2018年03月の図書館だより

2018年03月31日(土)

『しろくまカフェ』という漫画をご存知ですか?
ヒガアロハさんのデビュー作で、カフェを営むシロクマくん、常連客のパンダくんやペンギンくん、幼なじみのグリズリーくんなどの動物たちと、それを取り巻く人々が繰り広げる日常を描くギャグ漫画?なのですが、動物たちがごく自然に人間社会に溶け込み、種族の隔てなく普通に会話できているところが面白く、憧れでもあります。
こんな世界に一度でいいから暮らしてみたい~!
特に大きな事件やできごとが起こるわけでもないのですが、ほのぼのした日常がクスッと笑える大好きな漫画です。

『しろくまカフェ』は、ストーリーはもちろん好きですが、絵が最大の魅力だと思っています。
デフォルメせず、現実の動物にできるだけ忠実に描かれていて、動物の大きさや食べ物の好みなども準じて描かれています。
ともすると生々しくなり過ぎてしまいそうですが、ちゃんとキャラクターとして成立するかわいらしさも兼ね備えているところが秀逸だなと思います。
動物のマメ知識的な情報も盛り込んでいるので、動物図鑑を眺めているような感覚にもなり、『しろくまカフェ』を読んだ後に動物園に行ったら、楽しさ倍増でした。
知識が増えると見方が変わるものですね。

『しろくまカフェ』のコミック本は当館では所蔵していませんが、アニメ版が4月からBSで再放送されるそうです。
見逃していたので、さっそく録画予約しました。楽しみです♪

『極北の大地から ホッキョクグマを撮る』岩合 光昭/著 日本放送出版協会 482.5イ
『動物園の文化史 ひとと動物の5000年』溝井 裕一/著 勉誠出版 480.7ミ
『謎の絶滅動物たち』北村 雄一/著 大和書房 457.8キ

2018年03月30日(金)

みなさん、お久しぶりです!(す)です!
長い間お休みしてしまって申し訳ございません。ご迷惑をおかけしました…。

入院にはならなかったものの絶対安静って意外と辛いものですね。
できることが限られてしまって。
ずっと本を読むか絵を描くかしかできませんでした。横になると肺が苦しい…

「こんなことになるなら家に仕事を持ち込めば良かった」と、後悔していたら「そうだ、図書館員が選ぶオススメの本の感想を何冊か書かないといけないのだったわ!今のうちに読んで少しでも仕事を進めよう!」と思い付いたのは良いものの、肝心の選んだ本を忘れるという鳥頭っぷり。辛い…

しかし一番辛かったのは、こんなに苦しい思いをしたにも関わらず
体 重 が 1 ㎏ し か 減 ら な か っ た こ と ! !

ど、どうして!?腹筋鍛えているはずなのに!(咳で)
3㎏は減っているだろう!ふふーん!などと思っていた私が甘かったです。

↓のタイトル、今の(す)には辛辣すぎる…

『お腹をしぼれ、ひき締めよ』(浜野 吉秀∥著) (498.5/ハ)

2018年03月29日(木)

そういえば『聖の青春』のキャストですが、映画では村山聖さん役を松山ケンイチさんが演じられていますが、テレビドラマ版では藤原竜也さんが演じられています。
この2人の名前を見てピンときた方もいらっしゃると思いますが、何というか…、すごい偶然ですね。
2006年に公開された某映画が好きで、何回もDVDを見返したりしていますので、『聖の青春』のキャストを改めて見た時は「あれっ!?」と驚きました。

最近はやれませんが、よく学生の頃はゴールデンウイークや夏休みなどの長期休暇中に毎日映画のDVDを1本、観ていました。
特に『ハリー・ポッター』シリーズが好きで、毎回のように観ていましたね。笑
でも『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』だけは、息子(セドリック)の遺体を見て慟哭する父親のシーンが本当に辛くて積極的には観ません。
何回観ても同じシーンで泣いちゃうんですよ。
子どもを亡くして嘆く父親の姿……辛い……。

