図書館だより

 

2017年07月31日(月)

 先週は真夏日が続きましたね。
図書館の周りにいるカラスは連日の暑さのせいか、口を開けて放心状態みたいになっていました。

返却された本はある程度たまると元の棚に返却(配架)します。小説のハ行を配架していると、黒と黄色のコントラストの本を見掛けました。『成功者K』(913.6/ハ)という羽田圭介さんの本で、何故かすごい既視感がありました。そこでふと、この前テレビで見たローカルバスの旅で著者本人がこの本の表紙をプリントしたTシャツを着て旅をしている姿を思い出しました。
羽田圭介さんと言えば芥川賞受賞以降、トークやクイズ番組などよくTVで見掛ける方になりました。自分の服まで自己アピールに徹底している姿がすごいです。

 

2017年07月30日(日)

まず、「サラメシ」取材裏話は、先週無事に最終回を迎えましたので、この「図書館だより」の場をお借りして、沢山の方々にお声を掛けて頂いたお礼を申し上げます。これからも、カウンターなどで見かけたら、遠慮なさらずに気軽に話しかけて下さい。ご要望やご意見もお待ちしております。現在、「サラホン」の後のコーナーの準備真っ只中です。少しでも良いものにしたい、と努力しておりますので、8月上旬の新コーナー「本で旅する。」もよろしくお願いします。

では、別のお話を。趣味で美術館巡りをしていると、つい買ってしまうものが2つあります。

その一つが、クリアファイル。記念になるもので嵩張らないものを・・・、とミュージアムショップを見ていると、いつも目にとまるのがクリアファイル。まぁ、いくつあっても邪魔になるものじゃないし、と購入。その結果、自宅にはクリアファイルのストックが何十枚も。仕事用に使えばいいのですが、何だかもったいなくて使えないので、貯まる一方。確かに、いくつあっても収納の邪魔にはならないのですが、そろそろ使うようにしないと。逆にもったいない話になってしまいそう。

もう一つ、つい買ってしまうものがあり、こちらは嵩張るもの。図録です。今から2ヵ月ほど前に徳川美術館へ行った時にも、図録のセールをやっていたので、何気なく売り場を見ていると、ふと目にとまったのが『美術に見る日本のスポーツ』。パラパラとめくると、蹴鞠をする貴族とそれを観ている人の顔が良いのです。50%オフというセール価格もあり、買って帰ったのですが、バス・電車の中で重いこと。そして、自宅の本棚に収まらない微妙なサイズ、さらにブックエンドなどの支えがあっても倒れてくるソフトカバーの製本。

図録やライブのパンフ、写真集等は、どのように本棚に並べるのがいいのでしょうか?今のところ、横置きしているのですが、本棚からはみ出るし、いざ見ようと思った時に、探しにくくて困っています。図書館の閉架書庫のようなスペースもないし、どうしたものやら。

 

2017年07月29日(土)

先日、Coccoの20周年ライブに行ってきました。
ライブ自体は夕方からでしたが、Cocco自身がデザインやイラストを手掛けているグッズ販売が昼過ぎからはじまるというので、開始時間をめがけて会場に向かいました。
・・・・・・が、すでに長蛇の列!
結局、順番が回ってきたのは2時間後でした・・・。
無事、お目当てのグッズが買えたのはよかったのですが、炎天下の中、汗だくになりながら並んだのですっかり体力を消耗してしまいました(泣)。
水分、塩分、日傘など持参して対策したつもりでしたが、暑さをナメてはいけませんね・・・。
軽い熱中症かと思うぐらいクタクタになってしまい、私、大丈夫なのか?!と不安になりましたが、宿に戻って少し休んだらなんとか体力も回復し、メインのライブも楽しむことができて一安心。
20周年ならではの心に染みるMCを含め、素晴らしいライブでした!
これからも応援していきたいと思います。

『ポロメリア』(小説)Cocco/著 幻冬舎 913.6コ
『南の島の恋の歌』(絵本)Cocco/文・絵・訳 河出書房新社 726.6コ
『南の島の星の砂』(絵本)Cocco/文・絵・訳 河出書房新社 726.6コ

 

2017年07月28日(金)

名古屋の栄に、刀剣美術館なるものができるそうですね!
その名も「刀剣美術博物館 名古屋刀剣ワールド」
建設に東建コーポレーションさんを採用する気合の入れ方…、嫌いじゃないです。
皆さん察してください、“東建”と“刀剣”です。

なんでも、常時200以上の刀剣を展示し、その規模は日本最大になるかもしれないとかなんとか。
県内にそんな凄いものができるだなんて!!
「レゴランドに続く観光スポット」を目指しているそうですが、レゴランドの二の舞にならないといいd……ごほんごほん!!(こらっ)

日本最大(予定)ということは、滅多に来ない刀とかが来ちゃうかもしれない…!?
日本3最大都市であるにも関わらず、いつも全国をまわる展示会などでスルーされることもなくなる!?
嬉しい!年間パスポートいっぱい買います!!(意味のない行動)

