「9月に関する本」を集めました
入口ゲート付近のコーナー7では、9月に関する本を集めた「9月の本」を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。
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関ケ原の戦い
石田三成率いる西軍と、徳川家康率いる東軍が、今の岐阜県にある関ケ原で合戦を行なったのが、1600(慶長5)年の9月15日です。朝から始まった戦いは、当初西軍が有利でしたが、西軍の小早川秀秋が裏切って東軍についたことで逆転し、東軍の勝利に終わりました。この戦いは「天下分け目の戦い」とよばれ、3年後に家康は江戸幕府を開きます。東西合わせて20万近い兵力が激突した戦国最大の戦だったにも関わらず、勝敗は半日ほどで決着したといわれています。
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月
旧暦の8月15日の満月の夜を「十五夜」といい、今の暦では9月から10月上旬にあたります。十五夜は、一年で最も月が綺麗な夜とされていて、お供えものをして月を眺める「お月見」をする風習があります。お月見の風習は中国から伝わったもので、奈良時代や平安時代には、貴族の間で音楽を演奏したり、歌を詠んだりして、お月見が華やかに行われていました。十五夜の時期は、秋の農作物を収穫する頃にあたります。とれたばかりの農作物や月見だんごをお供えして、秋の実りに感謝する風習があります。
- 『月の本』 ドナ・ヘネス
- 『ムーンナイト・ダイバー』 天童 荒太
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敬老の日
私たちよりも遥かに長い間生きて、様々な経験をしてきたお年寄りからは、色々なことを学ぶことができます。そんな「人生の先輩」であるお年寄りを敬い、長寿をお祝いする日が「敬老の日」です。もともとは、聖徳太子が身寄りのないお年寄りや病人の世話をする「悲田院(ひでんいん)」を建てた日と伝えられる9月15日でしたが、今は9月の第3月曜日となっており、この日は各地でお年寄りの長寿をお祝いする行事が行われます。
- 『老いも病も受け入れよう』 瀬戸内 寂聴
- 『老いてこそ上機嫌』 田辺 聖子
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彼岸花
秋のお彼岸の頃、田の畔や土手などで赤い花を咲かせる彼岸花は、奈良時代に中国から伝わってきた植物で「曼殊沙華」ともいいます。愛知県半田市出身の児童文学作家・新見南吉が書いた『ごん狐』の中には、子狐のごんが彼岸花の間から、葬列を眺めている印象的な場面があります。現在、この物語の舞台である半田市の矢勝川沿いでは、東西1.5キロメートルにわたって「三百万本の彼岸花」が咲き誇り、人気となっています。
- 『ヒガンバナのひみつ』 かこ さとし
- 『「ごんぎつね」をめぐる謎』 府川 源一郎
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正岡子規
1902(明治35)年、明治時代に活躍した詩人の正岡子規が亡くなった9月15日は子規忌(しきき)、糸瓜忌(へちまき)とも呼ばれています。正岡子規は、35年という短い生涯の中で俳句・短歌・新体詩・小説・評論・随筆など、多方面にわたり創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした明治時代を代表する文学者の一人です。今年は、正岡子規生誕150年の記念となる年。一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
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台風
台風は、北太平洋の西部または南シナ海で発生する熱帯低気圧のうち、最大風速が毎秒17.2m以上のものです。日本に近づいてきた台風には「台風1号」などのように番号が付けられます。1958(昭和34)年9月26日には「伊勢湾台風」がこの地方を襲い、甚大な被害を及ばし、多くの方が亡くなりました。
伊勢湾台風をきっかけとして、国土および国民の生命財産を災害から守るため、災害対策基本法が1961年に制定されました。- 『伊勢湾台風 水害前線の村』 岡 邦行
- 『台風 気象報道の現場より』 渡辺 博栄
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秋に鳴く虫
秋になると、野原や藪の茂みで虫たちがきれいな声で鳴きます。虫は、喉で声を出すのではありません。羽を震わせたり、羽と羽をこすり合わせたり、脚で羽をこすったりして、音を出します。虫の声に耳をすましてみましょう。
- 『田んぼの虫の言い分』
- 『鳴く虫の捕り方・飼い方』 後藤 啓
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運動会
そろそろ、この地域では運動会の季節です。運動会がはじめて行われたのは1874(明治7)年で、東京にあった海軍兵学寮で行われた「競闘遊戯会」だといわれています。走る、投げるといった競技のほか、ブタ追い競争などが行われていたそうです。
- 『親子で運動会を勝ちにいく』 照英
- 『運動会の音楽』(CD)
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お米
秋になると、田んぼでは稲刈りの時期です。稲作農家は少しでも品質のよいお米を作るために、稲の世話はもちろん、田んぼの整備や水の管理などにも注意を払います。お米は、日本人の食卓になくてはならないもの。「いただきます」と「ごちそうさま」の言葉を忘れずに、感謝の気持ちを持ってご飯を頂きましょう。
- 『おにぎり』 川越 晃子
- 『雑穀とお米でつくるナチュラル和菓子』 金塚 晴子
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防災
9月1日は防災の日です。もともと9月1日頃は、立春から数えて210日目にあたる「二百十日」にあたり、昔から台風がよく上陸するとされていました。また、1923(大正12)年のこの日に「関東大震災」が起きたことから、1960(昭和35)年に、「防災の日」が定められ、毎年各地で災害に備えて訓練を行っています。
- 『72時間生きぬくための101の方法』 夏 緑
- 『人はなぜ逃げおくれるのか』 広瀬 弘忠