先週の日曜日、徳川美術館で開催されている夏季特別展「合戦図―もののふたちの勇姿を描く」記念講座「合戦を科学する」を聴きに行ってきました。それにしても、最寄りのバス停「徳川園新出来」から徳川美術館までの暑かったこと・・・。いかんなぁ~、暑さ寒さに強いのが自慢だったのに・・・。もしかしたら、体力が落ちてきているのかもしれません。来年の東京五輪に向けて鍛えなおさなくては!
講座の話に戻りますが、講師は今年1月に出版された『承久の乱』が話題となった東京大学史料編纂所教授・本郷和人さん。旬の人の講座ということもあり、猛暑にもかかわらず会場は超満員。自らを「講演芸人」と仰っていましたが、親しみやすい風貌と流暢な語り口で、私のような「戦国あんまり好きじゃない人(ちょっと前までやっていた戦国時代のコーナー展示を担当していたのですが)」にとっても、わかりやすく楽しい講演でした。・・・合戦中も食べていかなきゃいけないんだよね・・・とか、相当鍛錬しなきゃ弓矢なんて敵に当たらないよね・・・とか、槍で人を突くなんて難しいよね・・・とか、当時の兵たちの苦労を思い、しみじみしてしまいました。やはり平和が一番です。
他に、8月14日放送のBSプレミアム「英雄たちの選択」の「謎の屏風が語り出す~復元推理・大坂冬の陣図屏風」で取り上げられていた「デジタル想定復元屏風」も観てきました。番組で紹介されていたとおり、こちらは色鮮やかでむっちゃ派手・・・なかなか興味深かったです。
また、展示期間中とは知らなかったのですが「≪津島社祭礼図屏風≫伴家伝来・岡谷家寄贈」も観ることができました。屏風を見学している人達が「2年連続、台風でやれなかったんだよねー」と喋っているのが聴こえて、「おぉ、今やそっちで有名になってるのか!?」と思ってしまいました。
そういえば、徳川美術館には「トクさん」というキャラクターがいることをご存知でしょうか?「芸術新潮2019年9月号」でも少し紹介されていましたが、 2015年には「ミュージアム・キャラクター・アワード」で見事優勝したことでも知られるキャラクターです。そのモデルは、何と徳川美術館館長にして、尾張徳川家第22代当主・徳川義崇氏ー。『葵の残葉』を一生懸命に読んだ者としては、隔世の感があります・・・。