2017年03月13日の図書館だより

2017年03月13日(月)

外に出ると、所々で梅の花が満開で、時おり大学の卒業式の帰りらしい袴姿の人も見受けられます。スーパーやコンビニでは、新人バイトさんが先輩からレジ打ちの指導を受けている姿や、電車に乗れば運転席に指導員の腕章をした人と新人運転手がいたりと、皆それぞれ新たなステージに向けて歩み始めている様子が垣間見えます。不安と希望では、不安の方が若干多いかも知れませんね。でもそれは誰もが感じている事で、今の季節、何かしら不安や、期待を持つのは当たり前かも知れません。

津島の短編小説コンテストの受賞作品を読んでいます。
『大きな金魚』はまだ読んでいる途中ですが、『だなもさん』と『天王通りの喫茶店が売られる日』は読み終えました。
2作品読むと、個々に津島の想像できる街並が変わってきますね。『だなもさん』のイメージだと東京でいう吉祥寺や下北沢界隈の居酒屋や木造アパートが建ち並ぶ街の雰囲気を感じましたし『天王通りの喫茶店が売られる日』ですと、今の天王通りのイメージに近いものがあります。
それだけ前者と後者の町に描写の細かさが違うというのもありますが、どうでしょうか。別れと出会いのあるこの時期に読むと、丁度そんな空気を漂わせる旬な小説だと思いました。 (伊)

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