先日、家でテレビを観ている時にチャンネルを変えていたら、懐かしの「裸の大将」が再放送されていました。
全国を放浪した画家の山下清さんをモデルに1980年~1997年にかけて作られたドラマで、朴訥でありながらどこかユーモラスで憎めない清さんのキャラクターと、放浪先などで出会う人情が描かれていて、大好きなドラマでした。
ハマり役だった芦屋雁之助さん演じる清さんがムシャムシャほおばる巨大なおむすびがとってもおいしそうだったなあ、とか、ドラマの雰囲気にぴったりだった、ダ・カーポの歌う主題歌「野に咲く花のように」が頭の中に流れてきたりと、一瞬で当時の記憶がよみがえってきました。
山下清さんといえば、昨年、豊橋で開催された展覧会に行ってきました。
細かくちぎった紙を貼り合わせて描かれた作品が、幼い頃から年齢順に展示されていて、どの作品も温かみがあり、エネルギーに満ち溢れていて素晴らしかったです。
特に、細くこより状にねじった紙を使った作品の数々は圧巻でした!
紙を細くすることで、より繊細な線の描写が表現されていて、精密な油絵を観ているような感覚になりました。
この作品が無数のこよりによって構成されているなんて・・・!
驚きと感動で胸がいっぱいになりました。
また機会があったら、ぜひ観に行きたいです。
『みんなの心に生きた山下清』式場俊三/監修 山下清展企画室 726.9ヤ
『山下清作品集』山下清/著 河出書房新社 723.1ヤ
『裸の放浪画家・山下清の世界』池田満寿夫ほか/文 講談社 723イ
『山下清の放浪日記』山下清/著 池内紀/編・解説 五月書房 723ヤ