図書館だより

 

2020年05月31日(日)

 明日、6月1日より津島市立図書館は再開します。長い長い「臨時休館」となり、図書館利用者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしました。また、休館にあたっては皆さまのご理解、ご協力を頂き、有難うございました。心よりお礼申し上げます。「再開」とはなりますが、感染拡大防止のため、一部サービスを停止・縮小しております。まだまだ「いつもの図書館」からは程遠く、皆さんにはご不便をお掛けすることも多いかと思います。飛沫防止のビニールカーテン越しではありますが、30分という限られた時間を、皆さまが安全で快適に過ごすことができるよう、職員一同取り組んで参りますので、皆さまのご協力をお願い申し上げます。

 さて、告知です。コーナー9「地球を読む。」、コーナー6「読む“新型コロナウイルス”」が終了し、コーナー8「きょうの世界、あしたの本。」がスタートします。コーナータイトルを考えるヒントとなったのは、“明日世界が滅びるとしても、今日あなたはリンゴの木を植える”という、作家・開高健さんがよく色紙に書いておられた言葉と、木皿泉さんの小説『昨夜のカレー、明日のパン』の語感。どちらも私が大好きな作家さんです。ちなみに、開高さんのこの言葉の「あなた」の部分を「私」に変えたものが(ん?こちらがオリジナルかな?)、教科書でもお馴染みの宗教改革者ルターの言葉、だそうです。私には、開高さんの言葉の方に馴染みがありますが・・・。

 水色の背景に白い文字のポスターは、青空に浮かぶ白い雲をイメージして作成しました。“ステイホーム”の今年は、大好きな5月の美しい青空を見上げる機会が減ってしまったので、私の記憶に残る青空と、ぷかぷか浮かぶ白い雲を思い出してチョキチョキと手を動かしました。

 青空に雲が浮かんでいるかぎり、何とかやり過ごせるさ―。「AB型の伊勢海老」という豪華なラジオネームを持つ方のホームページでオススメされていたラジオをPCで久しぶりに聴いていたら、こんな言葉が耳に残りました。感染拡大の収束にはまだまだ時間がかかりそうですが、あしたへの希望と、人への感謝を忘れずに何とかやり過ごしたいですね。

『オーパ! 直筆原稿版』開高健/著・高橋昇/写真 こちらは、愛嬌いっぱいの開高さんの丸い文字を見ることができます。
『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉/著 2014年にNHKでドラマ化された際には、「うちで踊ろう」が話題の星野源さんが、主人公の亡くなった夫・一樹役で出演されていました。
『村上ラヂオ』村上春樹/文・大橋歩/画 聴いていたラジオのDJはこの方。ボーっと聴いていたので、聞き間違いだったらごめんなさい。

 

2020年05月30日(土)

※図書館は現在、臨時休館中です。
ご迷惑をお掛けしておりますが、どうぞご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

唐突ですが、阿佐ヶ谷姉妹も育てているという豆苗を私も育てています。
育てているといっても、スーパーで買ってきた根っこ付きの豆苗をカットして普通に食べた後、その根っこ部分を水につけておくと、また豆苗が生えてくるのです!
暑い季節はすぐに水が濁ってぬるぬるしてくるので、こまめに水を替えないといけませんが、家にある容器と水だけで豆苗が育ってくれるのが気軽で気に入っています。
ここ数ヶ月は家にいることが多かったので、豆苗の成長具合も日に何度も観察できて、どんどん伸びてくる豆苗をずっと眺めていたせいか、以前よりも愛着が沸いてきました。
もちろん、生えてきた豆苗はまた食べることができるので、一石二鳥。
最近だと、スーパーでお買い得だったクレソンの一部を水が入った瓶に入れておいたら、根が出てきて茎が伸び、葉っぱも増えて成長してきました。
ハーブって生命力が強いですね。
以前は、ベランダでハーブを土に植えてたくさんの種類を育てていたこともありましたが、面倒くさがりなので強いはずのハーブも枯らしてしまい、今は手を出していません。
『ハーブの庭から』(広田靚子/著 講談社)は、ハーブを育てていた頃によく読んでいました。
著者の広田さんがNHKの「趣味の園芸」などに出演されているのを見て知り、ハーブのある生活に憧れたものです。
ハーブの紹介や育て方だけでなく、ハーブにまつわる広田さんのエッセイや、鉄道写真家の旦那様が撮られた美しいハーブの写真が素敵な一冊です。
こちらは当館には所蔵していませんが、広田さんの著書はいくつか所蔵しておりますので、ぜひご覧ください。
またいつか、ベランダでハーブを育ててみたいなあ。

 

2020年05月29日(金)

※津島市立図書館はただいま臨時休館となっております。ご理解とご協力をお願い致します。※

図書館再開まであと少し、利用者の方はもうしばらくお待ちくださいね!
職員も再開に向けて各自頑張っておりますので…!

