『5月に関する本』を集めました
入口ゲート付近のコーナー7では、5月に関する本を集めた『5月の本』を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。
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母
5月の第2日曜日は「母の日」。今年は5月13日にあたります。
「母の日」は、いつも家事や仕事を頑張っているお母さんに感謝をする日です。20世紀のはじめ頃、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡くなったお母さんを偲ぶ会でお母さんが好きだったという白いカーネーションを礼拝で捧げ、参加していた人達にも配りました。その話がアメリカ全土に広まり、「母の日」が生まれるきっかけになったといわれています。
母の日が近づくと様々なプレゼントがお店に並びます。高価なプレゼントを贈るのも良いですが、「ありがとう」という言葉を伝えることや、心をこめて家事の手伝いをすることも、お母さんへの感謝を伝える方法といえるのではないでしょうか。 -
お茶
「♪夏も近づく八十八夜~」という歌でおなじみの八十八夜は、立春(2月4日ごろ)から数えて88日目をいい、2018年は5月2日にあたります。この頃から霜がおりなくなるため「八十八夜の別れ霜」といって、農作物の種まきに良い季節といわれています。
農家ではイネや夏野菜の種まきなどの農作業が忙しくなり、茶畑で茶摘みがはじまるのもこの頃。その年の新芽を摘んで作ったお茶のことを「新茶」といい、八十八夜が過ぎる頃には「新茶」が出回りはじめます。
ちなみに、緑茶も紅茶も烏龍茶も、原料は全て同じ茶葉で、発酵や乾燥、蒸すといった加工方法の違いによって、さまざまな種類のお茶ができるそうですよ。- 『「茶の湯」の密室』 愛川 晶
- 『僕は日本茶のソムリエ』 高宇 政光
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スカイツリー
2012(平成24)年5月22日、東京都墨田区に東京スカイツリーが開業しました。その高さは旧国名の「武蔵」にちなんで634メートルと、自立鉄塔としては世界一を誇ります。
最寄りの東武伊勢崎線の「とうきょうスカイツリー駅」は、スカイツリーの開業にともない従来の「業平橋(なりひらばし)駅」より改称されました。業平橋は付近を流れる隅田川の近くの大横川に架かる橋で、その名の由来は『伊勢物語』の句「名にし負はば いざ言問(ことと)はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」。平安時代の歌人・在原業平が隅田川で舟に乗りながら、空を飛ぶ都鳥に京都に残してきた愛する人の消息を詠んだことに由来します。
地元にはこの駅名に愛着を持つ人も多く、改称には反対の声もあったそうです。 -
看護
5月12日は「近代看護教育の母」と呼ばれるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日。ナイチンゲールは、イギリスの看護師で、クリミア戦争の時に国境を越えて兵士の看護活動を行ったほか、看護師の教育制度を整えた人です。この日は国際看護協会により、1965年に「国際看護師の日」と定められています。
日本では「看護の心をみんなの心に」という趣旨で、1990年に「看護の日」と定められました。この前後の「看護週間」には、多くの病院で看護体験や保健相談などのイベントが全国で開催されます。
看護のプロフェッショナルとしてだけではなく、私たちの抱える不安にそっと寄り添ってくれる看護師さんは、私たちにとって大切な存在。本を読んで、「看護」への理解を深めてみてはいかがでしょうか。- 『聖路加病院訪問看護科 11人のナースたち』 上原 善広
- 『わたしをみつけて』 中脇 初枝
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自転車
風薫る5月です。健康にも、地球環境にも良い自転車で出掛けてみてはいかがでしょうか。
幼い頃、はじめて自転車に乗れるようになった時の感激を覚えている方も多いでしょう。風を感じ、季節を思いながらペダルをこぐ瞬間――。自転車だからこそ見えてくる風景がきっとあるはずです。
ただし、道路をともに使う人たちのためにも、自転車に乗る時にはマナーや交通ルールをきちんと守ることも大切にしなくてはいけませんね。- 『ぐんぐん走ろう!東海自転車旅』 木村 雄二
- 『サクリファイス』 近藤 史恵
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憲法
5月3日は憲法記念日。第二次世界大戦から約2年後の1947年5月3日、前文と11章103条の日本国憲法が施行されました。その趣旨は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」。国民一人一人の幸せや自由を尊重し、日本を豊かに成長させていこうという意味で作られ、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の3つを明言しています。
最近では戦争放棄を掲げる第9条の解釈について、様々な考え方が示され議論を呼んでいます。みなさんも憲法記念日を機に、憲法についての理解を深めてみてはいかがでしょう。- 『だけじゃない憲法』 種田 和敏
- 『日本国憲法を口語訳してみたら』 塚田 薫
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空港
1978年5月20日、日本を代表する国際空港として千葉県成田市に新東京国際空港、現在の成田空港が開港しました。これは、1931年から国際線と国内線の両方を賄っていた現在の東京国際空港(通称・羽田空港)の処理能力が限界に近づいたため、新しい空港を建設したものです。
この年の利用者は1日あたり約2万人でしたが、最新の統計・2018年2月の1日あたりの利用者は11万人を超えています。成田空港は、国際線の発着回数と乗り入れ航空会社が日本で一番多い「日本の表玄関」といえるでしょう。
最近では、空港の利便性の良さはもちろん、ショッピングやグルメも楽しむことのできるスポットとして人気を集めています。- 『空港・航空券の謎と不思議』 谷川 一巳
- 『世界一清潔な空港の清掃人』 新津 春子
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鳥
毎年5月10日~16日は「愛鳥週間」です。「愛鳥週間」は、アメリカの「バード・デー(Bird Day)」に由来しています。日本では戦後、野鳥の少なさを憂慮したGHQが、野鳥についての正しい知識の普及を日本政府に勧告したことで始まりました。
もともとは、アメリカと同じ4月10日が「バード・デー」でしたが、日本では4月は北日本にはまだ雪が残っていて、バードウオッチングには適さないということで1ヶ月後にずれ、さらに1日だけの行事で終わらせない運動とするために1950年からは「愛鳥週間」へと改称しました。
5月は初夏の緑が輝く季節です。みなさんも、本を片手にバードウオッチングに出掛けてみませんか。- 『ハトはなぜ首を振って歩くのか』 藤田 祐樹
- 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』 川上 和人
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桶狭間の戦い
1560年5月19日、尾張の領主・織田信長は、侵攻してきた駿河の大名・今川義元を桶狭間で破り、勝利しました。これが有名な「桶狭間の戦い」です。
織田軍は豪雨の中を進み、今川義元の本隊に奇襲をかけました。今川軍が2万5000人といわれる大軍で、織田軍は少数だったため、その戦略は今も語り継がれており、この戦いは戦国時代の転機となった合戦といわれています。- 『桶狭間の四人 光秀の逆転』 鈴木 輝一郎
- 『桶狭間・信長の「奇襲神話」は嘘だった』 藤本 正行
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ボクシング
1952年5月19日、白井義男選手が日本人としてはじめてボクシングの世界チャンピオンになりました。
当時のフライ級王者はダド・マリノというアメリカの選手。ボクシングの本場アメリカの選手に、日本人選手が勝つということは大変な快挙とであり、この日は「ボクシングの日」となりました。現在でも、5月19日にはボクシング関係者が集まり、ファン感謝イベントなどが開催されています。
ボクシングの起源には諸説ありますが、遅くとも紀元前600年代の古代ギリシャで行われていたオリンピックにはボクシングの原型が見られます。しかし、当時のボクシングは命をかけて戦う危険なものだったそうです。