2018年10月24日の図書館だより

2018年10月24日(水)

以前図書館だよりでもご紹介した『活版印刷三日月堂』、8月に完結編となる4巻が発売されました。
それを記念して、東京にある印刷博物館でコラボ展示が実施されているというのを知り、先日行ってきました。

展示の情報を知ったのが東京に行く直前で、当日の印刷博物館は20日から開始の企画展準備のため展示室の一部のみ開館となっていました。
それでも、印刷の歴史を紹介したプロローグエリアから見応えがあり、時間の都合で省略したVRシアターの内容も面白そうでしたし、20日から始まるという企画展もとても気になるので、ぜひまた行ってみたいと思います。
そのときには、印刷工房の見学・体験もできたらいいなぁ。

展示の内容が楽しみだったのはもちろん、コラボ展示にちなんでミュージアムショップで販売されていた番外編(実際に活版で印刷し、製本された小冊子)と1巻の表題作「星たちの栞」に登場する星の栞セットも無事購入でき、その風合いに惚れ惚れしています。


↑冊子、栞とも夜空を思わせる紺色ベースにシルバーインクが素敵です☆
 企画展「天文学と印刷」のチラシは8種類あって、並べると1つの大きなポスターになります。

展示内容はどちらかというと大人向けかもしれませんが、印刷工房の見学・体験やプロローグエリアの映像コンテンツ(漢字の成り立ちがよくわかる動画)など、子どもさんでも楽しめるコーナーもありましたよ。
付き合ってもらった友人が一番楽しんでいたのは、組版にちなんだパズルゲーム(活字をイメージした逆さ文字を指定の単語にならべるパズル)で、これは本当に楽しかったです!!
単純にゲームとしても面白く、活字を拾う体験でもあり、大人から子どもまで幅広く楽しめると思います。
機会があればぜひぜひ親子で足を運んでみてください。
20日から始まった企画展「天文学と印刷」・三日月堂コラボ展示とも来年1/20(日)までの開催です。

最後になりますが、先日(き)さんもお伝えした通り、5月より英語で楽しむおはなし会を担当してくださっていた加藤さんが急逝されました。
本当に突然の訃報に、寂しい気持ちでいっぱいです。
心よりお悔やみ申し上げます。

いつも「どのようにしたら、もっとよいおはなし会ができるか」を考えていらっしゃいました。
今月で6回目、ようやく半年を迎えようとしていたところで、まだまだこれからだった英語のおはなし会ですが、残念ながら今月を持ちまして一旦終了とさせていただきたいと思います。
これまでご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

『活版印刷三日月堂』(1~4巻)ほしおさなえ
『大正レトロ・昭和モダン広告ポスターの世界』凸版印刷株式会社印刷博物館/編
『美篶堂とつくるはじめての手製本』(美篶堂さんが小冊子の製本を担当されています)
『本づくりの匠たち』 『紙ものづくりの現場から』(活字鋳造、活版印刷ほかの現場が取材されています)

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