2018年07月30日の図書館だより

2018年07月30日(月)


午後7時の空の様子

 今年のいつ頃の新聞だったか忘れましたが、四日市市の大矢知町に「久留倍官衙(くるべかんが)遺跡」という旧跡があるという記事が載っていた事を思い出し、ツーリングがてら行ってみることにしました。

出掛ける前に簡単に経路等をネットで調べると、7世紀~9世紀頃の役所跡だといわれており、歴史に親しめる公園として資料館等の整備がされている場所との事でした。いざ現地付近まで行くと、広大な田園と山を切り開いてできた新興住宅地で道に迷ってしまい、気が付くと小高い山道を登って伊坂ダムというダム湖の畔に来てしまいました。

湖は見晴らしがとても良く、ドライブで立ち寄る人や、湖の周りをジョギングしに来ている人がいてアウトドアを楽しめるスポットになっていました。結局、ダムに着いたのが夕方近くになってしまったため、遺跡は次回に持ち越す形となってしまいましたが、近場で楽しめそうな穴場を一つ見つけられたので良かったです。

帰宅してから再度周辺を調べると、史跡がまだ幾つかあるようなので次回は効率よく巡れるよう計画しておこうと思います。

2018年07月29日(日)

 毎日暑いですね。今年は体温を越える気温が続いているので、夏がわりと好きな私でも厳しいなぁ・・・と思います。しかし、この季節はやらなくてはならない事があります。それは、暑中見舞い葉書を書くこと。毎年、少し面倒くさいなぁ、とも思いますが、親戚や友人の顔を思い浮かべてポストカードを選び、簡単なものですが文章を書いてポストに投函するのは楽しいもの。メールやSNS(←私はやってないのですが)も便利ですが、葉書は「何か」が届くような気がして、今でもわりと書きます。

 葉書を出そうとすると、いつもよく分からなくなるのが切手代。「今、葉書って何円切手だっけ?」「えー、知らん。50円じゃ届かんわねぇ」という会話をいつも母としているような・・・。ネットで見ると、現在の葉書の料金は1通62円。62円・・・この数字どこかで聞き覚えがあるなぁ、と思い少し調べると、平成元年(消費税3%導入)~平成6年(消費税5%導入)までの手紙の切手代が62円でした。

 ということは、家の中に62円切手があるかも・・・と、引き出しを探すと沢山の62円切手、そして60円切手が見つかりました。わぁー、懐かしい。けれど、何故こんなに沢山の切手があるのだろうか・・・そう考えると、その頃よく祖父と手紙のやり取りをしていたことを思い出しました。

 数年前に亡くなった石川県の祖父は、職業柄か(お坊さんでしたので)筆まめな人で、孫の私宛によく手紙や葉書をくれました。祖父は、子どもを「子ども扱い」するということが全くない人で、時事問題や宗教、人生について書かれている手紙は、子どもの私にはわからないも内容も多かったのですが、「おじいちゃんから手紙が来た」ということがとても嬉しかったものです。

 筆まめだった祖父は後年、自費出版で自伝を作りました。私の母は家を建て替える際にうっかり本を失くしてしまったのですが、叔父が私にプレゼントしてくれたので、私の手元に一冊あり、今でも折に触れて読み返します。大正の終わりに生まれた祖父の青春時代は、当然ながら戦争についての記述が多く、「兵士だった頃」についても祖父らしい率直な文体で書かれています。今の私よりも若い年齢の祖父が、宮古島で終戦を迎える日まで、どのような体験をして、どんなことを思ったのか・・・自伝を読むたびに、平和な世に生きていることに感謝の念を抱きます。

夏休みは、毎年祖父宅に遊びに行っていたので、夏が来ると祖父のことを思い出すことも自然と多くなります。畑で獲れたばかりのトウモロコシを高校野球の中継を観ながら、親戚や従兄弟達と賑やかに食べた記憶は、今でも私にとって宝物です。

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