図書館だより

2017年03月19日(日)

 10日ほど前に、「DAVID BOWIE is:デヴィッド・ボウイ大回顧展」を観るために、品川まで行ってきました。感動を言葉であらわすことは、とても難しいことなので、「図書館だより」に書くのも、やはり難しいのですが、本当に観に行ってこられて良かったなぁ・・・と、しみじみと思っています。ボウイ展については、雑誌『Pen』2月1日号でも詳しく紹介されていますので、興味のある方は、是非ご一読を。

 さて、日帰りとはいえ、道中では幾つか面白い体験もありました。そのひとつが、生まれてはじめて「ヤンソンの誘惑」を会場近くのお店で食べたこと。数年前に、北欧の特集を組むにあたり、色々と調べていたところ、何とも変わった料理名を発見し、いつか機会があれば食べてみたいと思っていたのです。簡単に言うと、スウェーデンではポピュラーなポテトグラタン料理。ホワイトソースで作るのではなく、ニシンで作ったアンチョビとジャガイモで作るのがポイントだそうです。アンチョビが効いているので、ちょっと独特な味ですが、臭みは全くなくて美味しかったです。この面白い名前の由来は、19世紀に菜食主義者の宗教家エリク・ヤンソンが、あまりにも美味しそうな見た目と匂いに勝てずに、つい口にしてしまったこと。図書館所蔵の本では、『ムーミンママのお料理の本』(596/マ)で紹介されています。

 もうひとつは、完全な敗北感を抱いた体験。ちょうど夕食時にさしかかった帰りの新幹線。晩ご飯は、品川駅構内で買ったお弁当でした。2人掛けの座席で、おそらくは東京から乗った隣の席の若い女性も、お弁当を広げていました。私もおもむろに弁当を広げ、美味しく頂いて、ゴミを捨てようと席を立った時、何とその女性は、もう一つの弁当を広げて食べ始めたのです。しかも、小ぶりとかではない普通のサイズ!つまり弁当2個!!・・・こんな細身の若い女性のどこに消化されるのか・・・、人として完全に敗けた、と思った瞬間でした。胃の丈夫な人が本当に羨ましいです。(き)

2017年03月18日(土)

少し前に洋食屋さんで伊勢・志摩産の牡蠣フライを食べてきました。
サクサクの衣に包まれた大きなぷりっぷりの牡蠣がジューシーに揚がっていて、とってもおいしかったです!

牡蠣は大好物なので、鍋にする時はけっこうな頻度で入れるのですが、揚げ物を家でする習慣がないので、牡蠣フライはお店で食べるようにしています。
ずいぶん前に一度、牡蠣カキフライを家で揚げてみよう!と思い立ち、挑戦してみたことがあるのですが・・・。
それなりにおいしかったのですが、揚げている間つきっきりで様子を見ていなくてはならないし(あげくに油酔い・・・)、牡蠣にどの程度火を通したらいいのかいまいち判断に悩むし、工程や後片付けの労力を考えると、やっぱりお店で食べた方がいいな・・・という結論に達しました。

暖かくなってきて、牡蠣のシーズンも終わりに近づいてきましたね。
また来年もおいしい牡蠣が食べられますように♪ (い)

『日本料理 揚げもの・蒸しもの』大阪あべの辻調理師専門学校/〔ほか〕編 同朋舎出版 596ニ 
『貝料理あれもこれも』臼井一茂/編 創森社 596.3カ
『貝 その文化と美』H.スティックス/〔ほか著〕 朝倉書店 
『カキフライがないなら来なかった』せきしろ/著 又吉直樹/著 幻冬舎 911.3セ

2017年03月17日(金)

先週の(★)さんの図書館だよりを見て、がんこちゃんといえば、今年の1月に放送20周年を迎え、その記念エピソードが物凄いホラーだと話題になっていたのを思い出しました。
(※内容がっつり書いちゃうのでネタバレしたくない方はUターンでお願いします!)
簡単に説明すると

・学校の掃除をしていたら自分と人間の女の子が写った写真を見つける
・学校の古い時計で、タイムスリップする
・昔の両親に出会い仲良くなる
・そこから更に飛ぶ
・砂漠で砂の化け物を倒し、人間の兄妹を助ける
・仲良くなり、写真を撮ったり、サボテン料理を振る舞う(ここで冒頭の写真が出てくる)
・次の日「お兄ちゃんにサボテン料理を作ってあげたい」という妹と一緒に外へ出る
・帰ると兄のベッドに砂の山が
・「そういえばお母さんが死んだときにも砂が…」と言う妹の前でさっさとお掃除をするロボット。
・「もう帰らなくちゃ」とがんこちゃん(ここで帰れるがんこさんのメンタルの強さ)
・「また遊びに来てね」という妹と別れて現代へ
・戻ったがんこちゃんは「また会おうねー!」と夕日に向かって叫ぶ
・足元の砂がそれに答えるようにさらさら風に吹かれる
といった内容。

…子ども向けとは一体。
これ砂漠って、砂って、確実に……ですよね?

