明けましておめでとうございます。お正月はいかがお過ごしでしたか? 私は2年連続で12月30日に転んでしまい、あちこち痛い年越しとなってしまいました。去年は御在所岳で樹氷に見とれていたら転倒、今年は名古屋市近郊のコンビニの駐車場で駐車してあった事故車を見ていたら縁石に躓いて見事に転倒。唇を切って流血するわ(歯を折らなくて良かった!)、肋骨あたりが痛いわ、と年末から続いている「しもやけ」と重なり、惨憺たることになっています。今年の目標は、12月30日に転ばないこと。そのためには年末まで、この目標を覚えておかなくては!
さて、そういった個人的な事情はともかく、めでたく2018年がスタートしました。というわけで、コーナー7「1月の本」を出しました。今月は、初詣についてよく分かる「初詣の本」や、1月5日が囲碁の日なので「囲碁の本」、忘れてはならない「阪神淡路大震災の本」、そしてここ数年話題となっている “年越しうどん”にちなんだ「うどんの本」などを出しています。毎月、何を取り上げるかを決めて、本を集めるリストを作るのは正直大変だと思うこともありますが、来月は何を取り上げようかを考えるのは、やはり楽しみでもあります。今年も皆さんに良い本との出会いがありますように。そして、少しでもそのお手伝いが出来るよう、努力を重ねていきたいと思います。
というわけで、「1月の本」の次は、もちろん「2月の本」。そして、平昌オリンピックも近づいてきたので、こちらも本腰を入れて調べ始めなくては・・・。私も含めて、夏に比べると注目度が下がってしまう冬季五輪ですが、選手にとっては4年に1度の晴れ舞台。盛り上がって行きましょう!
最後にお知らせを。コーナー8「2017追悼」に、『夢千代日記』などで知られる早坂暁さんと、『蜩(ひぐらし)ノ記』など映画化された作品も多い直木賞作家の葉室麟さんを追加しました。葉室麟さんは、亡くなられた記事が掲載された新聞に新刊の広告も載っており、本当に驚かされました。お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今日はクリスマス・イブですね。先週12月16日(土)に無事にクリスマス会が終了し、図書館にやって来たサンタが遠くへ旅立っていったのを見送ったので、もう今年のクリスマスは終わったような気分でいました。まだ、始まってもいなかったとは・・・。
さて、先週の図書館だよりの続きです。「北斎だるせん!展」と西別院へ出掛けた日に、「ドニチエコキップ」を使って千種の児童書専門店「メルヘンハウス」にも足を延ばしてきました。新聞やTVでも報道されていたのでご存知の方も多いでしょうが、「メルヘンハウス」は来年3月に閉店することが決まりました。ならば是非、と遅ればせながら一度伺っておこうと思い立ったのです。
事前に調べてから出掛けたわけではないのですが、お店に伺った時はもうすぐ「おはなし会」がはじまるタイミング。書店の「おはなし会」は見たことがないので、しっかり見学させて頂こうと思い、子どもたちや保護者の方の邪魔にならないように後方で立っていると、店主の方が「今日は朝日新聞の取材が入っています。記者さんがおはなし会の写真を撮るのでよろしくお願いします。」と挨拶されました。わ、偶然伺った日に取材とは!ビックリです。(この日の模様は12月13日の朝日新聞夕刊に掲載されていました。)おはなし会は、絵本・紙芝居を交えて20分ほど。大人の私も楽しい時間を過ごさせて頂きました。友人の子どもへのプレゼント用と私のノスタルジーのために絵本を数冊購入して帰宅しましたが、その日は家に帰ってからも心の温かい一日でした。
雑誌や漫画は扱わない。宣伝文句に惑わされないように、本の帯は外して並べる。本を手に取って内容を確かめられるように、透明ラップで包んだり紐を掛けたりは一切しない-創業以来、店主の方が心掛けてきた事だそうです。良心ある書店が、また一つこの世から消えてしまうのかと思うと、「本」に携わる者として非常に残念に思います。子どもたちの未来に幸せが訪れるよう、そしてクリスマスは良い本と共に過ごせますように願わずにはいられません。
最後に少しだけお知らせを。図書館玄関横展示スペースにて、12月23日(土)から「ボタニカルアート展」を開催しています。というわけで、「ボタニカルアート展」にちなんで、コーナー7では「12月の本」に植物の本を追加して並べています。寒さ厳しい季節ですが、植物たちの声に耳を澄ませて「春」を感じてみてはいかがでしょうか?
今日の図書館だよりが、私(き)の今年最後の図書館だよりとなります。一年間のご愛読有難うございました。では、良いお年を。
さて、今回こそ名古屋市博物館で開催されている「北斎だるせん!展」を観に行った話を書きます。葛飾北斎は2度名古屋に滞在したといわれており、名古屋に縁のある絵師として知られています。
かの『北斎漫画』は名古屋の版元から出版されており、『北斎漫画』の宣伝もかねて1817(文化14)年に行われたのが、今回の展示で大きく取り上げられている、西別院(本願寺名古屋別院)で大だるまを描くパフォーマンス。絵のサイズは縦18m、横11mという巨大なもの。このパフォーマンスは当時の大きな話題となり、人々は北斎を「だるせん(だるま先生の略、キムタクみたいな省略ですね)」とあだ名をつけて呼んだそうです。
今回の「北斎だるせん!展」では、このだるま絵パフォーマンスについては勿論のこと、「富嶽三十六景」シリーズ中に描かれた名古屋の図「尾州富士見原」について、名古屋から富士山は見えたのか?・・・という謎を詳しく検証していて、とても面白かったです。結論から言ってしまうと、北斎が描いた富士見原(現在の名古屋市中区富士見町)からの富士山は、現在では南アルプスの聖岳ではないかといわれています。しかし、遥か遠くに見えた小さな山の頂を「憧れの富士山が見えた!」と思い、このような名画が生まれたのかと思うと、その想像力、というよりも創造力に脱帽しました。
「北斎だるせん!展」にちなんで、11月23日に西別院で行われた大だるま復元イベント“北斎×西本願寺「北斎の大だるまがよみがえる」”は、当日出勤していたので残念ながら観に行くことが出来ませんでした。しかし、展示を見ていると西別院で絵を乾かす作業を無料で期間限定公開していると紹介されていたので、思い立ったら吉日!・・・というわけで、この日はドニチエコキップで移動していて、幸い時間もあったので、西別院まで足を延ばすことにしました。
西別院へ出掛けたのは初めてだったのですが、近くには仏壇・仏具のお店が多くて驚きました。かの歴史的なイベントが行われたお寺・・・と思い、お寺を見ると意外にも近代的な建物。そうですよね、空襲で建物の多くが焼失していますから当然のことです(北斎が描いた本物のだるま絵も焼失しています。残念!)。建物の前では、お坊さんが「どうぞお入りください。写真もご自由にお撮り下さい~。」と満面の笑顔で案内をして下さり、こちらもちょっとビックリ。本堂に入ると、さほど人混みにはなっておらず、再現された「だるま絵」をじっくりと落ち着いて観ることができました。
