図書館だより

 

2017年05月21日(日)

 5月に入ってから気温がグングン上がり、暑くなってきましたね。ここ数年めっきり皮膚が弱くなってしまい、日に焼けると湿疹が出てしまうので、毎日長袖を着て、日焼け止めの手袋をして自転車を漕いでいるのですが、そろそろ自転車通勤は限界かも。最高気温が30℃を超えるまでは頑張りたいと思っているのですが・・・。ついに超えてしまったし。

 さて、ここのところ外出が続きで、先週末もドニチエコきっぷを使って名古屋&近郊をあちこち回ってきました。

 ひとつめは、マツザカヤ美術館での「よりぬき長谷川町子展」。サザエさん生誕70年記念(→ということは、津島市と同い年!)の回顧展です。実は、私はサザエさん全巻持っているほどのサザエさん好き(文庫版ですけどね)。今回の展覧会のために厳選した100点の「サザエさん」原画や単行本の表紙原画など、原画をたっぷり観ることができて大満足でした。とりわけ心に残ったのは、10代の「天才少女」とよばれた頃の貴重なスケッチと、『フクちゃん』の作者・横山隆一さんが『フクちゃん』最終回を描いたペンを長谷川町子さんに贈ったペンの展示。「フクちゃん最終回をこのペンでかきました。きねんにどうぞ。」という四コマ漫画に実物のペンが貼られていました。漫画家は、一人で作品を作る孤独な仕事だけれど、こんな友情で結ばれているなんて・・・と感動してしまいました。

 次に、市民ギャラリー栄で、いつもお世話になっている(ふ)さんの絵を観てきました。(ふ)さんの絵は何度か観させて頂いているのですが、今回もお人柄どおりの、のびやかな明るい作品で素敵でした。スペイン・・・、私も行きたい。

 最後に、久しぶりにリニモに乗って、「白寿記念・堀文子展」を観るために名都美術館に行きました。名都美術館に伺うのははじめてだったのですが、大きな道路沿いにあるとは思えない落ち着いた空間でした。白寿、ということは99歳。前回の中央コーナー「アラハンに学ぶ。」でも本を紹介させて頂きました。「群れない、慣れない、頼らない」をモットーに、孤高の画家として歩んで80年・・・。背筋が伸びた生き方は見習いたいものです。今回の展覧会では「幻の花 ブルーポピー」や徹子の部屋のセットに掛かっている「アフガンの王女」が観られて嬉しかったです。3カ所ハシゴするのは、心身ともに疲れたけれど、足を運んだ甲斐はあったなぁ。

 

2017年05月20日(土)

先日、トヨタ博物館へ行ってきました。
トヨタ車だけでなく、国内外の車が新旧合わせて約160台展示されていて、とっても見ごたえがありました。
性能や歴史など、車については全く詳しくないのですが、古い時代の車ってかっこいいですね~!
単純にその見た目に心を奪われてしまいました。
凝ったフォルムや絶妙な色合い。
車体についているロゴの書体のデザインも渋くてかっこいいのです。
空気抵抗などを考えると、現代の車のようなつるっとした無駄のないフォルムの方が合理的なのだと思いますが、古い車ならではのデザインは味があって本当に素敵でした。
同じデザインで、なおかつ現代の技術性を備えた車が発売されたらいいのになあ。

昔、うちの自家用車だったホンダのシビックが展示されていたのも、とても懐かしかったです。
年式を見てみると、おそらく乗っていたシビックと同じ型だと思われ、あまりの懐かしさに眺めまわした上、一緒に記念撮影してきました。
長く乗っていた車だったので思い出も多く、家族でドライブに出掛けたことなどいろいろな記憶がよみがえってきました。 

『トヨタ快進撃の秘密 世界最強の自動車メーカーを徹底分析!』洋泉社 537.0ト
『トヨタ自動車75年史』(館内閲覧のみ)トヨタ自動車株式会社 A537ト
『クラシックカー』D・B・ワイズ/著 主婦と生活社 537ワ
『月刊自家用車』(雑誌)

 

2017年05月19日(金)

私もついに見ました!美女と野獣!!
予告の時からわかってはいましたが素晴らしいクオリティでした!
アニメ映画とリンクする部分を残しつつ、いい塩梅でアニメ映画の足りない部分を補完してくれました。
ベルにお母さんがいない理由や、野獣がなぜあんな性格になってしまったのかなど、昔から個人的に気になっていた部分だったので明らかになって嬉しいです!