いや~、中々闇が深いですが、(す)個人としてはこういうの大好きです。大好物です!
言ってしまえば、使い古されたベタなどんでん返しものですが、うまく使えばお話のいいスパイスになりますしね。

しかし、新年一発目からこのお話を持ってくるとは、子ども向けと侮っていたらいけませんね…。   (す)

『がんこちゃんシリーズ』(末吉/暁子∥文) (K/913/ス)

2017年03月16日(木)

先日、金沢にでかけてきました。
兼六園にいってきましたが庭がきれいで感動しました。
特に松がすごかったです。
あと、21世紀美術館にもいきました。けれど展示が前衛的過ぎて私には
よくわからなかったです。
たぶん私の感覚は今のところ20世紀なんだろうな。

ちなみに21世紀博物館はリュックの持ち込みが禁止でした。
私はリュックを背負って観光していたので「しまった!」と大慌て。
コインロッカーはあるのですが、コインロッカーに貴重品を預けるのも嫌なので
友人のかばんに貴重品をいれてもらいました。

その後和菓子作り体験もしましたが、手先が不器用なせいで
見本とはだいぶ違う出来になってしまいました。
あんこを桜の形に整えるのですが、これがまあ桜にならない。
かろうじて花だということはわかるような感じにはなりましたが
いやしかし、こんなに難しいとは……。

という感じでいろいろありましたが、初めての金沢。
街並みがきれいでとっても楽しかったです!!
観光に向いているところだなーと思いました。(し)

『金沢の茶室』(521.8/カ)
『金沢』(291.4/カ)
『五木寛之の金沢さんぽ』(915.6/イ)

2017年03月15日(水)

最近では、CDの取り込みやデータの整理くらいにしか使っていなかったノートパソコン(WinVista)がとうとう壊れてしまいました。
ないならないで困るものなので、この機に気になっていたタブレットPCを買ってみました。
(CDの取り込みは外付けドライブで)

初めてみたときは「なんじゃこりゃ!」と思ったあのタイル状のメニュー? にも、スマホに慣れたことで拒否反応は無くなりましたが、それでもやはり勝手が違っているので、ちょっとずつ勉強しなければと思います。

メニュー以上にちょっと困ったことが、これまで使っていたノートやデスクトップとはピッチが全然違っていて、なかなか思ったように文字が打てず、スムーズに入力できないことにイライラ……
していても仕方ないので、頑張って慣れるしかないですね。  (★)

『できるゼロからはじめるWindowsタブレット超入門』
『できるWindowsタブレット』
『できるWindows 8 タッチPC&タブレット編』
(いずれもパソコンコーナーにあります)

2017年03月13日(月)

外に出ると、所々で梅の花が満開で、時おり大学の卒業式の帰りらしい袴姿の人も見受けられます。スーパーやコンビニでは、新人バイトさんが先輩からレジ打ちの指導を受けている姿や、電車に乗れば運転席に指導員の腕章をした人と新人運転手がいたりと、皆それぞれ新たなステージに向けて歩み始めている様子が垣間見えます。不安と希望では、不安の方が若干多いかも知れませんね。でもそれは誰もが感じている事で、今の季節、何かしら不安や、期待を持つのは当たり前かも知れません。

津島の短編小説コンテストの受賞作品を読んでいます。
『大きな金魚』はまだ読んでいる途中ですが、『だなもさん』と『天王通りの喫茶店が売られる日』は読み終えました。
2作品読むと、個々に津島の想像できる街並が変わってきますね。『だなもさん』のイメージだと東京でいう吉祥寺や下北沢界隈の居酒屋や木造アパートが建ち並ぶ街の雰囲気を感じましたし『天王通りの喫茶店が売られる日』ですと、今の天王通りのイメージに近いものがあります。
それだけ前者と後者の町に描写の細かさが違うというのもありますが、どうでしょうか。別れと出会いのあるこの時期に読むと、丁度そんな空気を漂わせる旬な小説だと思いました。 (伊)

2017年03月12日(日)

 先週の土曜日、一宮市三岸節子記念美術館までドライブしてきました。三岸節子記念美術館は、面白そうな企画展がある時には、なるべく出掛けるようにしている美術館で、今回は「びじゅつ動物園」という企画展が開催されていました。

 一宮市が所蔵する作品でのみ構成されていたようですが、ウサギやキツネ、イヌやライオンまで展示されており、まさしく「動物園」。川合玉堂の「小春日」のお猿さんが可愛かったなぁ~。今年の秋は、名古屋に「長沢蘆雪展」がやって来る予定。こちらの可愛い虎も、今からとっても楽しみです。

