なんだかんだともう12月です。
図書館で12月と言えばクリスマス会。
そんなクリスマス会も、振り返れば7月のたなばた会、8月の真夏の夜のこわ~いおはなし会も、「平成最後のたなばた会・こわ~いおはなし会・クリスマス会」になるのですね。
昭和から平成に変わるときの記憶は(子どもだったため)無いのですが、有名な新元号を掲げる故・小渕恵三元首相の映像は小渕さんが亡くなられたときにたくさん流れたので、なんとなく知ったつもりになっています。
今度はどんな元号になるのでしょうか。
有栖川先生の学生アリス(江神)シリーズの短編の1つに、昭和最後の年越しのエピソードがあります。
そこで展開された「次の元号のイニシャルは何になるか」の予想が実にロジカルでした。
あくまでイニシャルだけですが、その予想からすると次は「K」か「N」か。はたまたまったく違うものか。
ちょっとだけ楽しみです。
学生アリスのシリーズは今から30年ほど前の80年代の終わりが舞台で、スマホどころか携帯もない時代の物語ですが、全然古くさくは感じません。
青春のほろ苦さも詰まった学生アリスシリーズもおすすめ! です。
前出の短編(「除夜を歩く」)が入った江神シリーズ短編集『江神二郎の洞察』は、大人の事情で現在は無いのですが……
こちらは最近発売になった京都を舞台にしたアンソロジー『京都迷宮小路』にも収録されています。
(が、できれば『江神~』でアリス入部から順に読んでいただきたい……リクエストもできます……)
「除夜を歩く」は最初に書いたように年越しのお話なので、これから年末に向けてもピッタリです。
ぜひぜひどうぞ。
『江神二郎の洞察』有栖川有栖(所蔵なし)
『64』横山秀夫
『10代に語る平成史』(岩波ジュニア新書)後藤謙次
『激動の平成史』
『昭和の洋食平成のカフェ飯―家庭料理の80年』阿古真理