現在展示中の『海部・津島の城跡をめぐる』のお話をまた少しだけ。
写真と共に必要になってくるのが城についての解説文です。
今回の一番の大元となっている資料は『海部郡誌』に記されていた城です。蟹江の東隣り、
戸田、伏屋、もしくは春田ぐらいまでが海部郡と呼ばれていた頃に書かれた草稿で、その
複写を綴じた冊子のうち2冊を参考にしました。
現在展示中の城跡マップは城名が白と赤の紙で分けて貼ってあります。白色が『海部郡誌』
に書かれていた城、赤色は本誌に掲載が無く、後で追加した城です。
赤色は石碑があるが記録されていない、もしくは他の城と歴史上、重要な位置関係なので
入れておきたいという理由で足したもので、結果27の城となりました。
城名・城主の詳細については郷土資料の市町村史等で調べました。調べている時に悩ん
だのが、城なのか砦なのか、表記が本によって違う事と城主の名前が微妙に違う事です。
「砦」と書いてあればそれは同名の城を指しているのか、人名の場合は、昔の人の書き
間違えか、それとも似た名前の武将がもう一人いたのかと、判断に苦しみました。
ですのでパネルの解説文に関しては、多少偏った内容になっており本と差異があるかと
思いますがご了承ください。 (伊)