もうすぐ夏も終わりですね。今の時期は道端にセミが転がっていることが多くなりますが、先日ネットである記事を読みました。
それは「セミが最期に見る景色は何か」というもの。
セミは繁殖すると死んでしまう生き物です。
子孫を残す役目を終えると、体を動かす力がほとんどなくなり、セミは地面に落ちてしまいます。
地面に落ちた後は死を待つだけなのですが、皆さんご存知の通り、セミはお腹を見せた状態で地面に転がっています。
セミは複眼なので広い範囲を見渡せますが、背中に目がついているので死ぬのを待っている間、ほとんど地面やアスファルトを見て過ごします。
こんなこと言われるまでもなく、セミの体の構造や行動から考えてみれば分かることですが、今までセミの最期なんて意識したこともなかったので、死ぬまでの間、もうほとんど動かない体で地面を見て過ごしていることを考えるとなんだか切なくなりました。
……と、こんなこと書いておいて何ですが、地面に落っこちているセミに近づくと飛び立たれたり、いきなり鳴きだしたり(いわゆる、セミファイナル)して寿命が縮むぐらいビックリするので、セミのことはあまり好きじゃありません。
でも最期の力を振り絞って飛んだり、鳴いたりしたのかと思うと哀愁を感じます。
『セミクジラのぬけがら』
『セミハンドブック』
『文部科学大臣賞を受賞した小学1年生のすごい自由研究「セミをさがしたなつやすみ」』