どうやら学芸員さんの募集もしているようで「おっ!!」となりましたがそもそも資格持っていなかった…
というか「学芸員暦3年以上で刀剣の手入れができる方」って、刀剣の手入れ…( ゜Д゜)
これをクリアできる方はそうそういらっしゃらないような…
意外といるのかな?その辺りの事情は詳しくないのでわかりませんが、手入れできる方ってカッコイイですよね~…憧れます。

ちなみに(す)は包丁を研ぐぐらいしか出来ません!(笑)

『博物館のひみつ 保管・展示方法から学芸員の仕事まで』(斎藤 靖二∥監修) (K/069/ハ)
『美術館・博物館で働く人たち』(鈴木 一彦∥著) (K/069/ス)
『包丁と砥石大全』(日本研ぎ文化振興協会∥監修) (581.7/ホ)

 

2017年07月26日(水)

ヨシタケシンスケさんの新刊『あるかしら書店』を読みました。
読みましたというか見ましたというか……とっても面白かったです!!

ヨシタケさんが想像する、こんな本あんな本、本に纏わるあれこれ、という発想絵本にも繋がるような1冊でした。
とても気に入って、ジャンル的に文庫化もないだろうと、先日自分でも購入しました^^
本当は特に気に入ったところをいくつかご紹介しようと思っていたのですが、時間的・気分的に今は余裕がないため、また思い出したときにでも(すみません……)

代わりに、『MOE』4月号のヨシタケさん特集・糸井重里さんとの対談と、絵本ナビのインタビューにある同書発売記念イベントのレポートをご覧ください。
『MOE』は図書館でも所蔵がありますし、糸井さんのサイト・ほぼ日でもほぼ日編集版で読むことができます。
絵本ナビのレポートは、お相手の方が紹介されている箇所と私のお気に入りのところがいくつか被っていたのと、この紹介を読めば読みたくなること請け合いです。
(手抜きと言われそうですが、自分で紹介を書いてもこの2つはご紹介したかったのです……)

来週はいよいよ1日図書館員です。
子どもたちが頑張りますので、どうぞご協力をお願いいたします。

『あるかしら書店』
『このあとどうしちゃおう』(発想絵本の3冊のなかで一番好きです)
『もうぬげない』『なつみはなんにでもなれる』(幼稚園・保育園くらいのお子さんと読むならこちらがおすすめ)
『MOE』2017年4月号(ヨシタケさん特集です)

Go 

2017年07月25日(火)

一昨日からドッグ・デイズですね。いよいよ夏本番といった暑さです。

ドッグ・デイズとは、ヨーロッパで「夏のうち最も暑い時期」を表す言葉で、北半球では7月上旬から8月中旬ごろ、南半球では1月上旬から2月中旬ごろまでをいいます。
なぜ「ドッグ」デイスなのかといいますと、おおいぬ座のシリウス(Dog Star)が、7月から8月にかけて日の出と共に現れ日の入りと共に沈むことと、この時期が暑くなることが関連づけられたことが由来なんだとか。

そしてこのシリウス、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星なんですって。
視力の良くないGoでも見つけられるかもしれない!
でもこの時期は日の入りと一緒に空からいなくなっちゃうんでした……
そういえばおおいぬ座は冬の星座、シリウスを探すなら冬のうちってことですね。

果たしてそれまで覚えていられるのか、私よ。

『よむプラネタリウム冬の星空案内』野崎 洋子/文 K443ノ
『天文検定』藤井 旭/著監修 440テ
『海の星座』津村 節子/著 913ツ

 

2017年07月24日(月)


連日の暑さでグリーンカーテンは急成長。

先週の「サラメシ」すごい反響です。撮影日のうち1日だけ私もいましたが、カメラが向けられていなくても何か気になって仕方なく、仕事しながらも気持ちソワソワしていました。何日も綿密に取材や打ち合わせを重ねていた様子が窺えて一つの番組を作る大変さが垣間見られました。

夏休みは子供にとってはイベントが一杯です。家にいる時間もいつもより長いのでお手伝いをする事もあるでしょう。でも、普段した事の無いお手伝いをすると失敗してしまう事もよくあることです。
この前、ある家で子供が親にこっぴどく怒られている光景を見ました。どうも庭の花壇にホースで水やりの手伝いをしていたところ、遊び心で家の窓に向かって水を掛けたらしく、そのかけた場所がちょうど窓が開いていた箇所で、思いっきり家の中を水浸しにしてしまった様子でした。夏休みならではの微笑ましい失敗です。

新聞で東京の日本橋の上にある首都高速を地下に移設するという計画の話題が載っていました。日本橋と言えば東海道の出発点として浮世絵にも登場しますが、『麒麟の翼』(913.6/ヒ)にも登場しますね。作中では舞台の一つとして橋の欄干の麒麟の彫刻が出てきます。橋の上の高架が無くなれば日当たりの良い広い場所なるので、欄干の彫刻等もはっきりと見え、影っているイメージから大分変わる様な気がします。今よりもっと「日本橋」が強調される観光地区に盛り上がると良いですね。

