『日本懐かし自販機大全』(582.4/ウ)という本を読んで、子どもの頃155線沿い
(だったと思います)にあった自販機とゲームセンターが半々くらいに設置してある
店を思い出しました。
そこにはたくさんの自販機があり、飲み物以外に普段見る事のないハンバーガーや
カップ麺の軽食類を扱う珍しい自販機が幾つかありました。中でもうどんの自販機に
関しては、あの狭い幅の中でどうやって調理されているのか、当時すごく興味津々で
不思議でした。
上記の本はそんな疑問に答えてくれる内容でした。読む前は、作り置きのレトルトに
お湯を入れるだけとか勝手な想像していましたが、器に入ったうどんを丁寧に湯切りして
麺つゆを加える行程で、うどんが飛び散らないよう工夫を凝らした写真が載っていました。
その単純そうで複雑な光景は、昭和時代の技術とアイデアがつめ込まれている感が満載です。
自販機の中で全て調理してしまおうという発想がとても面白くて好きなのですが、数年前
から東海地方にはもう存在していないらしく、一度は食べて見たかった私としてはとても
残念でなりません。 (伊)