実物の「だるま絵」は想像していた以上に大きくて迫力があり、とても立派なものでした。一年が終わろうとするこの季節に「縁起の良いものを見させて貰ったなぁ」と感激しました。そして、何よりも心に残ったのは「だるま絵」を見つめる人達の幸せそうな顔。これこそ、実際に足を運ばなくては見ることができないものだと思いました。ここ数年、個人的にテーマとしているのが「実際に足を運ぶ」こと。本や雑誌やテレビ、ネットで「見たような気になる」ことを、意識して避けるようにしています。今回のように、心が動く、感動する、という経験ができると、本当に足を運んで良かったなぁ、としみじみ思います。
さて、この日はもう一箇所、ドニチエコキップを使って足を延ばした場所があるのですが、この話は次週に。
先週の図書館だよりでチラリと予告しましたが、先週中頃に無事にコーナー替えをしました。詳しくは、津島市立図書館HP内で詳しく紹介されていますが、来年の平成30年が戌年ということで「イヌ×ネコ 七番勝負」と年末恒例の「2017年 追悼」を図書館中央のコーナー8にて並べて特集しています。気軽に手に取って頂ければ幸いです。
ちなみに私はイヌも好きですが、99対1の割合でネコ派です。ネコといえば、思い出すのが愛猫・キリコ。数年前に旅立っていきましたが、20年という天寿を元気に全うしてくれたキリコを思うと、今でも胸が温かくなります。コーナー内でも紹介させていただいた、お隣の愛西市出身の作家・稲葉真弓さんが『ミーのいない朝』というエッセイで書かれた「いまだに私は新しい猫が飼えない。(中略)新しい猫を飼えば、夢が終わる。私は自分の中に流れた幸福を、ずっと抱いていたいのだ。」のくだりは、紹介の原稿を書いていても、グッときてしまいました。本当にね、新しい猫は飼いたくないんですよね、困ったことに・・・。
さて、今回もコーナーについて書いていたらスペースがなくなってしまったので、「北斎だるせん!展」と西本願寺のだるま絵を観に行った話やジャコメッティ展を観に行った話、そして岐阜に行った話は次回以降に書きたいと思います。
最後に、グランパス、無事にJ1昇格しました!やはり、豊田スタジアムで応援したかったなぁ~。来年は、もっと生サッカー観戦をしようと決意しています。
2017年もあっという間に12月となりました。というわけで、コーナー7では「12月の本」がスタートしています。12月ということで、「クリスマスの本」やお正月を前にしての「おせちとお雑煮の本」、「年賀状の本」や、いよいよ授賞式が近づいた「ノーベル賞の本」、そして「忠臣蔵の本」や12月7日が誕生日である来年の大河ドラマの主役「西郷隆盛の本」などを並べています。気忙しい季節ですが、12月を楽しく過ごすヒントとなれば幸いです。
ところで本日16時~、J1昇格プレーオフ決勝・名古屋グランパス対アビスパ福岡の試合が行われます。先週の準決勝同様に、この時間は出勤しているので生観戦は出来ませんが、心を豊田スタジアムまでエイっと飛ばして応援しています。
さて、12月1日深夜にサッカーW杯ロシア大会の組み合わせ抽選会が行われました。抽選の結果、日本はコロンビア・セネガル・ポーランドと同じH組に決まりました。またしても!コロンビアと同じ組となりましたね!!・・・双六でサイコロを振ったら「ふりだし」に戻ったという抽選結果でしょうか・・・4年前に1対4の完敗を喫したコロンビアとの初戦。4年の進化が試される一戦となりそうです。
ところで、昨日はJ1最終節。昨日はお休みだったので、ジュビロ磐田対鹿島アントラーズの試合中継と川崎フロンターレ対大宮アルディージャの試合中継を切り替えながらテレビ観戦していました。結果は、川崎フロンターレの大逆転初優勝というドラマチックなもの。ここ数年、あと一歩というところでタイトルを逃し続け「シルバーコレクター」と揶揄されていた川崎フロンターレでしたので、喜びもひとしおかと思います。本当におめでとうございます。ちなみに、川崎フロンターレはJ屈指の地元密着クラブとして知られており、その活動は川崎フロンターレ・プロモーション部で活躍されている天野春果さんが書かれた『スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街 スポーツでこの国を変えるために』という本に詳しく書かれています。選手が市内の図書館で絵本の読み聞かせをしたり、銭湯でイベントをしたり、チームで市内の小学校に配る算数ドリルを作成したり、と多くの地域貢献活動に取り組む姿勢は、サッカーファン以外の方にも参考になると思います。この本は津島市立図書館でも所蔵していますので、興味のある方は是非手に取ってみて下さい。
今回は、名古屋市博物館で開催されている「北斎だるせん展」と西本願寺の大だるま絵の乾燥作業を観に行った話を書こうと思っていたのですが、今回もサッカーについて書いていたらスペースがなくなったので、こちらは次回に。岐阜へ行った話もそのうちに。
最後にお知らせを。コーナー9「本で旅する。」は、間もなく終了予定です。「サラホン」の後ということもあり、正直プレッシャーもありましたが、多くの方にご利用頂き、深く感謝しております。有難うございました。次回は、年末恒例のあのコーナーと、気軽に楽しんで頂きたいコーナーの2本立てを予定しています。来週半ばに登場する予定で準備を進めていますので、宜しくお願いします。
先週の図書館だよりで予告したとおり、今回はサッカーの話を書きたいと思います。本日11月26日16時~パロマ瑞穂スタジアムにて、名古屋グランパス対ジェフ千葉のJ1昇格プレーオフ・準決勝があります。この時間、残念ながら出勤しているので生観戦出来ませんが、心を瑞穂にエイヤっと飛ばして応援したいと思います。
さて、いよいよ12月1日・ロシアW杯組み合わせ抽選会の日が近づいてきました。日本はめでたく6大会連続6回目の出場となりますが、今回のW杯予選は波乱も多く、予選敗退してしまった強豪国もたくさんありました。
なかでも、衝撃的だったのがイタリアの予選敗退。年齢がバレてしまう話ですが、サッカー観戦を始めた頃のイタリアは本当に強くて輝いていました。セリエAは当然のことながら世界最高峰のリーグ。デビュー戦で強豪ユベントス相手に、同い年の中田選手がゴールを決めたニュースは、私をはじめ当時のサッカーファンの胸を熱くさせたものです。ここ数年は「ちょっと落ち目」かな、とは思っていましたが、まさか今回のW杯に出場できないとは!勝負の世界は、ノスタルジーに浸ることを許さないものだと実感しました。
