上げられていた豪華な海外旅行や、100万円もするドレスやコート、おしゃれなパーティーなどとは全く無縁な暮らしを送っているのですが、美しい写真が大判で掲載されている雑誌をパラパラと眺めるだけでも楽しい、とよく言っていました。文化出版局のホームページには、雑誌発行の方向性を検討した結果、休刊が決定したとありましたが、図書館でも多くの方にご利用頂いていた雑誌なので残念に思います。せめて、最終号くらいは・・・というわけで、購入して母にプレゼントすることにしました。よ、喜んでくれるかな??
コロナ禍の打撃を受け2020年は100誌以上の雑誌が休刊となったそうです。雑誌もまた、私たちの暮らしを豊かにしてくれるかけがえのない出版文化のひとつ。大切なものが、少しずつやせ細っていくようで心配しています。
・『ミセス 2021年4月号』(最新号のため貸出はできません。館内でご覧下さい。)
・『平成の出版が歩んだ道 激変する「出版業界の夢と冒険」30年史』能勢仁・八木壯一/共著
・『拝啓、本が売れません』額賀澪/著