早くも年末ですね。(先週と同じく)まだ年賀状一枚も書いてないのに・・・。
さて、NHK・Eテレ「理想本箱 君だけのブックガイド」のお話を。先々週の「図書館だより」にも書いたと思いますが、この番組に津島市出身のブックディレクター・幅允孝さんが選書家として出演されています。というわけで、初回からとても楽しみに拝見しました。テレビで幅さんをお見かけするのは久しぶりのように思いましたが、落ち着いた話し方と、程良くオシャレな服装が「あ、変わらない幅さんだー」としみじみしてしまいました。
幅さんを見ていると、「BACH(幅さんが代表をつとめているブックディレクションの会社)」のHPの冒頭に掲げられている「丁寧に本を差し出す」という言葉をいつも思い出します。私も本に携わる仕事をしていて、本を貸出する時は「紙以上の何か」をお渡ししていると思って大切に本を扱うようにしていますが、忙しさとか疲れとかもあって、つい大切なことを疎かにしてしまうことが多々あります。幅さんを見ていると、図書館で働きはじめた頃の初心みたいなものを思い出し、本、そして人と接する時には「丁寧」でありたい、と思います。
さて、私にとっては2021年最後の「図書館だより」となりました。皆さん、よいお年をお迎えください。年末といえば、24日に「第24回(!)みうらじゅん賞」の発表、そして28日にNHK・BSプレミアムで「笑う洋楽展 年末スペシャル」があります。年末年始は、個人的に「MJフェス」を開催して楽しもうと思っています。他には「積ん読」となっている本を読んだり、ウォーキングしたり・・・と、昨年と同じ「ほぼステイホーム」で2022年のお正月も過ごす予定です。来年は寅年ですね。寅さんのように、来年こそはフラフラしたいなぁ~。
・『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』幅 允孝/著・・・この本は、帯に「読んでみるのもいい。」という言葉が続きます。幅さん自身の書かれたエッセイ集で、実は私はサイン本を持っていたりします(自慢です)。
・『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん∥著・・・「2021年本屋大賞発掘部門受賞作」なので、現在コーナー8「賞タイムへようこそ。」に並んでいます。「仕事がないなら、作ればいいじゃない」というポジティブなメッセージがコロナ禍の現在で「グッとくる」のは私だけではないはず。
・『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』滝口 悠生/選・・・「男はつらいよ」マニアとして知られる芥川賞作家・滝口悠生さんが、寅さんの名セリフ・名シーンを選んで紹介する一冊。このコロナ禍を寅さんが生きていたら、何と言ったのかを想像しながら読むのも楽しいかもしれません。