イタリアの他にも、現・南米王者のチリ、前回ブラジルW杯3位のオランダ、EUROベスト4のウェールズ、過去7回連続出場の“不屈のライオン”カメルーン等々、が予選敗退。サッカーは「実力」が、そのまま「結果」に繋がることが少ないスポーツとされていて、そこが最大の魅力だと私は思うのですが、ここまで波乱が続くとは!本大会でもサプライズが起こるのでしょうか。日本にとっては、喜びのサプライズになるといいのですが。
逆にめでたく初出場となり、個人的に非常に楽しみにしているのがアイスランド。W杯史上最少の人口33万人は、鳥取県より少なくて新宿区の人口くらいというから驚きです。ちなみに、2019年10月現在で津島市の人口は63.285人・・・ということは、ざっくり津島市の人口の5倍強の人口でのW杯出場ということになります。凄い!このアイスランド、EURO2016での「バイキング・クラップ」を見て以来、ファンなのです。「バイキング・クラップ」とは、選手とサポーターが「Huh!」の掛け声とともに頭上で手拍子する応援で・・・というヘタな説明を読むよりも、ぜひ「バイキング・クラップ」で検索して動画をご覧ください。来年、世界の檜舞台で、また「バイキング・クラップ」を見られるのかと思うと本当に楽しみです。
日本代表の11月フランスでのブラジル・ベルギー2連戦については、この時期は結果を求めるよりも、経験から学ぶことが大切。うーん、正攻法で戦っても、強豪相手では厳しいですね、本当に。ただハリルホジッチ監督は、なかなか面白い選手起用をするなぁ、と改めて思いました。
思えば、98年の日本が初出場したフランスW杯から20年・・・あの頃は、徹夜なんて全く苦ではなかったなぁ、と思います。学生時代の友人と話していると、他にも選手の名前が当時はすぐに覚えられたとか、昔はTV観戦中に寝る人がいるなんて信じられなかったとか、お互いに年を重ねてきた話で盛り上がってしまいます。そのぶん、試合観戦を続けてきた経験値は上がっていると思うので、今から予習して来年はしっかりと楽しみたいと思います。あとは時差と睡眠不足がライバルかなぁ・・・。
蔵書点検が無事に終了しました。図書館利用者の皆様には、長い間ご不便をお掛けしました。昨日11月18日(土)は「本と雑誌のリサイクル」初日ということもあり、冷たい雨が降る中で多くの方が開館前から行列を作って並んでくださり、図書館職員一同、感無量でした。今後とも、ますますのご利用をお願い申し上げます。
さて、前回の図書館だよりではスペースの都合で書けなかったのですが、11月1日から、コーナー7「11月の本」がスタートしています。寒くなる季節にぴったりの「『温かい食べもの』の本」や「『風邪の予防』の本」、11月17日が「将棋の日」ということで「『将棋』の本」、11月22日が「いい夫婦の日」で「『いい夫婦』の本」と、色々と特集してみました。
担当者(き)の今月のイチオシは「『芸術の秋』の本」。11月3日が「文化の日」ということと、美術好きで知られる弊館の事務長がヒントを下さったので特集してみました。現在、近隣の美術館・博物館で開催中の企画展にちなんだ長澤芦雪やビアトリクス・ポターの本も並べてみたのが、今回の新たな試み。貸出中となった本も多いので、並んでいないものもありますが、楽しんで頂ければ幸いです。
その中で私が実際に出掛けたのが、愛知県美術館の「長澤芦雪展」、名古屋市美術館の「ランス美術館展」など。どちらも良かったのですが、名古屋に来ると分かった日から指折り数えて楽しみにしていた「長澤芦雪展」の“和歌山県串本市・無量寺「虎図襖」&「龍図襖」の再現”は、生で体感できて幸せでした。「虎図襖」の裏面「薔薇に鶏・猫図襖」の仕掛けも面白かったなぁ。「ランス美術館展」は、ドラクロワ、ピサロが良かったです。私は「本」にちなんだポストカードを集めているので、コローの「川辺の木陰で読む女」のポストカードは迷わず購入しました。
他には、岐阜市歴史博物館へ「レオナルド×ミケランジェロ展」も観に行ったのですが、こちらは展覧会以外にも面白いことが色々あったので、またの機会にじっくりと書きたいと思います。その前に、来週はサッカー・ロシアW杯欧州予選でのイタリアの予選敗退についてなど、サッカーについて熱く語りたいと思っています。
先週の「図書館だより」の続き、高知~岡山旅行の最終日・岡山篇です。そもそも、今回の旅行は久しぶりに高知県へお墓参りに行くことが目的でした。しかし、JR四国在来線から東海道新幹線への乗換駅が岡山であることに気付いた時に、そうだ、岡山で途中下車して倉敷に行こう!・・・と思い立ったのです。
倉敷への旅は、大原美術館を再訪することが最大の目的でした。学生時代に一度行ったのですが、連れがいたので時間をかけて鑑賞できなかったし、当時は若かったので作品をボンヤリと観ていました。というわけで、大人になった自分の目でじっくりと鑑賞したい、とかねてから考えていたのです。
さて、念願の大原美術館でしたが、本当に素晴らしかったです。エル・グレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮」など個々の作品をあげればキリがありませんが、最も感銘を受けたのが、美術館の姿勢でしょうか―。美術館を歩いていると、無名に近い若手アーティストの作品を展示している一画があります。これほどの名画を所蔵していながらも、守りに入ることなく現代の若手作家を支援し続ける姿勢。これこそが、大原美術館へ何度も通いたくなる理由に他ならないと思いました。大原美術館が2010年に発表した「使命宣言」の文中に「新しい創造活動への挑戦を支援・推進します」とあります。この「使命宣言」5項目の全文は、スペースに限りがあるので紹介できませんが、大原美術館ホームページでも読むことが出来ます。文化や芸術、そして教育に携わる者であれば、一読すべきものだと思います。
ところで、倉敷では大原美術館以外にも、買物やおやつもしっかりと楽しんできました。倉敷発祥のマステや、フルーツ王国岡山のぶどうパフェやいちじくパフェ。そして、10月10日=トートの日、にちなんだイベントで格安で販売されていた倉敷帆布のカラフルなトートバッグなど、良い買物が出来て幸せでした。しかし、一度行くとまた行きたくなるのが倉敷。3度目の大原美術館にも行きたいな、と思ってしまいます。こちらに戻ってから、倉敷名物の歴史あるお饅頭をオススメされたのでこれを食べてみたいし、ままかりのお寿司も食べ忘れていたし、大好きな桃の季節は終わっていたし。
最後に大切なお知らせを。明日から蔵書点検のため特別休館となります。図書館利用者の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、11月18日(土)に美しく整理整頓された図書館にてお待ちしております。18日(土)からは「本・雑誌のリサイクル」も始まりますので、こちらも重ねて宜しくお願いします。個人的には、蔵書点検前にメドをつけておきたかった仕事があまり進んでいないのが無念です。蔵書点検中も、合間を見つけて頑張ろうと思います。
