2019年05月13日の図書館だより

2019年05月13日(月)

 連休を過ぎてからだいぶ暑くなってきましたね。 
先日、ある馴染みの喫茶店にひと月ぶり寄ったら「4/30をもって閉店しました」という貼り紙がしてありショックでした。
個人経営の昔ながらの喫茶店で、ほとんどは近所で働いている人たちが、仕事帰りに一服しにくる様な常連さんが集まる喫茶店でした。

最初、何も知らずに入った時、ちょっと珍しい客が来たなみたいな目で見られましたが何となくその居心地の良さに何度も行くようになってしまった喫茶店でした。新聞だけでなく、普段読まないような『アクション』といったちょっと通好みの濃い漫画雑誌があるのが独特で好きでした。

 この前、ふと新着本のコーナーにあった『もっと音楽が好きになる上達の基本テューバ』(763.6ツ)が目にとまり読みました。
テューバ(チューバとも言いますが)は金管楽器の中でも一番大きく、オーケストラでは後ろの方でどっしり構えて演奏する重鎮的な楽器です。
楽器の中でも一番の低音で、オーケストラではベースとなる存在でもあります。単体ですと音は大きいですが、すごく低い音しか出なく、オーケストラで初めて重厚な低音が全体の中で効果的に響きます。

この本の面白い所は、ただ単にテクニックを紹介しているだけではなく、メンタル面もサポートしているのが良いです。
例えば〝失敗に学ぶ〟では、「本番の会場で楽器ケースを開けたら、楽器が入っていなかった!」という著者の大胆な失敗ぶりが紹介されていました。私だったら顔面蒼白で血の気が引いてしまいますが、それでも著者は「落ち込まない!「開き直る」「楽器のせいにする!」「失敗の原因を把握したうえで、忘れる!」と次々アドバイスしており、その強固な心臓はすごいです。

また「気乗りしない日は吹かない」といった気楽な考え方も書いてあり、楽器を好きになるためのモチベーションの保ち方がこの本のおすすめポイントだと思いました。

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