図書館だより

 

2019年08月26日(月)

 先週、神守分室を担当しました。午前中は今日も暑くなりそうだなと思うくらい晴天でしたが、正午に差し掛かる少し前から徐々に曇りだし、強めの雨が降ってきました。その後も晴れたり曇ったりと、一日の天気が読みづらい8月後半です。

最近まで少しずつですが『道灌紀行』という本を読んでいました。江戸城を築いた事で有名な室町時代の武将、太田道灌の史跡を紹介した本です。

道灌といえば突然の雨に民家でミノ(雨具)を借りようとしたらそこに住む紅皿という名前の女性に山吹の花を渡された「山吹の里伝説」が有名です。その伝説となった場所は東京に数カ所、埼玉県、横浜に点在しており、場所は異なれど伝説はその土地ごとの由来として今も残っている事が分かりました。
また、伝説ではなく実際に道灌が使っていたという品も残っています。東京の市ケ谷にある亀岡八幡宮には道灌の軍配うちわが保存されており、3年に一度公開しているそうです。

関東の武士だけあって史跡のほとんどが東京、神奈川、埼玉といった地域に分布しており、旧跡の数も多いです。他にも、各地にある道灌の銅像や「道灌」の名が付いた地名など、太田道灌という人物がこれほど関東で名を残した武将なんだと、この本を読んで初めて知りました。

 

2019年08月25日(日)

 先週の日曜日、徳川美術館で開催されている夏季特別展「合戦図―もののふたちの勇姿を描く」記念講座「合戦を科学する」を聴きに行ってきました。それにしても、最寄りのバス停「徳川園新出来」から徳川美術館までの暑かったこと・・・。いかんなぁ~、暑さ寒さに強いのが自慢だったのに・・・。もしかしたら、体力が落ちてきているのかもしれません。来年の東京五輪に向けて鍛えなおさなくては!

 講座の話に戻りますが、講師は今年1月に出版された『承久の乱』が話題となった東京大学史料編纂所教授・本郷和人さん。旬の人の講座ということもあり、猛暑にもかかわらず会場は超満員。自らを「講演芸人」と仰っていましたが、親しみやすい風貌と流暢な語り口で、私のような「戦国あんまり好きじゃない人(ちょっと前までやっていた戦国時代のコーナー展示を担当していたのですが)」にとっても、わかりやすく楽しい講演でした。・・・合戦中も食べていかなきゃいけないんだよね・・・とか、相当鍛錬しなきゃ弓矢なんて敵に当たらないよね・・・とか、槍で人を突くなんて難しいよね・・・とか、当時の兵たちの苦労を思い、しみじみしてしまいました。やはり平和が一番です。

 他に、8月14日放送のBSプレミアム「英雄たちの選択」の「謎の屏風が語り出す~復元推理・大坂冬の陣図屏風」で取り上げられていた「デジタル想定復元屏風」も観てきました。番組で紹介されていたとおり、こちらは色鮮やかでむっちゃ派手・・・なかなか興味深かったです。

 また、展示期間中とは知らなかったのですが「≪津島社祭礼図屏風≫伴家伝来・岡谷家寄贈」も観ることができました。屏風を見学している人達が「2年連続、台風でやれなかったんだよねー」と喋っているのが聴こえて、「おぉ、今やそっちで有名になってるのか!?」と思ってしまいました。

 そういえば、徳川美術館には「トクさん」というキャラクターがいることをご存知でしょうか?「芸術新潮2019年9月号」でも少し紹介されていましたが、 2015年には「ミュージアム・キャラクター・アワード」で見事優勝したことでも知られるキャラクターです。そのモデルは、何と徳川美術館館長にして、尾張徳川家第22代当主・徳川義崇氏ー。『葵の残葉』を一生懸命に読んだ者としては、隔世の感があります・・・。

 

 

2019年08月24日(土)

