はい!先週予告していた通り徳川美術館の刀剣特別展示の感想と、ちょっと刀剣の説明をしていきます!ではさっそく!
まず入場前からすごかったです!「刀を間近でご覧になりたい方はこちらへ~!一時間待ちとなっております」という職員さんの声を聞き、そちらを見ると長―い列が!!
「肩越しで良い方はこちらに~」と別の入口がありましたが「ここまで来て肩越しは嫌じゃ!1200円分たっぷり観るんじゃい!(ドケチ根性)」と覚悟して並びましたが、意外にも早く進んだため30分ほどでご対面!
長い列の先に、国宝の「後藤藤四郎(ごとうとうしろう)」と美術館の名物である「鯰尾藤四郎(なまずおとうしろう)」がトリを飾っていました。
ん?「後藤藤四郎」と「鯰尾藤四郎」ってなんだって?ではご説明しましょう!
まず名前を見てなんとなくわかる通り同じ刀工(刀を作る人)の作品です。この人の通称が藤四郎だった為、簡単に言いますと「後藤さん家の藤四郎の刀だから後藤藤四郎」といった感じです。
「鯰尾藤四郎」は「刀の見た目が鯰の尾みたいだから鯰尾藤四郎」です。
そしてこの「鯰尾藤四郎」実は織田、豊臣、徳川の家を転々としたすごい刀。
豊臣秀頼が持ち主の時に、大坂夏の陣で焼けてしまうのですが、「藤四郎の刀は縁起がいい」と有名だった為家康は大変惜しみ、この「鯰尾藤四郎」を見つけ出させ、綺麗にして手元に置き今に至るというわけです。
自分の持ち主である秀頼を追いつめた徳川の美術館で今や名物となっているとはなんと皮肉なことか…ううっ
と、刀の人生(刀生?)を知って見に行くと、その刀が背負ってきたものをひしひしと感じられていいですね。
徳川美術館さんは江戸時代から研磨を行なっていないありのままの姿で展示しているという事もあって、美術品を見ているというよりは誰かの大事な物をちょっと見せてもらっているという感じで、なんというかその…、良かったです!!(語彙力が乏しい)
刃紋どうとか銘がどうとか切っ先から三ツ角がどうとか厚みがどうとか言いたいことはたくさんあるのですがこれ以上長くなるのは忍びないのでこの辺りで終わらせて頂きます!
また行きたいな…( *´艸`)刀を観る楽しさを知ってしまった(す)でした。 (す)
『日本刀を嗜む』 (刀剣春秋編集部∥監修) (456.6/ニ)
『日本刀ビジュアル名鑑』 (かみゆ歴史編集部∥編) (756.6/ニ)