間もなく11月になるというのに、2週連続の台風騒動です。天候に恵まれない週末が続いていますね。おまけに朝晩は寒いので、体調を崩さないように用心して過ごしています。
さて、3週間ほど前に高知県から岡山県を巡る旅をしてきました。今では信じられないほどの暑い日が続いていた頃のことです。
最初に向かったのは高知県土佐清水市。父方の故郷です。よく分かってはいたのですが、本当に遠かったです。名古屋(新幹線)→岡山(特急南風)→中村(レンタカー)→土佐清水、というルートで行きましたが、とりわけ岡山から先が長かった!JR土讃線に乗ったことのある方なら分かって頂けるかと思いますが、絶景に次ぐ絶景、しかし物凄い揺れでした。目的地にたどり着いた時には、もうフラフラになっていました。
土佐清水市では親戚の家でお世話になり、お墓参りをして、御馳走をたくさん頂きました。偶然にも、「足摺きらり」というイベントが足摺岬・金剛福寺で開催されており、竹灯篭とキャンドルでライトアップされた幻想的な景色を楽しむことができました。前回会った時には、たしか中学生だった従姉妹の娘さん(普段は「ジョン万次郎資料館(現在休館中、観たかった!)」に勤めている)が、「足摺きらり」の運営スタッフとして頑張っていて、こちらも眩しかったです。
次の日は高知市内へ移動して、念願だった高知県立牧野植物園に出掛けてきました。オシャレな建物、かつ五台山の穏やかな空気。加えて、散策中にすれ違うスタッフの方々の爽やかな挨拶。心が洗われる思いでした。併設されているカフェも素敵で、時間が許すならば、一日のんびりと過ごしたかったです。悔しいので、オリジナルグッズをいっぱい買ってしまいました。
さて、この牧野富太郎博士。小川洋子さんの短編集『不時着する流星たち』の「十三人きょうだい」を読んで知ったのですが、何と子どもが13人いるのです。小学校中退でありながら独学で植物分類学を研究し、「日本植物界の父」と呼ばれた牧野博士。「雑草という名の植物はない」など数多くの名言を残し、一説によると18回も引越しをして、94歳という天寿を全うした方です。最近では、NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で星野が憧れていた人物として登場しました。土佐人らしい気さくな語り、を生で聴いてみたかった!
スペースがなくなったので、最終日の岡山県への旅については次週に。大好きな大原美術館と倉敷について、そして果物王国・岡山でパフェを食べた話などを書きたいと思います。
先週、10月18日(水)コミュニティ放送「エフエムななみ」にて、水谷ミミさんの番組に出演させて頂きました。・・・と、サラリと書いていますが、2時間の生放送!何度か出演している館長ともども、大変に緊張しました。図書館HPのFacebookでも紹介していますが、「サラメシ」の舞台裏や司書の仕事をはじめ、「人生を変えた3冊」というお題でお話させて頂きました。
この「人生を変えた3冊」。もの凄く悩みました。3冊、というのは本当に難しいです。1冊と言われれば“これ”という1冊がありますし、5冊や10冊であれば絞り込むのが、さほど大変ではないのですが・・・。結果、悩みに悩んで選んだのがこの3冊。
『六の宮の姫君/北村薫著』(「サラメシ」でも紹介させて頂いた小説)
『勝者のエスプリ/アーセン・ベンゲル著』(サッカー好きになった頃の愛読書)
『「ない仕事」の作り方/みうらじゅん著』(ここ数年、私の仕事における座右の書)
ちなみに迷っていた候補の本は、『夜中の薔薇/向田邦子著』、『「在外」日本人/柳原和子著』などなど・・・。館長の3冊が「堅め」の本だろうと予想していたので、バランスを考え、こちらは「柔らかめ」にしようと思ったので外しましたが、どちらかと言えば「人生を変えた」にふさわしいのは、こちらかも。
ちなみに館長の3冊は、
『史記列伝/司馬遷著』
『南涼と西秦(「なんりょうとさいしん」と読むそうです。中国語の原書でした)』
『マレー蘭印紀行/金子光晴著』
放送を観て下さった方はご存知でしょうが、館長の「中国歴史好き」が画面からあふれていましたね。金子光晴の本が選ばれていたことには、津島への思いも感じました。
金子光晴といえば、2週間ほど前に旅行先の倉敷の古本屋さんで、金子唯一の対談集『金子光晴下駄ばき対談』を購入しました。この本が私が生まれた年に出版されていることと、旅先で偶然に地元の作家の本と出会ったこと、の二つの縁を感じて購入したのですが、読んでみるとなかなか面白いのです。金子の詩は難しいと思いましたが、対談集では金子がグッと身近に感じられました。図書館でも所蔵していますので、興味をお持ちの方は是非。
さて、CMの間や放送前後にも、津島を盛り上げたいという思いを熱く語って下さったミミさん!この度は本当にお世話になりました。津島が少しでも盛り上がるよう、微力ではありますが私も頑張りたいと思いますので、津島市立図書館ともども宜しくお願いします。また、楽しい企画でご一緒できればと願っております。
10月も早くも半ばですね。11月6日(月)からの特別整理期間が近づいてきました。
しかし残念なことに、特別整理期間前にメドをつけておかなければならない幾つかの仕事があまり進んでいません。そろそろ巻き返さなくては!これまでは、幾つかを同時進行で進める方式を採用していましたが、この方式はどの仕事がどこまで進んでいるのかが分からなくなるという弱点があることに、ごく最近気付きました。というわけで、今後しばらくは一つの仕事を仕上げてから、次の仕事にとりかかる方式に変更しようと思います。先週は旅行へ出掛けて、しっかりとリフレッシュしたので、気合を入れて頑張らなくては。
さて、世界に目を向ければ、2018年サッカー・ロシアW杯最終予選が佳境に突入しつつあります。崖っぷちに立っていたアルゼンチンは、メッシのハットトリックで見事に出場決定。大事な場面で決めるのが“スター”といいますが、やはり凄いものです。
逆に予選敗退が決まってしまったのが、前回W杯では3位のオランダ、2016年欧州選手権ベスト4のウェールズなど・・・。あらためて、欧州予選は厳しいと実感させられました。ウェールズのガレス・ベイルやアーロン・ラムジーのおそらく全盛期の姿をW杯で見られないのかと思うと、とても残念です。
日本代表も、先週は国際試合が2試合ありましたが、どちらも微妙な結果。豊田スタジアムでの試合もあったので観に行きたかったのですが、日程の都合がどうしても合わず、今回は断念。11月にはブラジル戦、ベルギー戦がフランスであるので、こちらは実り多い熱戦となるように願っています。
先日、2020年東京オリンピックのサッカー男子代表監督が、前サンフレッチェ広島監督の森保一監督に決定したという発表がありました。自国開催のオリンピック代表を率いるプレッシャーは相当のものでしょうが、とても名誉なこと。若手育成の手腕に定評のある森保監督ですので、否が応でも期待してしまいます。それにしても、2020年なんて、まだまだ先だと思っていましたが、着実に近づいているのですね。本当に時間がすごい速度で過ぎていきます。置いて行かれないようにしなくては。
