寒の戻り、という言葉を忘れかけていた今年の春ですが、先週末頃から少し肌寒いですね。シャツ1枚で働いていると、寒さに強い私でもうっすら寒いくらいです。風邪をひかないように気を付けなくては・・・。
さて、脚本家の橋田壽賀子さんがちょうど1週間前の4月4日、95歳で亡くなられました。津島市立図書館ではコーナー6で「追悼・橋田壽賀子さん」と題した追悼コーナーを作成しました。詳しくはこちらをご覧下さい。
私の世代だと、かの名作「おしん」が国際的な大ブームとなっていた頃はまだ子ども。母が「おしんは面白い」と喋っていた記憶がうっすらとある程度です。再放送、再々放送を観ようかなぁと思いつつも、週5回×15分の時間を捻出するのは大人になってしまうとなかなか難しくて、残念ながら観ていません。
しかし、「渡る世間は鬼ばかり」は毎週木曜日に家族で観ていた記憶があります。私が観ていたのは、何年か前に他界された藤岡琢也さんと山岡久乃さんが出演されていた頃。山岡さんの端正な台詞回しと、フジタクさんのこれぞ昭和の父親、という雰囲気は今でも懐かしく思い出されます。
以前、テレビのインタビュー番組で伺った記憶と思うのですが、橋田先生の脚本に長セリフが多い理由は、忙しい主婦が画面に集中せず、他の家事をしながらドラマを観ていても内容がわかるよう、全てをセリフで説明する脚本を書いていたから、だそうです。徹底的に視聴者を第一に作品を書き続けた「真のプロフェッショナル」だなぁ、と思います。最晩年まで作品を書き続けた姿は、働く女性の先輩としても学ばせていただくことが多い方でした。橋田先生、お疲れ様でした。そして、有難うございました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
・『人生ムダなことはひとつもなかった』橋田壽賀子∥著
・『渡る老後に鬼はなし スッキリ旅立つ10の心得』橋田壽賀子∥著