東野圭吾さんの『ガリレオシリーズ』です!
前回のミステリー繋がり+自粛期間中にドラマのガリレオを一気見したのがきっかけです。単純な発想で大変申し訳ない。

東野圭吾さんの作品は映像化されているものがとても多いですが、(す)が東野さんを知ったきっかけはこのガリレオシリーズのドラマです。
クールで天才的な頭脳を持っている変人キャラをあの福山雅治さんが演じるという…キャスティングした人、ナイスです。
作中に出てくるトリックも理論的には可能という点も、当時学生だった(す)にとっては新鮮でした。推理物には「いやそれどんなピタゴラスイッチやねん」といった感じのトリックが出てくる作品もありますから。

結構前の作品ですが、今読んでも(見ても)十分面白いので、ぜひ!

『探偵ガリレオ』(東野 圭吾∥著) (913.6/ヒ)
『真夏の方程式』(778/マ) ※こちらはDVDです。

 

2020年05月28日(木)

某スローライフを送るゲームでは、あやしい商人から絵画を購入することができます。
しかし絵画すべてが本物ではなく、商品の中に贋作も平気で混ぜているので、薄暗い室内で本物か偽物かを見分けなくてはなりません。(本物も偽物も値段はいっしょですが)
薄暗い室内で、というシチュエーションがどことなく『銀と金』を思い起こしますが、この際それは置いといて、この贋作かどうか見分けるのが意外とやっかい。
贋作の中でも、『大谷鬼次の奴江戸兵衛』(困り眉)や、『モナ・リザ』(眉毛書いてる)などはとても分かりやすいのですが、『雪中の狩人』(林に1人)や『ラス・メニーナス』(奥の男性が扉から少し手を離している)などぱっと見、本物に見えてしまいます。
今の時代、ネットで調べればすぐに情報は出てきますが、そこで見てしまえばなんだか負けたような気がして、たいして詳しくもないのに「本物のような気がする」という理由だけで(つまりカン)絵画を購入したこともありますが、まあ見事に偽物でした。
有名な絵画はもちろん「見たことは」あるのですが、こうしてカンに頼って負けたので、この機会に美術や絵画に興味・感心を持った方がいいのだろうかとふと思いました。
同じように贋作を掴まされて苦い思いをした方、ネットで調べるのもいいが、やはり本から知識を得ようと思った方、図書館には『知識ゼロからの近代絵画入門』『名画のすごさが見える西洋絵画の鑑賞事典』など、まったく詳しくない!という方でも手にとりやすい本がありますので、開館しましたらぜひ…。
私も、贋作掴まされるのはもう嫌なので、少しは勉強します…。

 

2020年05月27日(水)

もうすぐ5月も終わり。
ということは、臨時休館ももうすぐ終わりです(休館について詳しくはこちら)。

連休らしさの感じられないGWで始まった5月、なんだかあっという間でしたね。
そんな5月1日に講談社の読書系サイトで始まったリレー連載企画「Day to Day」(外部サイトです)。
ジャンルも様々な(本当に様々で、先月『流浪の月』で本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんを始めとするBL系の方とか……)作家さんが執筆予定者に入っていて、明日は誰が来るのだろう、というのも楽しみになる連載企画です。

一番の楽しみだった有栖川有栖さんは既に登場済みなのですが、4/15を担当したいと自ら申し出たという裏話が火村ファンとしてとても嬉しかったです!
また1日でも早く、サイン会や講演会に行ける日が来ることを祈っています。

最後になりますが、先にご紹介した連載企画には有栖川さんの他にもシリーズものの1エピソードという掌編もありますが、いずれも知らなくても読めますので是非どうぞ。
ここから新たに気になる作家さんが見つかるかもしれません。