 ところで、一宮市三岸節子美術館に行った際には、必ず(・・)近くの和菓子屋さん「Aや」で甘味を頂いています。(どちらかというと、こちらが目的のような気もしますが・・・。)「Aや」さんは、わらび餅で有名なお店ですが、私のイチオシは豆大福。皮がしっかりとしていて、中に入っている粒あんも美味しいのですが、皮の黒豆もふっくらとしていて本当に美味しいのです。売り切れていることも多いので、どうしても食べたい時は予約してから出掛けています。他にも、黒糖たっぷりの鬼饅頭もオススメ。

 しかし、今回は豆大福ではなく、この季節にしか楽しめない「苺大福」をお店で頂きました。こちらも、とっても美味しかったです。わらび餅も包んでもらって、自宅でしっかり楽しみました。アートとスイーツの組み合わせは、やはり最高です。

 さて、毎週出掛けてばかりで呑気に思われるかもしれませんが、コーナー9「アラハンに学ぶ。」に「3月下旬終了予定」と吹き出しをつけてみました。己にプレッシャーをかけ、新コーナー作成に日々励んでいます。いつまでも仕事を抱えるのは良くないこと、終わらせてこそ仕事・・・しっかり集中して、完成させなくては。“GETTING THINGS DONE.”ということで。(き)

2017年03月11日(土)

今日で東日本大震災から6年が経ちました。
今もなお、元の生活に戻れない方々もいらっしゃいます。
一日も早い復興を心から願います。

先日、ご近所の梅の花を観てきました。
たくさんの品種が植えられているので、まだつぼみの木もありましたが、薄いピンクや濃いピンク、白っぽい色の梅の花々が満開でとってもきれいでしたよ。
花に顔を近づけて匂いをかぐと、甘酸っぱいようないい香りがしました。

普段はあたりまえのように感じる何気ない時間。
こういった普通の生活が送れることに感謝です。 (い)

『3.11を心に刻んで 2016』岩波書店編集部/編 岩波書店 369.3サ16
『奇跡の醤 陸前高田の老舗醤油蔵八木澤商店再生の物語』竹内 早希子/著 祥伝社 588.6タ
『東松島市図書館3.11からの復興』加藤 孔敬/著 日本図書館協会 016.2カ
『ウメの品種図鑑』(館内閲覧のみ)梅田 操/著 誠文堂新光社 479.7ウ
『ウメ』大坪孝之/著 日本放送出版協会 625.5オ
『匂いおこせよ梅の花』池部 良/著 中央公論新社 914.6イ

2017年03月10日(金)

突然ですがクイズです!ででん!(古い)
この字、なんと読むでしょう。→→→「五虎退」

正解は「ごこたい」です!
では、これは一体なんの名前でしょう。
お菓子の名前?何処かの地名?武将の愛称?

正解は「刀の名前」です!
出題者が(す)な時点で気づいている方はいるでしょうね(/ω\)
先週この子に会いに京都へ行きました。
この五虎退ちゃんは、足利義満から上杉謙信へ贈られた短刀で、名前の由来は「足利義満の命で明に渡った役人が、この刀を用いて五匹の虎を退けた」という逸話から、この名が付きました。

まあ、この逸話を裏付けるものが何も残っていないので信憑性は薄いですが、それほどに強く素晴らしい刀だったということでしょう。
あ!それと北野天満宮さんへ髭切という刀も見に行きました。
こちらは平家物語や源平盛衰記の剣巻に登場している刀で、年配の男の方が数人、熱心に写真を撮っていました。(北野天満宮さんはスマホでの撮影のみOK)
刀を愛する心に年齢や性別は関係ないんだなとしみじみ思いました。

…と、いい感じに終わろうと思います(笑)   (す)

『北野天満宮神宝展』(京都国立博物館∥編) (702.1/キ)
『週刊神社紀行 1』(山本 尚幸∥編) (175/シ)

2017年03月09日(木)

3月に突入!ということでミニコーナーもかわりました!!
その名も“そうだ京都、読もう。”
あれです、あの有名な京都CMからタイトルをとりました。
うん、怒られないか心配……
来週あたりにしれっと変わっていたら、「あ、この人怒られたんだな」ということで。

ちなみに、今回は何にしようかすごく迷いましたが、自分の趣味を全面に
押し出しました。
図書館だよりにもちょこちょこかいていますが
私は京都が好きなので割としょっちゅう出かけています。
実は大学も京都の大学にかよっていました。
進学する大学をどのように決めるかは人によって違いますが
私は古典文学の勉強がしたくて古典文学の本場(?)である京都の大学へ
いこうと思いました。

さて、割としょっちゅう京都に出かけるというくだりに話を戻すと
京都駅や四条河原町は来るたびにどこかしらかわっているような気がします。
あとは観光客が多い!
清水寺方面に向かうバスはいつも並んでいるような…。
でも歩いていて楽しいし、いいところだと思います。

では、最後に京都に関する本をいくつかご紹介します。(し)

『太陽の塔』(913.6/モ)
『京都花散歩』(748/ミ)