先日、今季初のイチジクを食べたのですが、まだ早かったのか少し固くて甘みもほとんどなく、これといった味がしない・・・。
うーん、ハズレでした・・・。
私にとって果物は、栄養を摂るためというより味を楽しむために食べているので、おいしくないとダメージが大きく、なんだかものすごく損をした気持ちになります。
逆に、おいしい果物に当たるとものすごく幸せな気分になりますね。
少し前に出先の農産物コーナーで白桃を買ってきたのですが、こちらは甘くてみずみずしくてとってもおいしかったので、大満足。
もっと買ってきてもよかったなあ、とも思いましたが、果物ってそんなに安くはないですし、もしおいしくなかったら大量に食べるのはツライので、悩みどころですね。
おいしい果物を見極める目が欲しい・・・。
イチジクはもう少し時期をずらしてまた買ってみようと思います。

『食材目利き手帖』脇坂/真吏∥監修 辰巳出版 498.5シ
『いちじく好きのためのレシピ』福田/里香∥著 文化学園文化出版局 596.3フ
『桃』有岡 利幸∥著 法政大学出版局 625.5ア

 

2019年08月23日(金)

8月に入ってすぐのことです。外が暑すぎて我が家の冷房がほぼ機能しなくなってしまいました…。
「これ風出てる?」「設定温度19度まで下げて室内27度は流石におかしいよね?」「フィルター掃除したのになんで?」と母と二人で冷房を睨みつける日々。
「お盆に入る前に直したい!早く業者の人を呼ばないと今の時期は予約でいっぱいだよ!?」と自分は快適な冷房が効いている部屋でのんびりしている父のお尻をぺしぺしと叩き、業者の方に連絡をしてもらうと、「遅くて20日。早くて明日の夕方がちょうど空いています」とのことでしたので、これはもう明日の夕方以外選択肢はない!!と即お願いしました。
なんて運がいいのか。

そして次の日。早速来て下さいました!ありがたや…。
お掃除した後のバケツいっぱいのお水を見ると「なにこれ、墨?」と墨と見間違えるほど真っ黒なお水がΣ(゚Д゚)
家族全員「こりゃ効かないはずだわ…」と納得。
実際、お掃除して頂いたあとは26度設定自動運転で快適な室温、風もしっかり出ている!!
プロってすごいなあと改めて思ったのでした!

『ナチュラルおそうじ大全』(本橋 ひろえ∥著) (新着)
『ラクして続く、家事テク』(牛尾 理恵∥著) (新着)
『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』(卵山 玉子∥著) (597.9/タ)

 

2019年08月22日(木)

夏は怪談やホラーの季節なのに、それらにまったく触れないまま夏が終わろうとしています。
今年の夏に対してなんだか物足りなさを感じているわけですが、やはり7月(だったっけ)に放送していた番組を見逃したのが痛かった……。
今年は「ほ〇怖」放送しないかもという噂も流れていますし、このままでは微妙にモヤモヤした気持ちを抱えたまま夏を終えてしまう。それは嫌だ。
……と、いうことで。今は便利な時代です。怖い話をネットで検索することにしました。
いくつか読みましたが、けっこうゾワッとするお話に巡り合えた時は、つい心がウキウキしてしまいました。
ちなみに怖い話をしている(読んでいる)と寄ってくる、とか聞きますが、私はこういう時に変な現象が起きたことは一度もないです。

そういえばいつか某芸人さんが新しい本を出したから(個人的に)買うと言った気がしますが、あの怪談和尚さんが新しく本を出したそうなのでこれも(個人的に)いっしょに買おうと思います。
……まだ買ってなかったんかいというツッコミが聞こえてきそうですが、『日本現代怪異事典』をいっしょに買うかどうか悩んでいたら結構日にちがたっていました。
この本、ずっと欲しかったのですが忘れていて……。気がついたら発売してから1年以上経っていました。ヘヘッ。

『冥界からの電話』
『禁足地巡礼』
『英国の幽霊伝説』

 

2019年08月21日(水)

楽しみにしていたCDが届きました。
これでいつでもライヴ(映画)に行った気分が味わえます!!笑

と「業務連絡以外の図書館だよりのネタが何もない……」と身を削りつつ触れてきた某映画についても、公開10週目を迎え上映終了するところも出始めたのでちょっと一区切りです(県内全館で終了する前に、できればもう1回くらい行っておきたいですが笑)。
 
 
さてさて、そんなこんなで夏休みも残り少なくなりました。
学生さんの夏休みは9/1までかと思いますが、19時まで開館しているのは8/31までですのでお気を付けくださいね。
 
 
『人生を変えるアニメ』
『小説・マンガで見つける!すてきな仕事・5』

 

2019年08月20日(火)

今日は蚊の日です。

蚊の羽音がとーーーーーーっても苦手です!!!!!
あの音が近付いてくるだけでゾッとします。

どうやったら蚊に近付かれずに過ごせますかね?