それでふと思い出したのですが、毎年ではありませんが、小さい頃から夏休み中に「クレヨンしんちゃん」の映画やジブリ作品(特に『千と千尋の神隠し』)を、やはり毎日観ていたので、小さい頃から何も変わっていないのだな、と思いました。

ちなみに『千と千尋の神隠し』は(それこそ普通の人は嫌というほど)たくさん観ているにも関わらず、金曜ロードショーで放送があれば必ず観るぐらい好きです。

2018年03月28日(水)

ちょっと前のことですが、私の好きな有栖川有栖さんが「火村」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞しました。

まだ第3回となる新しい賞なので、「文学賞や新人賞は知ってるけど、文庫賞ってなんぞや」という方もいらっしゃるかもしれません。
私も前回の有栖川さんのノミネートを機に知ったのですが、「複数年にわたって5巻以上文庫で出ているシリーズもの」が選考の対象になるとのこと。
シリーズものが対象の賞は珍しいのではないでしょうか。
(ちなみに、第1回は畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ、第2回は今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズが受賞されました)

推協賞や本ミス大賞のようなミステリ系以外の賞を獲ることはあまりないと思っていたので、ファンとしても嬉しい限りです。
さらに嬉しいのは、前回第2回は小路幸也さんの「東京バンドワゴン」シリーズと有栖川さんの火村シリーズが同時にノミネートされていたこと♪
これもシリーズものが対象の賞ならではだなぁと思います。

バンドワゴンと言えば、いよいよ来月新刊『ヘイ・ジュード』が発売になります。
シリーズ旧作の文庫も毎年発売になるので、「東京バンドワゴン」シリーズの受賞にも期待しています。
(同じ賞を有栖川さんと小路さんが受賞されたら、それこそお祭り騒ぎになりそう…ワクワク)

さてさて、まもなく3月も終わりですね。
こどもの読書週間は4/23~5/12ですが、図書館では4/15(日)ストーリーテリングのおはなし会を皮切りに、今年もたくさんおはなし会を実施します。
図書館HP・こどものページでもチラシをアップしていますので、こちらもどうぞご覧ください。

*こどもの読書週間*
・おはなし会はすべて午後2時より、おはなしのへやにておこないます。
4/15(日)ストーリーテリングのおはなし会
4/21(土)おはなしBOOONのおはなし会
4/22(日)神守小図書ボランティアのおはなし会
4/28(土)こいのぼりのおはなし会
5/5(土)まろんmamaのおはなし会
5/6(日)神島田サポートのおはなし会
5/12(土)かぞくっていいね! のおはなし会
5/13(日)春のおたのしみおはなし会
*おはなしにこにこも第1・3木曜日 午前10時半~あります*

2018年03月27日(火)

先日、綿麻の着物を購入しました。ベージュ地に白の薄い格子模様が良い感じの単衣です。
本当は綿の違う着物を購入する予定だったのですが、在庫がなく……でも綿麻の時期はこれからだし、お得に買えたので結果的にOKです!

手持ちの着物に化繊、正絹、モスリン、ウールはあるのですが綿や麻のものは初めて。
化繊と同じく家で洗えるとは聞いていましたが、洗濯機でブンブン回しても良いものか……
店頭に引き取りに行ったので、ついでにお洗濯の注意点なども聞いてきました。

綿や麻の着物はネットに入れて洗濯機で洗ってもOK、ただし必ず水で。暖かいお湯どころかぬるま湯でも縮んでしまうそうです。
あとはエ○ールなどのおしゃれ着洗いで普通にお洗濯して大丈夫、蛍光剤や柔軟剤の入っていない洗剤ならOKとのこと。
そうか、綿とか麻ってお湯だと縮むのか……初めて知りました。聞いておいて良かった。

あれ、そういえば洋服の綿100%もの、普通に残り湯で洗濯してたぞ……?あれはよかったのかな?
買った時より縮んだかどうか、もはや思い出せません。縮んだのか?大丈夫なのか?
今度は洗濯前にちょっと気をつけてみてみようと思います……