 

2017年07月23日(日)

18日(火)、ついに「サラメシ」が放送されましたね。先週もお知らせしたのですが、「サラメシ」については、津島市立図書館ホームページの「『サラメシ』取材裏話」で、私(き)が、詳しく日誌を書いていますので、こちらをご覧下さい。また、この場もお借りして、沢山の方に放送を見て頂いたことを、深く感謝申し上げます。

というわけで、この図書館だよりでは「サラメシ」以外の話を。

今を遡ること2週間ほど前、「『サラメシ』取材裏話」にも少し書きましたが、「大エルミタージュ美術館展」を観に行ってきました。そうです、館長やKさんからのメールや電話の着信に全く気付かないで過ごしていた休日のことです。

今回の展示は、17世紀のバロック時代と18世紀のロココ時代の作品を中心となっているそうですが、私のお目当ては、レンブラントの「運命を悟るハマン」。旧約聖書の「エステル記」から、古代ペルシャ帝国の大臣ハマンが死刑宣告された場面を切り取った絵。権力を極めた人生が暗転する瞬間が、しぐさや表情から劇的に表現されている・・・、という説明はともかく、大変に感動しました。絶望に直面した瞬間の人間の顔を、はじめてじっくりと観たように思います。近くで観ると、唇がうっすら開かれていることに気付いて、ドキドキしました。やはり、絵は本物を観なくては、と強く思います。

美術館巡りやサッカー観戦、読書とヨガに洋楽鑑賞にウォーキングと水泳・・・など、一見脈絡のない私の趣味の共通点は「無心になれること」かもしれません。そんなことを以前友人に話したら、「どれだけ普段は雑念あるの?」と言われてしまいましたが。それはともかく、これからも「無心になれる」瞬間を探して、あちこち出掛けたいと考えています。 

 

2017年07月22日(土)

今週、取材を受けた「サラメシ」の放送がありました!
利用者の方も放送を観てくださったようで、カウンターにて「サラメシ観たよ!」とたくさんの方からお声かけいただき、ありがたい限りです。
このような貴重な機会を与えてもらえたことを嬉しく思います。

さて、本日は尾張津島天王祭のため、図書館は終日休館しております。
ご迷惑をおかけしますが、明日からは通常通り開館しますのでよろしくお願いいたします。
今年は、ユネスコ無形文化遺産に登録されてから初めてのお祭りですので、より盛り上がりをみせそうですね!
ぜひお立ち寄り下さい。

『尾張津島天王祭のすべて』若山 聡/著 風媒社 386ワ
『華麗な祭礼尾張津島天王祭』黒田 剛司/著 天王文化塾/企画編集 386.1ク
『海部津島祭礼・芸能事典』津島ロータリークラブ/編集 海部歴史研究会/編集 386.8ア

 

2017年07月21日(金)

先週、坂本龍馬の愛刀である陸奥守吉行を見に静岡へ行ってきました。
はい!毎度おなじみ(す)の刀剣レポートですよ!
もう何も言うまい。ここまで来たらシリーズ化してやるぜ!

今回会いに行った刀は、おそらく今まで紹介してきた中で一番有名だと思います。
何せ“あの”坂本龍馬の刀ですから。
「陸奥守吉行」という名前を知っているかそうでないかで龍馬ファンかどうかが分かる…と個人的には思っています。

実はこの陸奥守、本物かどうか怪しいところがあったのですが、去年龍馬の子孫の方により陸奥守は火事で焼かれ再刃したという記録が発見され、スキャンを行ったところうっすらとですが元々の刃紋がちゃんと残っていることがわかり、めでたく本物と確定したのです!
本物だと決まった時は「よかったね!おめでとう!!」とまるでわが子の大学受験の結果を聞いた親のようでした。

陸奥守吉行は、坂本家に代々伝わっている刀で龍馬は兄からそれを譲り受けましたが、実戦には使わず、大事に腰に下げ自慢していました。
そして近江屋事件の時、敵の攻撃を鞘に入った状態の陸奥守で受け、刀を抜いて応戦しようとするも間に合わず龍馬は死去。
彼の死後は、親族に引き取られ大事にされてきましたが、火事で刃紋と反りを無くし、本当に龍馬の刀なのか?と85年もの間半信半疑で世間から見られる…という経緯です。

実は陸奥守に会うのは2回目なのですが、1回目の時は本物と確定されていない頃でして、今回はその本来の刃紋を見るぜよ!と意気込んで行きましたが結果は惨敗。
全然見えない…私の目がCTスキャンだったら良かったのに(無理難題)
見たかった…拳形丁子の刃紋…
次こそはアートスコープなりオペラグラスなり持って行こうと決意した(す)でした。

『はじめての坂本龍馬』 (齋藤 孝∥著) (神守)
『龍馬奔る』 (山本 一力∥著) (913.6/ヤ)