まだまだ寒いですね。凍てついた風が歯に当たると知覚過敏でズキッとしみます。
部屋の隅にあった工具箱から昔使っていた携帯電話が出てきました。折り畳み型で、パパイヤみたいな明るくて光沢のある黄色のデザインです。気に入っていて処分せずにとっておいたガラケーです。
当時の懐かしいデータが見れないかと思い充電してみたのですが、写真や着信音のデータは消去してしまってたようで、当時の残っていたものは電話帳だけでした。名前を見るともう今では音信不通の人も何人かいて、あの頃の人間関係が思い出されます。
ひとしきり見た後、1時間くらいで電池が無くなったのでそのまま箱に戻したのですが、電池が少しだけ復活するのでしょうか、ある一定の時間が来ると起動音が箱の中から聞こえ、数秒で電池が切れるという不気味な現象が一週間近く続きました。夜中の静かな時間帯なのでびくっとします。
ガラケーの語源となった「ガラパゴス」。『ガラパゴスに木を植える』(k/462/フ)という本があるように、ガラパゴス諸島の生き物が外来生物の影響を受ける事なく独自の進化を遂げたので、それを日本の携帯電話が世界より飛躍的に進化を遂げた事になぞられ、そう呼ばれるようになったそうです。
今となっては「スマホより前の携帯電話」というだけの意味合いが強くなってしまいましたね。 (伊)