『明治・大正のかわいい着物』似内惠子/著 753ニ
『大人気の悉皆屋さんが教える!着物まわりのお手入れ』高橋和江/著 593.8タ
『洗濯の名人になる! ラクにきれいに仕上がり満足』阿部絢子/著 593.5ア

2018年03月26日(月)

 先週に続き新しく入ったDVDのご紹介です。
今回は大人が楽しめる映画に絞ってご案内します。

まずはハリーポッター最新シリーズの『ファンタスティック・ビースト』、児童書でも長く愛され、キャラクターも大人気な『パディントン』。原作ファンでない人も映画単体で楽しめる2作品です。

邦画では『聖(さとし)の青春』はどうでしょう。村山聖を演ずるにあたり、見た目が変わるほど体重を増やして役作りをした松山ケンイチの姿がすごいです。
石原裕次郎主演の『黒部の太陽』は、今でも黒部ダムに行くと必ずこの映画の話題が出るくらい印象の強い作品です。ダム建設に情熱を燃やした男たちの長編大作でもあります。どちらも実在した人物やプロジェクトにまつわるお話で、ドキュメンタリーな内容となっています。

個人的におすすめしたい作品としては、洋画部門ではシュワルツェネッガー主演の『ジングル・オール・ザ・ウェイ』が一押しです。息子のクリスマスプレゼントに欲しがっていた人形をゲットするため、シュワルツェネッガー扮するお父さんが奮闘します。親子をテーマにしたコメディ色の高い映画で、吹き替え版はコミカルさが増して面白さ倍増です。

邦画ですと『ジャズ大名』がおすすめです。幕末の頃、ある小藩に外国人が漂着します。その時彼らの珍しい楽器がお殿様の目に留まり興味津々、ジャズの魅力に藩全体が引き込まれます。新政府の押し寄せる波がすぐそこまで近づく中、小藩はどう切り抜けるのでしょうか。筒井康隆原作の岡本喜八監督作品で、全体的に勢いがあってとても面白い映画です。そろばんをスケボー代わりに滑るお姫様が印象的です。

他にもまだ紹介しきれなかった作品はありますが、是非一度当館まで足を運んでご覧ください。

2018年03月25日(日)

 3月13日、作家の内田康夫さんが亡くなられました。現在コーナー7では「ありがとう、内田康夫さん」と題した追悼コーナーを設置しています。

私は、内田康夫さんの作品を、おそらく、いや間違いなく全て読んでいます。昨年、内田さんは体調不良のため休筆宣言されていたのですが、ずいぶん早いお別れとなってしまいました。「私が書かなくては」と思いながら、追悼の原稿を書きました。展示のため原稿を貼りながら「こんな日が来るとは・・・」という言葉が、頭に浮かんでしまい、涙がこぼれそうになってしまいました。個人的に、思いのある方の追悼コーナーを作るのは悲しいです。

沢山の作品を書いている方です。新刊が出るたびに、いつも楽しませて頂きました。作品を読んでいる時の幸福感、安心感に、私はずいぶん助けられたと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。そして、有難うございました。

 もう一つ、コーナーについてのお知らせを。つい最近2018年がスタートしたような気がしますが、早くも3月の終わり・・・というわけで、昨年末にスタートしたコーナー8の戌年企画「イヌ×ネコ 七番勝負」は終了しました。また、1月にスタートした「五輪ノ書」も平昌パラリンピックが閉会したため、終了しました。イヌとネコの勝負の行方は・・・、貸出冊数ではネコ派の圧勝でしたが、イヌ派の皆さんの愛もばっちり伝わりました。ともあれ、好評のままコーナーが終了するのは、担当者として嬉しいかぎりです。沢山のご利用、深く感謝申し上げます。

21日(水)からは、コーナー9「維新八景」がスタートしています。今年が明治維新から150年目にあたる年、ということで企画しました。幕末・維新の津島についての特集では、館長はじめWeb担当の(Go)さんにも助けて頂き、有難うございました。この場を借りてお礼を申し上げます。また、コーナーの展示スペースには限りがあるため、ばっさりカットしてしまったアナウンサーとフジヱさんのやりとりはWeb限定で完全版を公開しています。興味のある方は津島市立図書館ホームページをご覧ください。