食器や家具にされた使用人たちも再現率が高く、よく動かしてるなあ…と見惚れていました。
コップにされたチップくんがとってもかわいくて癒されます(*´ω`)

ドレスも本当に綺麗でベルが身体を動かすたびにサラサラふわふわ揺れてラプンツェルの髪か天の川のようでした。
流石裾だけで9mもの生地を使って12000時間掛けて作られただけのことはある…。

野獣も、怖い部分、カッコいい部分、コミカルで可愛い部分がそれぞれよく出ていて、野獣に愛着が湧いてしまう分、終盤の人間に戻れた時に「野獣のままの方が良かったなあ」なんて…ごほんごほん!!

主演のエマちゃんも本当に綺麗で、ハリポタ子世代キャストの中で彼女だけ時間の流れが違うんじゃないかというほど、その美しさは健在です。
「エマ効果」でアニメ映画の興行収入を超えるんじゃないかって言われていますね。

私はいつも吹き替えで映画を見るのですが、次は字幕でエマちゃんの歌声を聴いてみたいですね。
美人で頭も良くて、スタイルも抜群で、演技力もあり歌も歌えるなんて、あとはダンスか?と思いましたが今回のベル役で思いっきりダンス踊っていましたね。彼女にできないことはないのか…!

『美女と野獣』(ガブリエル=シュザンヌ ド ヴィルヌーヴ∥著) (953.6/フ)
『キネマ旬報 2017年5月上旬号』(雑誌)

 

2017年05月18日(木)

 以前から気になっていた湊かなえ原作のドラマ、『リバース』をようやく見ました。第1話と第2話を見逃してしまったので、第3話を録画しておいたのですが、他に見たいものがあってなかなか見る機会に恵まれませんでした。
 2話分見逃してしまいましたが、(や)は原作を読んだことがあるので、途中から見ても話の流れは分かりますが、それだけにドラマを見ていて「これは何か違うぞ」と思いました。

 原作には登場しない刑事がいることもそうですが、原作では広沢は焼死体となって発見されたのに、ドラマでは広沢の死体はすぐには見つからなかったとなっているではないですか。
 原作とドラマで、多少設定が違うのは仕方がないとは思いますが、大きく変更しすぎである気がします。
映画『しらゆき姫殺人事件』(778/シ)での設定変更は受け入れられたのですが……。

 とりあえず、ドラマ版でも後味悪い感じで終わってくれれば良いのですけれど、深瀬のその後の展開とか披露されたら嫌だな、と思いつつ見ています。
 読み終わった後で「深瀬はこれからどうするのだろう?」と、読者に考えさせる終わり方が好きなので、深瀬が広沢殺しの真実を知った後の事を描かれる事だけはやめていただきたいのです。

(好き勝手に書きましたが、ドラマ版『リバース』好き!という方がいらしたら、すみません……。)

『リバース』(913.6/ミ)
『夜行観覧車』(913.6/ミ)

 

2017年05月17日(水)

こどもの読書週間が終了しました。
今年も小学校のボランティアさんによるおはなし会などを実施しました。
おはなし会、スタンプラリー企画ともども、たくさんのご参加ありがとうございました!
(スタンプラリーは21日まで実施しています!)

