「アラハン」ってなに?人生の大先輩の著作を集めました
「アラハン」という言葉をご存知ですか?
アラハンとは「アラウンド・ハンドレッド(around hundred)」。つまり100歳前後の人のこと。
日本が高齢化社会を迎えつつある現在、この世代が注目を集めています。
アラハン世代の方が書かれた本が続々と出版されており、アラハン世代が活躍する小説も大人気!
今を生きる現役アラハン、ちょっぴり懐かしいアラハン、そして小説の中のアラハンから、もう少しでアラハンに突入する方の本まで集めて、特集してみました。
人生の大先輩に、すてきな年の重ね方を学びましょう。
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日野原 重明 医師・1911年生まれ (105歳)
山口県出身。聖路加病院理事長。患者参加の医療や医療改革に向けての提言、終末医療の普及や「成人病」に代わる「生活習慣病」という言葉を提言するなど、医学・看護教育の刷新に尽力したことで知られている。2000年「新老人の会」を結成。2001年に出版した『生きかた上手』が、120万部以上のベストセラーを記録し、広く世間に知られるようになる。2005年に文化勲章を受章。
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佐藤 愛子 作家・1923年生まれ(93歳)
大阪府出身。父は作家・佐藤紅緑(こうろく)、詩人・サトウハチローは異父兄。
1950年「文藝首都」の同人となり、処女作を発表。1969年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞。佐藤家の人々の壮絶な生き方をありありと描いた大河小説『血脈』で、2000年に菊池寛賞を受賞。ユーモラスなエッセイにもファンが多い。 -
篠田 桃紅 画家・1913年生まれ(103歳)
旧満州・大連出身。5歳の頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、ほぼ独学で書を学び、1956年に渡米。ボストン、シカゴほかで個展を開催し、絶賛を受ける。58年帰国してからは、74年に東京芝増上寺大本堂の襖絵を制作したほか、リトグラフや装丁、題字、随筆を手掛けるなど、活動は多岐にわたる。
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瀬戸内 寂聴 作家、僧侶・1922年生まれ(94歳)
徳島県出身。本名・瀬戸内晴美。東京女子大在学中に婚約、卒業後、北京で新婚生活を送り、同地で長女出産。敗戦後の1948年、26歳の時に家族を捨てて出奔、小説家を志す。63年『夏の終わり』で第二回女流文学賞。73年に得度し、法名・寂聴となる。98年に『源氏物語』の現代語訳を完成させる。2006年文化勲章を受章。
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吉沢 久子 評論家・1918年生まれ (98歳)
東京都出身。文化学院卒業後に速記者となり、評論家・古谷綱武氏の秘書をつとめ、1951年に古谷氏と結婚。家庭生活の中から、生活者の目線で暮らしの問題点や食文化の考察を深める。夫の死後から現在まではひとり暮らしを続け、近年は心豊かにシニアライフを送る生き方への提言が注目を集めている。
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きんさん ぎんさん 1892~2000・2001年(107歳・108歳没)
愛知県出身。1991年、数え年百歳の時にダスキンのテレビCMに起用され、「きんは100歳100歳、ぎんも100歳100歳」で全国的に有名になり、双子のおばあさんとして親しまれた。最近では、ぎんさんの4人の娘(97歳、93歳、90歳、88歳)が人気を集めている。
- 『百六歳のでゃあこうぶつ』 鈴木 朝子
- 『ぎん言』 ぎんさんの娘4姉妹
- 『きんさんぎんさん百年の物語』 綾野 まさる
小説の中のアラハン
- 『三匹のおっさん』 有川浩
- 『ひまわり事件』 荻原浩
- 『オケ老人!』 荒木源
- 『虹の岬』 辻井喬
- 『死に花』 太田蘭三
- 『怪盗道化師』 はやみねかおる
- 『ハートブレイクレストラン』 松尾由美
- 『淋しい狩人』 宮部みゆき
- 『政と源』 三浦しをん
- 『西の魔女が死んだ』 梨木果歩