「維新八景」については、書きたいことが沢山あるので、詳しくは次週に書く予定ですが、今回は少しだけ。「六.文豪誕生」の特集で紹介した漱石の『三四郎』の引用ですが、あの文には続きがありまして・・・

(中略)すると男が、こう言った。
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より・・・・・・」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より頭の中の方が広いでしょう」といった。「囚われちゃ駄目だ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引倒しになるばかりだ」
 この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持がした。

 ・・・現実はなかなか厳しいものがありますが、頭の中はでっかくいこう!と思います。では、新年度も宜しくお願いします。

2018年03月24日(土)

今年は桜(ソメイヨシノ)の開花が早いそうです。
高知では全国のトップを切って、先週3月15日に開花の発表がありました。
昨年より14日早い開花とのこと。
名古屋の開花予想は19日だそうですが、名古屋市内ではもう咲きはじめているのかな?
図書館の桜もつぼみが膨らみ、遠目から見ても色づいてきたので、あと一息といったところでしょうか。
週末は暖かくなるようなので、一気に開花するかもしれませんね。
楽しみです♪

春は新しいスタートの季節。
図書館でも出会いと別れを迎えますが、気持ちを新たに頑張りたいと思います。

『サクラ・さくら・桜 写真集』ブティック社 748サ
『日本桜の名所100選』主婦の友社 291.0ニ
『桜の話題事典』大貫茂/編著 東京堂出版 479.7オ
『サクラハンドブック』大原隆明/著 文一総合出版 479.7オ

2018年03月22日(木)

『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎/著)の中に、一時期『ナショナルジオグラフィック』のウェブサイトで連載していた、ということが書いてありました。
早速見に行くとまだ記事が残っていたので、読もうと思ったのですが、スマホで見るよりパソコンの方が見やすいかな、と思ってすっっっごく久しぶりに自宅のパソコンを起動しました。
そうしたらなんと、あまりにも使わないので画面が映らなくなっていました。
今の時代スマホがありますし、スマホでもword等使えますから、別にパソコンは無くてもいいのですが、無いなら無いで困る(時がある)ので新しく買うことにしました。
普段ほとんどパソコンを使わないので、高いものは買いたくないと思いましたが、安いものはスペックが低くて使いづらく、精神衛生上もよろしくありません。
なので、できればそれなりに良いものをそれなりの値段で買いたいな~、と思っていましたが、なんとか買うことができました。
置き場所に融通が利くノートパソコンで、しかも本体は白ですが、カバーは桜色。
これよりスペックが良いものがありましたが、完全に見た目で決めてしまいました。
これであまりに使えないようでしたら、精密機械は見た目で選んではいけないという戒めになりますので、その時はまたこの図書館だよりのネタにでもします。 (や)

『はじめてのパソコンのイラッをズバリ!解決』村松 茂∥著 007.6/ム
『超入門まったく分からない人のパソコン入門』007.6/チ

2018年03月21日(木)

あっという間に3月も終わろうとしています。
先週も書きましたが、そろそろ小学校も春休みでしょうか。

来月はこどもの読書週間です。
今年もたくさんのボランティアグループさんにご協力いただいて、いろいろなおはなし会を実施します。
そちらのお知らせはまた後日……

そしてこちらも先週お知らせしました、アニメ映画「ぼくは王さま」の上映会はいよいよ今週末25日(日)午後2時よりの開催です。
ご家族・お友達とどうぞご参加ください。
春の上映会についてはこちらから→ 3月25日(日)春の上映会のご案内

2018年03月20日(火)

