本日6月12日はエスペラントの日という記念日なのですが、まずこの「エスペラント」ってなんだ?という方にちょっとご説明をします!
エスペラントとは、ルドヴィコ・ザメンホフという方が作られた人工言語、つまり国や民族間で発展した自然言語ではなく、人が作った言語です。
ザメンホフがエスペラント語を作った経緯は、「世界中で既に使われている母語に成り代わって俺の作った言語を普及させちゃる!」というわけではなく、母語が異なる人々の意思伝達を補助するため。いわゆる第二言語、国際補助語を目指して作りました。
ザメンホフは最初、「ラテン語の復活こそが言語問題の解決になる!」と思いましたが、いざそのラテン語を学んでみると難しいの何の。(なんせ一つの単語が文によって変化するわ語順は自由だわ…)
ラテン語を国際補助語とするのは諦め、「そうだ、世界中の誰もが簡単に学べる言語を俺が作ればいいんだ!」とエスペラント語を作り始めました。
国際補助語が無いなら自分で作ればいいじゃんという発想にまず感服です。
作るのに6年はかかったし、やっとエスペラント語学習本が出せる!と思ったら検閲に引っ掛かり、発売が一年伸び…様々な苦難を乗り越え、現在使用者は100万人いると言われています。
人が作った言語を100万人の人が使用している、まだまだ全世界の国際補助語としては完璧ではありませんが、とてもすごいことだと私は思います。
自分で言語を作るって大変なんですよね…(す)はザメンホフさんを尊敬しています。
さて、長くなってしまったのでここで終わりにします。エスペラント語に皆さんが少しでも興味を持って下さったら嬉しいです。
ちなみに(す)はエスペラント語もラテン語も挫折しました。
『エスペラント』 (899.1/タ) (田中 克彦/著)
『エスペラントの父 ザメンホフ』 (289/イ) (伊東 三郎/著) (閉架)
『武器では地球を救えない エスペラント語をつくったザメンホフの物語』 (K289/ワ) (和田 登/著)