Go 

2017年05月16日(火)

ずいぶんと前に、恩師から葉書が届きました。
早くお返事を出さねば……と思ってはいるのですが、なかなか筆が進みません。

実は、文字を書くのが苦手です。
どうにも力を入れすぎてしまって、書いているうちに手が痛くなってしまうのです。
あと、あまり字が上手でない、というのも気が進まない一因で……

昔、友人にこの悩み(?)を話したら、万年筆をプレゼントしてくれました。
万年筆といえば、言わずと知れた高級文具。
「でも、お高いんでしょう?諭吉さんが何人も要るんでしょう?」
というイメージでしたが、今は1000円台から買えるそうです。
もちろん、お高いものは1本で車が買えるくらい高かったりしますが……

手荒に扱うと壊れてしまうような気がして、恐る恐る文字を書くとどうでしょう。
手があまり疲れない!力をかけなくてもインクが綺麗に出る!
あと万年筆で書くと、なんとなく文字が上手くなったような気がします。
書いている本人に何も変化はないんですけれども。笑

万年筆の書き味を覚えて以来、ペンケースの中の万年筆は着実に数を増やしています。
書きやすいのもそうなんですけど、見た目が綺麗でつい新しいものが欲しくなってしまうんですよね……
ああ散財。

『万年筆ミュージアム』渡辺 順司/写真・解説 589.7ワ
『万年筆クロニクル』すなみ まさみち, 古山 浩一/著 589.7ス
『万年筆スケッチ入門』古山 浩一/著 725.6フ(神守分室)

 

2017年05月15日(月)


図書館周辺にて

図書館近くの用水路でカラスが捕まえたばかりの鮒を食べている様子を目撃しました。写真に収めようかと思いましたが、グロテスクな光景でしたのでやめておきました。

書棚の整理をしている時、どの本か忘れましたが背表紙の文字に「ミカカ」という文字を目に入りました。あとで該当する本が何だったか探してみましたが、見つからなかったのでタイトルの読み間違いかも知れません。

「ミカカ」と言えば、キーボードのかな入力のボタン配置が「み」=「N 」と「か」=「T 」なのでNTTの事を指し、電話代の事を意味しています。少し前に流通した俗語で、インターネットがまだ電話線を使っていた時期、もしくはパソコン通信が全盛期の80年代後半から90年代ぐらいまで「ミカカ代」と言われて使われていたようです。
中でも夜11時から翌朝8時までの電話が定額制で使えるサービスの時間帯が人気で、翌日休みの人は、夜更かししてチャットやゲームを楽しんでいたそうです。

私はパソコン通信の時代は良く知らないですが、インターネットが電話回線からISDNになって、ADSLになって通信速度が急激にスピードアップしていったのを憶えています。中でも、ADSLの販促活動はすごかったですね。街頭でモデムを無料で配っていたりして、誰とも構わず声を掛けてきて少し煩わしく感じたことを思い出します。

 

2017年05月14日(日)

 先週の日曜日に「ロングセラーえほんのおはなし会」があり、久しぶりに絵本を読みました。GWの最終日、その上お出掛け日和の晴天だったこともあり、参加人数は少なくて寂しさはありましたが、人に本を読むのは楽しいなぁ、とあらためて思いました。

 今回、私が読んだ絵本は『どろんこハリー』と『ちいさなうさこちゃん』の2冊。2冊とも有名な絵本なので、読んだことのある方も多いはず。ディック・ブルーナさんが今年2月に亡くなったことへの、ささやかな弔意を示そうというわけで、ミッフィーシリーズの第1作目『ちいさなうさこちゃん』を選んでみました。

 余談ですが、「うさこちゃん」は日本語版出版時に翻訳を担当した石井桃子さんがつけた名前。原作ではオランダ語で「ナインチェ・プラウス」という名前で、「ナインチェ」と略して呼ばれることが多いそう。よく知られている「ミッフィー」は英語版出版時につけられた名前で「ナインチェ」の英語風の名前、だそうです。「ナインチェ」を、どう読んだら「ミッフィー」と読めるのか、語学力がないのでよく分かりませんが。ちなみに、私が知っているオランダ語なんて“アリエル・ロッペン”や“ロビン・ファン・ペルシー”や“ヨハン・クライフ”くらい。つまり、オランダ人サッカー選手の名前だけです。

 先週の図書館だよりに東京旅行の話を書きましたが、銀座におやつを食べに行ったので、松屋銀座で開かれている「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」も観てきました。お目当ては、遺作となる未発表絵本『クマくんが死んだ』の初公開。