先週の図書館だよりに書いた今年のノーベル文学賞は、カズオ・イシグロさんが授賞しましたね。というわけで、「村上春樹全作品一気出し」は出来なかったのですが、「祝・ノーベル文学賞 カズオ・イシグロさん」をコーナー7でスタートしました。所蔵している作品数が限られていることもあり、控えめな紹介となっていますが、興味がある方は是非覗いてみて下さい。
さて、先週の土曜日に岐阜県現代陶芸美術館で開催されている「浦上父子コレクション展 引き継がれるコレクター魂」を観るために、多治見市へ出掛けてきました。
中国の漢から唐時代の陶俑や明の古染付、高麗陶磁などの陶磁器コレクション、歌川国芳・月岡芳年の浮世絵、北斎漫画のコレクション・・・。どれも素晴らしかったのですが、大好きな北斎漫画をじっくりと観ることが出来たことが、何よりの幸せでした。
浦上満さん(古美術商・浦上蒼穹堂店主。「浦上父子」の「子」にあたる方)は、以前「クレイジージャーニー」というTV番組でも1500冊以上の北斎漫画を収集している「世界一の北斎漫画コレクター」として紹介されていた方なので、ご存知の方もいるかもしれません。絵手本という形で流通されていた冊子を一枚ずつ額装する、というのは綴られているものをバラバラにしなくてはならないので、浦上さん自身も抵抗がないと言ったら嘘になる、と以前に何かの記事で読んだことがあります。しかし、そのおかげで今回のように一枚一枚をじっくりと鑑賞させて頂けるのは、大変に有難いこと。江戸時代を生きる人たちの今にも動き出しそうな動きや表情を堪能させて頂きました。
北斎といえば、先々週の図書館だよりに書いたNHKドラマ「眩(くらら)」を先週やっと観ることが出来ました。素晴らしかったです。「もっと上手くなりたい」という北斎・応為父子の気持ちが痛いほどに伝わってきて感動しました。また、ドラマ中での「色」の使われ方が本当に素敵でした。もちろん役者さんの演技も素晴らしかったです。私はあまりTVドラマや映画は観ない方なのですが、やはり良いものは良いなぁと思いました。
多治見は、これまでも何度も図書館だよりに書いていますが、年に数回はお邪魔している大好きな町。今回もいつもお世話になっているお店で、すっかり話し込んでしまいました(お茶まで御馳走になってしまいました。しかも2杯も)。ここのところ忙しい毎日を過ごしていますが、出来れば冬になる前にもう一度お邪魔したいな、と思っています。
早いもので、今日から10月です。というわけで、コーナー7は「10月の本」に模様替えしました。
10月ということで、「ハロウィーンの本」や「実りの秋の本」、「衣替えの本」「秋祭りの本」「ハイキングの本」など“いかにも10月”といった本をはじめ、10月1日・コーヒーの日にちなんだ「コーヒーの本」、10月10日・銭湯の日にちなんだ「銭湯の本」といった、あまり知られていない記念日の本、そして1972年10月28日は上野動物園にパンダが到着した日ということで、「パンダの本」、1964年10月10日は東京五輪開会式ということで「東京オリンピックの本」を紹介しています。
今月、担当者として特に注目して頂きたいのが「読書週間の本」。「本棚」や「しおり」についての本、有名人の書評集など「本」に親しんで頂ける本を集めてみました。書評集やブックガイドは「019.9」という番号が背ラベルで貼られているのですが、残念ながらあまり手に取って頂いてないように普段から思っていたので、今回まとめて紹介することが出来て嬉しく思います。小泉今日子さんの書評集や芥川賞の又吉さんの本も並んでいますので、気軽に覗いて頂ければ・・・と思っています。
と、つらつら「10月の本」ついて書いてみましたが、今月はまだ隠し玉が!・・・といっても、今の段階ではどうなるのか分からないのですが・・・。と、思わせぶりなことを書きましたが、今月はノーベル賞の発表があります。今年こそ「祝・村上春樹さん・ノーベル文学賞受賞」コーナーを出すことが出来るか!?・・・もちろん、コーナー設営の準備は実際に受賞が決まらないと始められないのですが、今からドキドキしています。めでたく受賞決定した暁には、コーナー7にて「村上春樹全作品一気出し(仮題)」を予定していますので、お楽しみに。さて、どうなるでしょうか?
先週の土曜日に雨の中、「秋季特別展・天璋院篤姫と皇女和宮」を観るために徳川美術館へ行ってきました。
美術館へ出掛けた時には手荷物は少なくしたいので、いつも無料のコインロッカーを利用するようにしています。コインロッカー用のコインを貸してくれる美術館も多いのですが、徳川美術館は100円入れてから返金されるタイプ。
というわけで、いつものように空いているロッカーを探していると、地面に小さなビニール袋に入った紙片が落ちていました。ん、何だろ?と思って拾ってみると・・・、何と、明日の日付の名古屋~東京の新幹線指定席切符!わ、大変だ、と受付の方に届けたものの、落とし主の方がロッカーの前で落としたことに気付くかなぁ、とか、新幹線に乗ろうとしてから切符がないことに気付いてと焦るのではないか、とか色々心配になってしまいました。そして今も、無事に落とし主に届いたのか気になっています。
肝心の展示は、刺繍の繊細さといい、お道具の塗りの美しさといい、本当に豪華で素敵でしたが、豪華で煌びやかなものゆえの淋しさを感じました。ちなみに、私が最終回まで観た数少ない大河ドラマの一つが「篤姫」です。それほど歴史に興味がない私でもしっかり楽しめる展示でしたので、興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。
そういえば、「篤姫」で最年少主演を務めた宮崎あおいさんと、実父・島津忠剛を演じた長塚京三さんが、またも親子役で共演した「眩(くらら)」が先週放送されましたね。今度は、葛飾北斎・応為親子です。朝井まかてさんの小説は大好きで、なかでも『眩』は本当に素晴らしかった!というわけで、録画したドラマをじっくり観るのが、今から楽しみです。
私はもともと朝型だったのですが、ここのところ毎朝4時~5時頃に目が覚めてしまい、その後全く眠れなくなってしまいました。正直、朝までぐっすりと眠りたいので、非常に困っています。しかし、ただ困っているだけでは悔しい!・・・ということで、毎朝1~2時間ほどを読書の時間に充てています。おかげで読書はさくさくと進むのですが、夜、いや夕方頃からひたすら眠くてつらい。寝つきはとても良いので、睡眠不足という感じではないのですが・・・。そんなわけで、夏のはじめから続いている胃の不調に「時差ボケ」が加わったような不本意な体調が続いています。早く元気になって「食欲の秋」を満喫したい!