『蚊の科学』
『蚊の観察』
『蚊の不思議』

 

2019年08月19日(月)

 外は相変わらず暑いですね。エアコンの効いた建物に入るのは良いのですが、温度差が激しいと逆に身体がだるくて疲れます。今年は特にその落差がこたえますね。

前回に引き続き新着DVDの紹介をして行きたいと思いますが、今回は個人的におすすめしたいのを少しだけ。
まずは山本周五郎原作『雨あがる』。士官先を探すある浪人とその妻のお話で、その役を演じる寺尾聡と宮崎美子がとても清々しくて美しいです。
もう一つは『さびしんぼう』です。原作は山中恒の『なんだかへんて子』がベースとなっており、原作では主人公の設定は小学生ですが、本作は高校生となっています。また、この映画で舞台となっている尾道という情緒ある場所と、劇中で流れるショパンの「別れの曲」がその世界観を引き立たせています。
最後にもう一作は『ひばりの森の石松』です。タイトルからお分かりの通り、美空ひばりが森の石松を演じ、歌あり活劇ありのお芝居を見るような映画です。お話も人情たっぷりで最後まで楽しめるエンターテインメントな作品となっています。

新作なので貸出中が多いと思いますが、是非予約を入れてみてください。

 

2019年08月18日(日)

 台風が続きますね。お盆休みの日本を直撃した台風10号といい、天王祭を直撃した台風6号といい・・・今年の台風は大切な日を狙っているような・・・、奇しくも、今年は伊勢湾台風から60年目の節目の年です。大きな災いがなく、過ぎてくれることを願うばかりです。

 さて、先週の台風10号は四国・西日本をゆっくりと縦断するルートを取ったため、テレビのニュースでは一日に何度も足摺岬の映像が流れていました。足摺岬まで車で30分、高知県土佐清水市は私の父方の故郷なので、親戚がたくさん住んでいます。

 8月15日(木)の朝、テレビを点けると何度も足摺岬の映像が流れるので心配になり、土佐清水市の親戚宅に電話を掛けてみると・・・、

 「台風どう?大丈夫??」
 「うん、大丈夫よぉ~。今、台風の目に入っとうみたいやけん、静かやわ~。」
 「あ、そりゃ良かった。でも、まだ気を付けてね。」
 「いやぁ、テレビで足摺岬がいっぱい映るけんよ。あちこちから、こんな電話が掛かってくるけん、おばちゃん嬉しいわ~。」

 ・・・さすがは、かつて「台風銀座」ともよばれた高知県の人。コメントが違う!台風のプロだわ・・・。ともあれ、高知県では大きな被害がなくて本当に良かったです。

 そうそう、先週の「図書館だより」で憂いていたグランパス、勝ちましたー!やったー。11試合ぶりの勝利、しかもリーグ2連覇中の川崎フロンターレを相手に3対0です。42.819人。超満員のサポーターが駆け付けた豊田スタジアムもさぞかし盛り上がっただろうなぁ~。あー、豊田スタジアム行きたかった!!

 個人的にですが、ひそかに名駅近くにサッカー専用スタジアムを作ってほしいな、と夢見ています。サガン鳥栖のホームスタジアム「ベストアメニティスタジアム」は鳥栖駅から徒歩3分とか・・・羨ましいかぎりです!

 

2019年08月17日(土)

今週、また大きな台風がやってきました。
お盆の時期ということで、帰省やイベントで台風の影響を受けた方も多かったのではないでしょうか。
津島近郊で行われる花火大会も中止になったり、延期になったりしているようです。
自然のことなので仕方がないとはいえ、もう、台風来ないで・・・。
これを書いている今、雨や風がどんどん強くなってきています。
被害が出ないことを祈るばかりです。 

『気象災害から身を守る大切なことわざ』弓木 春奈∥著 河出書房新社 451.9ユ
『気象・天気のしくみ』新星出版社編集部∥編 新星出版社 451キ
『日本の花火はなぜ世界一なのか?』泉谷/玄作∥〔著〕 講談社 575.9イ