「毛織物業の父」と称され、津島市の天王川公園にある片岡春吉(1872~1924年)の銅像を市指定の文化財にしようと、市教委などが調査を進めている : 記録によると、36年に海部郡織物同盟会が銅像を建てたが、太平洋戦争中の43年に金属の供出で失われ、常滑焼の像が代わりに設置。終戦間際の44年12月7日に発生した東南海地震で損壊し撤去されたが、53年に津島毛織工業協同組合によって銅像が再建され、87年に組合から市に寄贈された : 県内のほかの地域でも名士の銅像は戦争で供出されたが、再建された例はあまりなく、地元の郷土史家・黒田剛司さんは「戦後、発展した繊維産業は春吉から始まっている。とても大事な人だから、戦後に銅像が再建されたのでは」と解説。「功績が知られていない状況で、近代のものではあるが、地域の文化として掘り起こしていくことが大切ではないか」と話している : 29日に市文化会館で開催されるイベントでは、春吉の生涯を描いた講談を旭堂鱗林さんが上演するほか、観音寺の副住職による春吉像を描くライブペイントや、黒田さんの講演会などもある。入場は無料
「毛織物業の父」功績再評価を 津島の片岡春吉像 文化財指定へ調査