さて、これを書いている時点では良く分からないのですが、今頃は台風が接近、もしくは上陸しているのではないかと思われます。私は今日、出勤している予定なので、今からドキドキしています。
今年の夏は雨が多く、いわゆる“ゲリラ豪雨”に遭遇したことがありました。ずいぶん前の話なのですが、金曜夜のヨガのクラスの帰り道のこと。出発した時には「雨が降り始めたな」というくらいの降りだったのですが、国道155号線を過ぎた辺りで雨が強くなりました。「お、大丈夫かな?」と思っていると、目の前に“雨のカーテン”のような不思議な光景が。「あれ、何だろ?」と思いつつ運転していると、ワイパーを最強にしても視界ゼロに近い大雨!幸い、というより当然のことながら前後の車もスピードダウンしたので、何とか落ち着いて運転することが出来て、数分後には雨も幾分落ち着いたので、無事帰宅することが出来たのですが、本当に怖かったです。
さて、今日は大丈夫でしょうか?今回の台風で、大雨や暴風の被害が出ていないことを心より願っています。ちなみに、コーナー7「9月の本」では、台風の本も数冊紹介しています。よろしかったら手に取ってみて下さいね。
ところで(す)さん、コーナー7「9月の本」では「読書の秋」は取り上げていませんよ。ご安心を。・・・ただ、「10月の本」で「読書週間」を取り上げる予定ですけどね。
朝晩涼しくなってきましたね。いや、むしろ明け方はヒンヤリとした空気。ただでさえ、今ひとつの体調なのです。これ以上風邪などひかないように、気をつけることにしなくては。
ここのところ、早くも年末に向けて「追悼コーナー」の原稿と「10月の本」の原稿を進めています。なぜ同時進行しているかというと、毎年のことながら追悼原稿をずっと書いていると、ひたすら悲しくなるから。というわけで、“追悼原稿を書く→悲しくなる→「10月の本」の原稿を書く→少し元気になる→追悼原稿を書く・・・”というループで作業を進めています。この方式、残念ながらあまり進みません。「悲しくなるから原稿が止まる」なんてアマチュアなことを言わずに、気合を入れて頑張らなくては、と思う一方、亡くなった方に心を寄せなくては良い追悼原稿が書けないような気もするし・・・。しかし先日、ある方に「あと3ヶ月で年末ですね」と言われてから、ふと気付いたのです。そうです、あと3ヶ月で年末ではないではないですか!さらに11月は蔵書点検があるので、当然この期間の原稿書きはストップ・・・おぉ、これは本気で焦らなくては。
さて、最近「図書館だより」では仕事の話ばかり書いているので、たまには別の話も。2週間ほど前に、映画「ギフト 僕が君に残せるもの」を観てきました。先日NHKの「おはよう日本」でも紹介されていたので、ご存知の方も多いかもしれません。難病のALSを告知された引退後間もないアメリカンフットボールのスター選手のドキュメンタリー映画。告知されてすぐに奥さんの妊娠が分かり、生まれてくる我が子へ残すために撮り始めたビデオダイアリーを基にした作品です。
ネタバレになってしまうので詳しく書きませんが、人間ってすごいなぁ、と改めて思いました。「今日出来たことが、明日には出来なくなるかもしれない」というのは、やはり想像を絶する恐怖だと思います。しかし前向きに、かつユーモアを忘れずに過ごす姿が本当に素敵でした。まだかろうじて上映していると思いますので、興味のある方は是非足を運んでみて下さいね。
長いと思っていた8月も終わり、9月になりました。日中の日差しは厳しいですが、朝晩は少し肌寒く思う日もあります。というわけで、コーナー7「8月の本」は終了し、「9月の本」がスタートしました。
月替わりのコーナーについては、実はこれまでほとんど悩むことなく作ることが出来ていたのですが、「9月の本」は何を取り上げるのか、かなり迷いました。「月」、「敬老の日」、「お米」、あたりはすんなりと決まったのですが、その続きがなかなか浮かびません。うーん、9月ねぇ・・・、と頭を悩ませる日々が続いてしまい、20日過ぎに焦ることになってしまいました。9月以降は前倒しで作業を進めなくては、と反省しきりです。ここのところ、体調が今ひとつなこともありスランプ気味ですが、「本で旅する。」の次のコーナーについても考えつつ、責任を持って前向きに作業を進めていこうと思います。
さて、「9月の本」では、9月24日(日)「東日本大震災 被災と復興の教訓」講演会と写真展(~10月1日)が開催されるため、「東日本大震災」や「防災」の本も紹介しています。講師の木下重喜氏の著作
・『東日本大震災 被災と復興と 岩手県気仙地域からの報告』
・『東日本大震災住田町の後方支援 小さな町の大きな挑戦・木造仮設住宅を造った町』
も紹介していますので、是非ご覧ください。
ところで、8月31日にサッカー日本代表、ロシアW杯出場が決まりましたね!これまでW杯予選では一度も勝てなかったオーストラリア相手の2-0の完封勝利、嬉しいことです。8月31日という日付も相まって、夏休みの宿題が終わったような達成感を感じています。気は早いですが、来年6月に誰がロシアのピッチに立っているのか、ワクワクしながら見守りたいと思います。
先日新聞を読んでいた時に、書店が地域に一つもない「書店ゼロ自治体」が増えているという記事が目に留まりました。今や全国の自治体・行政区の2割強が「書店ゼロ」になっているそうです。
考えてみると、私が子どもの頃には自転車で行ける範囲に小さな書店がいくつかありました。津島神社の横にあった図書館旧館もよく利用しましたが、いつも図書館の帰りには途中にあった書店にも寄っていた記憶があります。
子ども一人が自転車で移動ができる範囲に、図書館と書店があったなんて「幸せな子ども」だったんだなぁ、と大人になった今改めて実感しています。「これ」という目的を決めずに、一人でぼんやりと背表紙を眺めていた時間・・・。あの時間は戻ってこないけれど、宝物だったと思います。本を読めば、どこへでも、どの時代へも行くことが出来たし、たくさんの人と出会うことも出来ました。知らない世界への入口は、やはり本だったように思います。その「入口」が減っているかと思うと、とても寂しく思います。
さて、「本で旅する。」のコーナーがスタートして早くも2週間が経ちました。沢山の方にご利用頂いて、非常に嬉しく思っています。後からコツコツと補充した本も含めて、現在430冊ほどが並んでいます。皆さんと本の出会いがありますよう、心から願っております。