 

2020年05月26日(火)

#本日も図書館休館中です
#ご理解ご協力をお願いいたします

基本的にドラマの原作などを中心に本を読んでいるので、『三毛猫ホームズの推理』赤川次郎∥著 角川書店 や『プラチナデータ 』東野 圭吾∥著 幻冬舎、『99.9-刑事専門弁護士』宇田学・百瀬しのぶ∥著 扶桑社(99.9は当館ご用意がありません…) とかですかね。推しのグループの原作は読みたくなります。ドラマとはここが違うんだ!この人ドラマには居たけど、原作いないんだ(逆もある)が発見できて面白いです。

映画では『ハウルの動く城』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ∥原作 宮崎駿∥脚本・監督 ブエナビスタホームエンターテイメント(DVD) と原作の『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ∥著 徳間書店 を比べたりしてました。ハウルは原作本が好きで、何回も読んだからなのか背表紙がはがれて貼り直したりしました。(※図書館の本は剥がれたりしたらそのままお持ちください)

あと少しで図書館開館予定ですので、気になったドラマや映画の原作と比較してみるのはいかがでしょうか?

 

2020年05月25日(月)

*5月31日まで臨時休館中です。ご迷惑をおかけして申し訳ございません*

 来月の開館再開に向けて現在着々と準備をしています。新着は、図書以外にDVDも少しずつですが新しい作品が入っています。『ダーウィンが来た アフリカ新伝説』『羊と鋼の森』など、テレビの人気番組の劇場版や、人気の高い小説の映画化作品といった話題作をご用意しました。新作は返却されてもすぐ貸出しされてしまうので、貸出中の作品は予約を入れておくのがおすすめです。

休館中の図書館だよりはおすすめ本の紹介をしてきましたが、今回は当館に置いていない本で面白かった本をご紹介したいと思います。
『101人の画家 生きてることが101倍楽しくなる』(早坂優子著 視覚デザイン研究所)という、タイトルの通り101人の画家の生涯を各2ページの漫画で紹介した内容です。
漫画といっても割と大人向きなので何度でも読めます。ダヴィンチやモネ、ミュシャから葛飾北斎や藤田嗣治といった日本人も紹介されおり、2ページ内で各々の生い立ちが上手くまとめられています。読んだ後に思うのは、ほとんどの画家が生活に困窮していたという事がよく分かります。中には周りに迷惑かけようとも自分の道を曲げずに突き進む、太くて短い人生を歩んだ画家もいて本当に千差万別です。
一辺読むだけではその画家たちを覚えきれないので何度も読み返して楽しめる本になっています。

 

2020年05月24日(日)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館の期間を延長し、5月31日(日)まで臨時休館しております。図書館利用者のみなさまにはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 先週5月16日、新型コロナウイルスの感染拡大で中断していたサッカー・ドイツリーグ「ブンデスリーガ」が再開しました。再開にあたっては50ページ以上のガイドラインをリーグが作成。週2度のPCR検査を実施し、選手入場や握手、記念写真は禁止、ボールは試合中に定期的に消毒、控え選手はマスク着用・・・といった対策のもと、無観客で試合が行われました。ヨーロッパサッカーは対応が分かれており、イギリス、イタリア、スペインなどは6月再開を目指す一方、フランス、オランダ、ベルギーなどは今シーズンは既に打ち切りました。再開したドイツでも、世論調査では半数以上の国民がリーグ再開に反対するなど、市民生活の混乱が続く状況でのリスタートには疑問の声が多いのが実情。中断明け初戦のピッチに立った元日本代表でフランクフルトの長谷部誠選手が、試合後のインタビューで、自分の抱える不安と葛藤について自分の言葉できちんと伝える姿が心に残りました。

 さて、本の紹介です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、図書館と同じく美術館・博物館も臨時休館が続いています。私は「出勤日よりも休日の方が忙しい(おいおい!)」と普段豪語しているほど出掛けるのが大好き。なかでも、美術館・博物館目当てに一人旅に出掛けるのが私にとっては最高の贅沢です。しかし、外出の自粛と臨時休館のため、しばらくは難しい状況なので、自宅で本や図録を読んだり、テレビを観たりして美術館・博物館巡りを楽しんでいます。美術館や博物館で何となく買ったものの(重たい本を頑張って持ち帰ったわりに)、全然読まなかった図録を自宅で開く機会が来るとは思いませんでしたが・・・。