先日、伊予柑と八朔をいただきました。柑橘類が大好きなのでとても嬉しい!
そのまま食べても加工してもいいし、料理にも使えて便利でありがたい果物です。
難点をいえば皮がたくさん出てしまう事と、少し硬くて剥きにくいことでしょうか……
ちょっと面倒ではありますが、おいしいものを食べるためなら!と皮を剥いているうちに気になったことがひとつ。
柚子やみかんの皮をお風呂に入れると肌がピリピリしますよね。
冬至に入る柚子風呂も、匂いはとてもいいのですがあのピリピリがちょっと……あれって、軽減できないものなのでしょうか。

ということで、調べてみました。
柑橘類の皮には、リモネンという成分が多く含まれています。
リモネンは汚れ落とし成分としてもよく知られるほど油を落とす効果が強く、肌の皮脂まで落としてしまうためそれが刺激となって、あのピリピリが発生するようです。
あのピリピリは困ったものですが、リモネン自体には保湿効果・血行促進・抗菌作用などプラス効果も多いので上手く使っていきたいものですね。
ちなみに切ったりしないで丸ごと入れたり、干してから入れるとピリピリが少し緩和されるそうですよ。

……次食べるときは、皮を干してから入れます(既にそのまま入れてピリピリ済み)
(Go)

『柑橘レシピ』本多 京子/著 596.3ホ
『柑橘類と文明』ヘレナ アトレー/著 625.3ア
『ハッピーバスタイム お風呂がもっと好きになる』吉沢 深雪/著 498.3ヨ

2018年03月19日(月)

今月から新しいDVD資料がたくさん入りました。今回は児童向けを中心に紹介していきます。

まずは世代を超えて楽しめるおすすめ作品で『アラジン』 『ライオンキング』 『モンスターズインク』といった定番作品。最近のディズニー作品ですと『インサイドヘッド』といった劇場作品も入りました。ディズニー作品の良いところは、アニメーションの芸当が細かいので途中から観てもストーリー抜きで十分楽しめるのが良いです。

また国内の定番ものですと、ノンタンの『はっぱっぱカルタだれのこえ?』やおじゃる丸の『わすれた森のヒナタ』、ちびまる子ちゃんの『おうちでお菓子バイキング』などがあります。
ちょっと変わった作品ですと、一時期すごいブームだった『おしりかじり虫』のテレビアニメ版、大きな重機が主役の『ウルトラ重機』、きわどい生き物大集合の『よりぬきへんないきもの』なんていうのもあります。

さらに昭和時代のアニメでは、スタジオジブリ創設前の宮崎駿、高畑勲の作品『太陽の王子ホルスの大冒険』 『パンダコパンダ』 『劇場版名探偵ホームズ』なんかも親子で楽しめておすすめです。
現在はほとんど貸出中になっているので予約が確実でおすすめです。

2018年03月18日(日)

 今から数週間前のこと。新聞に「伏見ミリオン座・来春移転へ」という記事が掲載されていました。2019年春に、現在の劇場から400mほど移転し、スクリーンの数も1つ増やして4つにするそうです。

 私は、映画を普段あまり観る方ではありません。基本的には、真冬や真夏の遠くへ出かけるには厳しい気候の時期で、観に行きたい美術展もなく、さらに時間が合えば観に行くかな、という程度。映画館へ出掛けるのは年に数回くらいです。

 そんな私が割と贔屓にしているのが、この伏見ミリオン座。伏見駅から徒歩で行ける交通アクセスとコンパクトな建物。そして、「この人達、本当に映画が好きなのだろうなぁ」と思わせる客層・・・。落ち着くのです。とはいえ、建物が手狭になっていることは否めず、劇場のロビーが混雑することもしばしば。建物も美しくなり、スクリーンの数も増える移転は大歓迎です。このままの空気で引っ越してほしいな、と願っています。

そんな伏見ミリオン座に、わりと最近に観に行ったのは「はじめてのおもてなし」というドイツの映画。難民の受け入れに対する問題と家族の再生を描いた映画、と書くと物凄く硬そうな映画ですが、コメディ映画です。楽しみつつ、ドイツの移民問題についてもよく分かるという、一石二鳥の映画。「二極化」や「格差」という言葉が話題になっていますが、「寛容」と「拒絶」という2極だけで、世界は出来ているのではないな、と思わせる一作でした。