ところで、先週の図書館だよりで書いた本田圭佑選手!見事にメキシコリーグ・デビュー戦でゴールを決めました。「図書館だより」で書いた選手が活躍するなら、これから毎回書いてみようかな、と思ってしまいました。8月31日の代表戦が楽しみです。
では、前回と前々回の図書館だよりで予告したように、サッカー界の移籍ラッシュについてお話します。2週間も書き逃していたら、何と新シーズンが開幕してしまいました!時すでに遅し、という気もしますが、今シーズンの最大のサプライズはやはりネイマール選手のパリSG移籍。その移籍金は、過去最高額の2倍以上に相当する2億2200万ユーロ、日本円で約290億円!モノすごい金額となっています。開幕戦で見事にゴールを決めたネイマールは、これから自分の価値を証明し続けることができるのか、楽しみにしたいと思います。
ところで、この移籍金。サッカーに詳しくない人は、ネイマール選手が凄い大金を手にした、と思うようですが、実は選手の取り分はゼロ。選手に支払われるのではなく、移籍元のクラブ及び、その選手を育成したクラブに支払われるお金なので、移籍金というより、違約金に近いものです。また欧州サッカー界では、移籍期間が年に2回設けられていて、原則として夏の3ヶ月、冬の1ヶ月の決められた期間に選手は移籍します。移籍市場はクローズする寸前まで激しく動くので、今年も8月31日の期限までサッカーファンはやきもきする毎日を過ごします。
さて話を戻して、バルセロナのファンではない私ですが、ネイマール選手が移籍するとは思っていませんでした。しかし、よく考えてみるとメッシがいる限り、ネイマールはずっと「10番」付けられないのですね。とはいえ、バルササポでもない私から見ても、メッシ・スアレス・ネイマールのどこからでも点が取れて凄いチームだなぁ、と思っていたので、もう観られないかと思うと少し寂しいです。先日バルセロナでテロがあり、心配なことも多々ありますが、見ごたえのある良いシーズンとなりますように。重ねて、テロで亡くなった方の冥福をお祈り申し上げます。
ところで、新シーズンはW杯イヤーに当たるため、日本代表の選手はあまり動かない中で本田圭佑選手がメキシコリーグ・パチューカに移籍しました。メキシコリーグといえば、気になるのが標高の高さ。ほとんどのチームが1500m以上の高地を拠点としており、外国から移籍してきた選手にとって高地への順応が大きな課題となっています。名古屋グランパスに18歳で入団した会見をリアルタイムで観た私としては、今は肉離れで離脱しているものの、立派に活躍する姿を期待しています。8月31日は日本代表の大切な試合もありますし、これからの季節はサッカー観戦をしっかり楽しみたいと思っています。そのためには、仕事を頑張って進めて時間を作らなくては!
皆さん、見ていたただいたでしょうか?本日、図書館ホームページ内で更新された「サラメシ舞台裏日誌特別編・その後の物語」!!7月23日(日)に最終回となった「舞台裏日誌」ですが、その後について報告するため、久しぶりに日誌を書いてみました。「図書館だより」と合わせて楽しんで頂ければ幸いです。
さて、先週の11日(金)に、新コーナー「本で旅する。」がスタートしました。旅にまつわる本を、ガイドブック、エッセイや紀行文、小説、写真集、ノンフィクションなど、あらゆるジャンルから集めて並べています。今回の展示は、先月放送された「サラメシ」でも紹介して頂きましたが、旅についての本を探している17人の質問に答える形で展示しています。新たな試みですが、楽しんで頂けると幸いです。また、展示を見た方のご意見・ご感想、ご質問などもお待ちしております。
「本で旅する。」の原稿を書いている時に、「旅」と「本」には、日常から離れて「ここではないどこか」へ連れていってくれるという共通点があることに、ふと気づきました。「日常」ももちろん大切ですし、かけがえのないものだと思っていますが、「旅」も「本」も、まだ見たことのない世界を見せてくれる存在であり、だから私にとって必要であり大切なのかな、と思います。実際には、なかなか思うようには旅に出られませんが、せめて本の世界では自由を満喫したいと思う毎日です。
おっと、コーナーについて書いていたら、前回の図書館だよりで予告したサッカー界の移籍ラッシュについて書くスペースがなくなってしまいました。というわけで、来週こそ必ず書きますので、少しだけお待ち下さい。
この「図書館だより」を書いている時点では、まだ分からないことなのですが、今頃は台風5号がこの地域に近づいているのでしょうか?8月の台風は、秋の台風と異なり進路の予想が立てにくく、気象予報士泣かせだと新聞で読みました。九州地方の豪雨のニュースなどを聞くと、これ以上の災いをもたらすことなく、どうか穏やかに過ぎていってほしいと天に祈るばかりです。
さて、図書館ホームページにも紹介されていますが、8月になりましたので、コーナー7は「8月の本」に替わりました。昆虫採集や高校野球、キャンプや冷たいおやつ、そして平和を考える本などを紹介しています。月替わりコーナーでは、どんなテーマを取り上げるか、そしてどう紹介するか、毎月試行錯誤を繰り返しています。9月はどんなテーマを取り上げようかなぁ。そろそろ考えなくてはいけません。
もうひとつお知らせを。コーナー8「サラホン」間もなく終了します。たくさんの思い出が詰まったこのコーナーですが、いよいよお別れの日が近づいてきました。というわけで、現在「サラホン」コーナー終了に向けた準備と、次回コーナーを出す準備で慌ただしくしております。
コーナー終了に向けた準備って何?・・・と皆さん思われるかもしれませんが、現在420冊ほどの本が並んでいるコーナーの本のデータを戻して、元の棚に配架しなくてはいけません。私も沢山の本を並べた記憶はあったのですが、420冊も出していたとは!スケジュールを組んで、段取り良くコーナーが終了できるようにしたいと考えています。
次回コーナーは、8月11日(金)に登場する予定です。コーナーを作る時に、いつも目指していることが、言葉で表現するのは難しいのですが、あたたかいものを作りたいということ。難しいこと、理屈は抜きにして、皆さんに気軽にコーナーを覗いて頂いて、本を楽しんで下さるようなコーナーを作ることを目指して、〆切ギリギリまで粘りたいと思っています。