 この絵本、一言で言うと、とても悲しいのです。本が大好きで、本をずっと読んでいたので目が真っ赤になってしまった黒いクマ「ブラックベア」があしらわれているのですが・・・クマくんは死んでしまって、もう本は読めない、という内容。か、悲しい・・・私自身が本好きなので悲しさ倍増です。ちなみに『クマくんが死んだ』については「この絵本は故人の関係者だけに送り、彼の詩を悼みたい」という出版社の意向で、今のところ市販する予定はないそうです。

 東京旅行ではもう一つ話題になるネタがあったのですが、長くなったのでまた次回以降に書くことにします。

 

2017年05月13日(土)

もう過ぎてしまいましたが、5月9日はアイスクリームの日だそうです。
暑い日も増えてきたので、アイスがおいしい季節になってきましたね。
スーパーに行くと、おいしそうな新製品はないかなと、ついついアイスクリームコーナーをチェックしてしまいます。
そして、自宅の冷凍庫のスペースも考えずに、うっかりあれもこれもと大人買いしてしまうので、気をつけねばなりません。
体重も気になる今日この頃・・・。
アイスは糖分が多そうなので、控えめにした方がいいですよね。
先日、恥ずかしいことにおそらく冷たいものの食べ過ぎ(冷たいもの以外もたくさん食べました・・・)が原因で胃腸を壊し、気持ち悪くて吐いてしまったことがありました。
どんだけ食べたんだ!って話ですが・・・。
底なしの自分の食欲がおそろしいです。
食べることが好きなので、食欲を抑えるのはなかなか難しいですが、体調と相談してうまくコントロールできるようになりたいものです。

『アイスクリームのあゆみ』日本アイスクリーム協会 588.3ア
『ほんとうにおいしいから、作ってほしい。50のアイスクリームレシピ』小田川さなえ/著 アップルミンツ 596.6オ
『胃腸は語る 食卓篇』新谷弘実ほか/著 弘文堂 493.4シ
『健康ダイエット』宮崎滋/監修 NHK出版 493.1ケ

 

2017年05月12日(金)

今日はナイチンゲールデー。
そう、あの近代看護教育の母、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで制定されました。
そして国際看護師の日・看護の日でもあります。もちろんこれもナイチンゲールデーに合わせてのものです。

実は私、「好きな偉人は誰?」と聞かれたら真っ先に「ナイチンゲールです」と答えるほどこの方を尊敬しているのです。(次に杉原千畝とジャンヌダルクです)
ちなみに、私の小さい頃からの夢は看護師になることでした。
もちろん彼女に憧れて、です。

まあ、一番大事な時期に紆余屈折ありまして、残念ながら夢は叶いませんでしたが、今は司書としていろんな方の助けになれたらな、と思っていますよ。
規模の大きさ、重さに差はあれ、人を助けるということに変わりはないですからね!

クリミアの天使と呼ばれていたナイチンゲールも、「天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」って言っていますから!

なので、今回の図書館だよりは私にしては?おとなしめにいこうかと思います。

「ナイチンゲール」で皆さんが想像するのは、きっとランプを持って夜に兵士の様子を見守り、看護の最前線で戦う姿だと思うのですが、実は彼女が看護師として活動していたのは2年半。
クリミア戦争帰還後から90歳で死去するまでの間はずっとベッドの上での生活でした。

また彼女は統計学者としても有名で、クリミア戦争時の院内死亡率などをまとめ、報告書を提出。当時ではあまり見られなかった、視覚的でわかりやすいグラフを使ったものだったそうです。のちに本として出版もされています。
彼女の功績はクリミア戦争時の献身的な介護と統計を駆使した医療改革。そして看護教育ですね。

彼女は……と、書いていたら物凄く長くなってしまいました。やはり駄目ですね、好きな話題だと際限なく語れてしまいます…。この辺りで終了させていただきますね。
来週はいつもの(す)に戻っていますのでご安心(?)を!

『ナイチンゲールの『看護覚え書』』(金井 一薫∥編著) (神島田)
『ナイチンゲール』(武鹿/悦子∥文) (絵本/青)