 外出する機会が思いがけなく減ったため、数ヶ月前に加入した有料放送「W」では、アート小説が人気で私も大ファンの原田マハさんが出演されている「CONTACT ART」を楽しく観ていました。全8回の放送のうち、第7回が愛知県美術館、第8回が豊田市美術館、と私にとっても馴染みの美術館が登場し、同級生にテレビ越しで再会したような懐かしい気持ちになりました。

 「早く美術館行きたい―!」と、無邪気に叫ぶことができるほど単純な話ではありませんが、アートや冒頭に書いたサッカー、そしてライブ(これも大好き!)が、どれほど私の暮らしに欠かせないものだったのか、あらためて気付かされる毎日です。

『20 CONTACTS 消えない星々との短い接触』原田 マハ/著
『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』長谷部 誠/著

 ちなみに、この図書館には所蔵していませんが、みうらじゅんさんが案内をつとめる『東海美仏散歩』もお出掛けの友です。

 

2020年05月23日(土)

※図書館は現在、臨時休館中です。
ご迷惑をお掛けしておりますが、どうぞご理解とご協力いただきますようお願いいたします。

あっという間に、あと一週間ほどで5月が終わりますね。
今年は期間が短縮される学校も多いとは思いますが、すぐに夏休みがやってきそうです。
私が子どもの頃の夏休みといえば、『ふしぎなメルモ』、『ゲゲゲの鬼太郎』、『妖怪人間ベム』の3大アニメがよく再放送されていて、冷たいカルピスや麦茶を飲みつつ、騒がしい蝉の音と心地良い扇風機の風を感じながら、毎年、楽しみに観ていた記憶が蘇ってきます。
3つとも、ちょっと怖さを含むアニメなので、夏の雰囲気にぴったりだった気がします。
その後、『ふしぎなメルモ』の原作者である手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』を1巻だけ、親戚のお兄さんからもらったのですが、とても気に入って、その1冊を数えきれないぐらい何回も読み返していましたっけ。
それがきっかけで、もっと手塚治虫作品を読んでみたくなり、図書館で借りたりして一時期はまりにはまってよく読んでいました。
新しく入荷した、『pen+ マンガの神様手塚治虫の仕事。』(CCCメディアハウス)は、あらゆるジャンルを描いて人々の心を魅了してきた手塚治虫さんの仕事を解析し、作品に込めたメッセージを読み解く内容となっています。
手塚治虫作品をまだ読んだことがない方から長年のファンの方まで、興味深く楽しめる1冊だと思いますので、図書館が開館しましたら、ぜひ手に取ってみて下さい。

 

2020年05月22日(金)

※津島市立図書館はただいま臨時休館となっております。ご理解とご協力をお願い致します。※

外出自粛で出勤やお買い物以外では全く外に出ない(す)。
さっそく暑さにやられました…。なんだかいきなり夏になりましたね。

個人的に“夏”で思い出すのが、はやみねかおる先生の本『名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ』です。
なぜこの本を思い出すのかというと、小学校中学年の夏、朝読の時間に行なわれた「好きな本を発表しようの会」で紹介した思い出の本だからです。

詳細は長くなるので省きますが、(す)がこの本を紹介してから、学校の図書室や近くの市立図書館でこのシリーズの本が棚から消えるというクラス内プチ夢水ブームが起こり、紹介した張本人の私ですら中々借りる事ができなくなり、お小遣いを貯めて全巻購入することになった…という、この本の良さをいろんな人に知ってもらう事ができた…けれどもちょっとお財布的には厳しかった、夏休み前の痛嬉しい?出来事を思い出します。

内容は、三人の女の子と怪しい自称名探偵の夢水清志郎がいろんな事件を解決していくミステリー小説です!
全14巻(本編12巻+外伝2巻)という中々のボリュームですが、基本1巻ずつ完結しますし、児童書なので意外とすんなり読めると思いますよ!

『そして五人がいなくなる』(はやみね かおる∥作) (K/913/ハ)第1巻  
『亡霊(ゴースト)は夜歩く』(〃) (〃) 第2巻
『消える総生島』(〃) (〃) 第3巻