今日はクリスマス・イブですね。先週12月16日(土)に無事にクリスマス会が終了し、図書館にやって来たサンタが遠くへ旅立っていったのを見送ったので、もう今年のクリスマスは終わったような気分でいました。まだ、始まってもいなかったとは・・・。
さて、先週の図書館だよりの続きです。「北斎だるせん!展」と西別院へ出掛けた日に、「ドニチエコキップ」を使って千種の児童書専門店「メルヘンハウス」にも足を延ばしてきました。新聞やTVでも報道されていたのでご存知の方も多いでしょうが、「メルヘンハウス」は来年3月に閉店することが決まりました。ならば是非、と遅ればせながら一度伺っておこうと思い立ったのです。
事前に調べてから出掛けたわけではないのですが、お店に伺った時はもうすぐ「おはなし会」がはじまるタイミング。書店の「おはなし会」は見たことがないので、しっかり見学させて頂こうと思い、子どもたちや保護者の方の邪魔にならないように後方で立っていると、店主の方が「今日は朝日新聞の取材が入っています。記者さんがおはなし会の写真を撮るのでよろしくお願いします。」と挨拶されました。わ、偶然伺った日に取材とは!ビックリです。(この日の模様は12月13日の朝日新聞夕刊に掲載されていました。)おはなし会は、絵本・紙芝居を交えて20分ほど。大人の私も楽しい時間を過ごさせて頂きました。友人の子どもへのプレゼント用と私のノスタルジーのために絵本を数冊購入して帰宅しましたが、その日は家に帰ってからも心の温かい一日でした。
雑誌や漫画は扱わない。宣伝文句に惑わされないように、本の帯は外して並べる。本を手に取って内容を確かめられるように、透明ラップで包んだり紐を掛けたりは一切しない-創業以来、店主の方が心掛けてきた事だそうです。良心ある書店が、また一つこの世から消えてしまうのかと思うと、「本」に携わる者として非常に残念に思います。子どもたちの未来に幸せが訪れるよう、そしてクリスマスは良い本と共に過ごせますように願わずにはいられません。
最後に少しだけお知らせを。図書館玄関横展示スペースにて、12月23日(土)から「ボタニカルアート展」を開催しています。というわけで、「ボタニカルアート展」にちなんで、コーナー7では「12月の本」に植物の本を追加して並べています。寒さ厳しい季節ですが、植物たちの声に耳を澄ませて「春」を感じてみてはいかがでしょうか?
今日の図書館だよりが、私(き)の今年最後の図書館だよりとなります。一年間のご愛読有難うございました。では、良いお年を。