 名古屋市美術館もあるので、伏見にはたまに出掛けるのですが、伏見といえば「本の世界を旅するホテル」をコンセプトにした「ランプライトブックスホテル名古屋」も最近オープン。ブックカフェも併設されているそうなので、こちらにも非常に気になっています。御園座もリニューアルオープンが近いと聞くと、伏見はこれから盛り上がりそうですね。

最後にお詫びを。現在コーナー7で展開している「3月の本」の「動物園の本」で誤植がありました。日本初の動物園が開園した明治15年は「1982年」ではなく「1882年」です。100年間違えてしまいました。恥ずかしいっ!・・・とはいえきちんと訂正できたのは、本当に有難いこと。教えて下さった利用者の方と(伊)さん、この場を借りてお礼を申し上げます。

2018年03月17日(土)

短編映画『グレーの子パンダ 小さなグレートの成長日記』を観てきました。
2016年に中国・成都のパンダ基地で生まれた23匹の子パンダの成長を追うドキュメンタリー映画で、26分の短い映画でしたが、子パンダたちがとってもかわいかったです。

タイトルになっている主人公の“グレーの子パンダ”こと、オスの成実(チェンスー)は、珍しいグレーと白のパンダ。
成都では、ある期間を過ぎると母パンダと離れて、幼稚園とよばれる場所で同級生の子パンダたちと一緒に暮らすのですが、成実と同級生のうちの一匹・梅蘭(メイラン)は、日本生まれの母親を持つ子パンダ。
梅蘭の母親は、和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれ、のちに中国に渡った梅浜(メイヒン)なのです。
ああ、あの子が梅浜の子どもなのね・・・!
そう思うと感慨深く、親戚の子を見守るような温かい気持ちになりました。
これからもすくすく元気に育ってほしいです。

パンダ映画といえば、1970年代に公開されたアニメ映画『パンダコパンダ』が、45周年を記念してデジタルリマスター版で特別上映されていました。
残念ながら、今週半ばで上映は終了してしまったようですが、ちょうど新しく図書館にDVD『パンダコパンダ』(高畑勲/演出、宮崎駿/脚本 778ハ)が入ってきました!
興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

『パンダコパンダ』(←絵本も所蔵しています)徳間書店 Eハ
『映画を作りながら考えたこと』1 高畑勲/著 徳間書店 778.7タ
『出発点 1979~1996』宮崎駿/著 徳間書店 778ミ

2018年03月15日(木)

特にバッタが好きというわけでもないのですが、先日ついに『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎/著)を買いました。
タイトルがすでに気になりますが、表紙も一度見たらしばらく忘れられないようなインパクトがあるこの本。前からとても気になっていたのです。
残念ながら津島市立図書館には所蔵していないので、いつか買おうと思っていたのですが、ついにこの間、この本と出会ってしまいました……。嬉しい。
タイトルから察することができるように、アフリカで大量発生するサバクトビバッタの生態を探るために著者がアフリカのモーリタニアに滞在した時のことが書かれています。
カラーだったりモノクロだったりしますが、写真も載っていて、しかもその写真一つ一つにコメントまでついているので、読んでも楽しい、見ても楽しい本となっております。
何なら表紙を見ているだけで楽しいです。
当然、虫の写真も載っているので虫が嫌いな人は楽しめないかもしれませんが、「タイトルを聞いて前から気になっていたけどまだ読んでいない」という人には、ぜひ読んでいただきたい本です。

実はこれでも子どものころは、バッタ(とカマキリ)を見つけたら執拗に追いかけまわし、そして捕まえるほど、バッタと(カマキリに)触れ合っていたのです。
しかしいつしか触れなくなりました……。 
手のひらに乗せるなんてもってのほかです。 
結構「昔は虫平気だったけど、大人になってからてんでダメになった」という方、多いのではないでしょうか。

『うまれたよ!バッタ』 E/ウシ
『バッタさんのきせつ』 E/ハク
『ファーブル昆虫記』 486/フ

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