久々に「今日は何の日?」の話題でひとつ。
本日は、あまり日本には馴染みがありませんが「聖ニコラオスの日の前夜祭」です。
聖ニコラウスのほうがピンとくる方が多いかもしれません。サンタクロースのモデルになった、と言われているあの人です。彼は海運の守護聖人であり、海運国オランダ、フランデレンでシンタクラースとも呼ばれています。
北部オランダでは毎年12月5日にシンタクラース祭があり、シンタクラースを祝って贈り物を送る風習があるそうです。クリスマスイブのようなものでしょうか。
しかしシンタクラース祭はクリスマスイブとは一味違います。
なんと悪い子に罰を与えるヤツがついてくるのです!
シンタクラースの日は同時にクランプスの日であり、ニコラウスが従える怪物クランプスが現れ、悪い子に罰を与えるとされています。
怪物クランプス……いわゆるナマハゲ的なもの?
主役のシンタクラースもサンタクロースとは違い、赤い司祭服に杖を持ち、ズワルトピートと呼ばれる大勢の従者と共にスペインから蒸気船でやって来て、白馬に乗って各地を回るとのこと。
現代ではこのお供のズワルピートが、良い子にはお菓子を配り、悪い子はスペインまで連れて行ってしまうのだそうです。
悪い子は親元から連れ去られてしまう、というあたりでなんとなく『ねないこだれだ』を思い出しますね。
この時期、オランダでは「悪い子はスペインに連れていかれちゃうよ!」なんて言われたりしているのでしょうか。
(Go)
『イップとヤネケ シンタクラースがやってくる!』アニーM.G.シュミット/作 K949シ
『ナマハゲ その面と習俗』 386.1ナ
『ねないこだれだ』せなけいこ/作・絵 E青