さくらももこさんが2018年8月15日に53歳で亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
追悼といたしまして、現在『8月の本』展開中の入口側コーナー7に、さくらももこさんの著作を集めました。
9月中旬まで展開予定です。どうぞご覧ください。
さくら ももこ
1965年、静岡県清水市生まれ。84年に漫画家デビュー。86年に月刊女性漫画誌「りぼん」で『ちびまる子ちゃん』の連載を開始。
昭和40年代に小学3年生だった自分自身をモデルに、まる子とその家族、友人たちの日常をユーモアたっぷりに描き、講談社漫画賞(少女部門)を受賞。90年にはフジテレビ系でアニメ化され社会現象に。自らが作詞し、B.B.クィーンズが歌ったテーマ曲「おどるポンポコリン」が同年130万枚を超える大ヒットとなった。
エッセイストとしても活躍し、91年から刊行した『もものかんづめ』、『さるのこしかけ』、『たいのおかしら』の三部作は3年連続で100万部を超えるミリオンセラーとなった。8月15日、乳がんのため死去。
「まるちゃん」と私たち
――わたしはさくらももこです。 わたし小さかったから“チビ丸”に 女の子だから“子”をつけて“ちびまる子ちゃん”なんて呼ばれていたの。1986年、漫画「ちびまる子ちゃん」は、こんな書き出しではじまりました。
家族、学校、好きなアイドル、昨日見たテレビ番組……毎回の漫画で取り上げられるのは私たちと同じような日常のこと。時には福引きに当たって南の島を旅するなんて羨ましい出来事もありましたが、お父さんとお母さんがケンカしてドキドキしたり、予算300円で遠足のおやつを買うことに真剣になったり……私たちと同じ小学生の女の子の毎日が『ちびまる子ちゃん』にはありました。「まるちゃん」が生きていた昭和40年代の清水市の空と、私たちが暮らしているこの町の空は、きっと繋がっていたのだと思います。
さくらももこさんは残念ながら亡くなってしまいましたが、まるちゃんはこれからもつづくアニメ放送で(津島市立図書館ではアニメのDVDを所蔵しています)、そして私たちの心の中でずっと生き続けます。ありがとう、さくらももこ先生。まるちゃん、またね!