今回の図書館だよりは、お知らせばかりとなってしまいました。来週は、サッカー界の移籍ラッシュについて、お話できたらと思います。
まず、「サラメシ」取材裏話は、先週無事に最終回を迎えましたので、この「図書館だより」の場をお借りして、沢山の方々にお声を掛けて頂いたお礼を申し上げます。これからも、カウンターなどで見かけたら、遠慮なさらずに気軽に話しかけて下さい。ご要望やご意見もお待ちしております。現在、「サラホン」の後のコーナーの準備真っ只中です。少しでも良いものにしたい、と努力しておりますので、8月上旬の新コーナー「本で旅する。」もよろしくお願いします。
では、別のお話を。趣味で美術館巡りをしていると、つい買ってしまうものが2つあります。
その一つが、クリアファイル。記念になるもので嵩張らないものを・・・、とミュージアムショップを見ていると、いつも目にとまるのがクリアファイル。まぁ、いくつあっても邪魔になるものじゃないし、と購入。その結果、自宅にはクリアファイルのストックが何十枚も。仕事用に使えばいいのですが、何だかもったいなくて使えないので、貯まる一方。確かに、いくつあっても収納の邪魔にはならないのですが、そろそろ使うようにしないと。逆にもったいない話になってしまいそう。
もう一つ、つい買ってしまうものがあり、こちらは嵩張るもの。図録です。今から2ヵ月ほど前に徳川美術館へ行った時にも、図録のセールをやっていたので、何気なく売り場を見ていると、ふと目にとまったのが『美術に見る日本のスポーツ』。パラパラとめくると、蹴鞠をする貴族とそれを観ている人の顔が良いのです。50%オフというセール価格もあり、買って帰ったのですが、バス・電車の中で重いこと。そして、自宅の本棚に収まらない微妙なサイズ、さらにブックエンドなどの支えがあっても倒れてくるソフトカバーの製本。
図録やライブのパンフ、写真集等は、どのように本棚に並べるのがいいのでしょうか?今のところ、横置きしているのですが、本棚からはみ出るし、いざ見ようと思った時に、探しにくくて困っています。図書館の閉架書庫のようなスペースもないし、どうしたものやら。
18日(火)、ついに「サラメシ」が放送されましたね。先週もお知らせしたのですが、「サラメシ」については、津島市立図書館ホームページの「『サラメシ』取材裏話」で、私(き)が、詳しく日誌を書いていますので、こちらをご覧下さい。また、この場もお借りして、沢山の方に放送を見て頂いたことを、深く感謝申し上げます。
というわけで、この図書館だよりでは「サラメシ」以外の話を。
今を遡ること2週間ほど前、「『サラメシ』取材裏話」にも少し書きましたが、「大エルミタージュ美術館展」を観に行ってきました。そうです、館長やKさんからのメールや電話の着信に全く気付かないで過ごしていた休日のことです。
今回の展示は、17世紀のバロック時代と18世紀のロココ時代の作品を中心となっているそうですが、私のお目当ては、レンブラントの「運命を悟るハマン」。旧約聖書の「エステル記」から、古代ペルシャ帝国の大臣ハマンが死刑宣告された場面を切り取った絵。権力を極めた人生が暗転する瞬間が、しぐさや表情から劇的に表現されている・・・、という説明はともかく、大変に感動しました。絶望に直面した瞬間の人間の顔を、はじめてじっくりと観たように思います。近くで観ると、唇がうっすら開かれていることに気付いて、ドキドキしました。やはり、絵は本物を観なくては、と強く思います。
美術館巡りやサッカー観戦、読書とヨガに洋楽鑑賞にウォーキングと水泳・・・など、一見脈絡のない私の趣味の共通点は「無心になれること」かもしれません。そんなことを以前友人に話したら、「どれだけ普段は雑念あるの?」と言われてしまいましたが。それはともかく、これからも「無心になれる」瞬間を探して、あちこち出掛けたいと考えています。
さて、いよいよ放送まで1週間を切った「サラメシ」ですが、
「津島市立図書館ホームページ」→「新着情報」→「『サラメシ』取材裏話」で、私(き)が撮影の舞台裏について日誌を書いています。「図書館だより」のスペースでは載せきれない裏話をじっくりと書いていますので、興味のある方は是非こちらも覗いてみて下さい。今後も随時更新する予定です。
というわけで、この図書館だよりでは「サラメシ」以外の話を。
ここのところ不安定な天候が続いていますね。少し前まで太陽がサンサンと照っていたかと思えば、突然の雷雨。落ち着かない天気が続いています。
そんな不安定な天候が続く中、先週の7月12日にパロマ瑞穂スタジアムで行われていた天皇杯3回戦、私の応援する名古屋グランパス対八戸戦では、名古屋が1-0でリードしていた後半20分に雷雨のため試合が中断されて、そのまま中止となりました。おや、この試合の結果はどうなるんだろ?と思っていたところ、8月2日に得点や交代枠などもそのまま、後半20分の時点から再開されることが決まったそうです。
えーと、後半20分からということは、残り25分くらい。え、25分だけ試合やるんだ!でも、ある意味とても貴重な観戦体験が出来るのかも。とはいえ、選手も監督もやりにくそうですね。残念ながら、私は仕事のため、パロマ瑞穂スタジアムには行けませんが、出来れば生で観戦して応援したかったなぁ~。貴重な観戦体験を逃してしまうなんて、とても残念です。
欧州リーグでは、プレシーズンマッチが盛んに行われているこの季節。昨夜は、ドルトムント対浦和レッズ戦がテレビ中継されていましたね。香川選手はケガで欠場でしたが、なかなかの盛り上がり。先週は、バルセロナのメッシやネイマールが来日していましたね。私も彼らを一目見たかったなぁ。何だか、サッカーネタでは後悔が多いですね。
暑い毎日が続いていますね。先週の図書館だよりで「サラメシ」撮影のことを書いたので、図書館だよりを読んだ友人から「『サラメシ』について、色々聞かれて大変?」と尋ねられたのですが、実はそうでもないのです。台風の目は無風であるのと同様に、あれこれと忙しくはあるのですが、至って平穏な日々を過ごしています。「嵐の前の静けさ」なのかもしれませんが。さて、先週に「後日ゆっくりとお話出来れば」と書いた「サラメシ」撮影の舞台裏を、来週の中頃に図書館ホームページで発表する予定となっています。舞台裏を覗いてみたい方は、どうぞご覧ください。
ところで、昨日ついに終わってしまいましたね・・・、NHKドラマ「みをつくし料理帖」。高田郁さんが書かれた原作の熱心な読者だった私から見ても、今回のドラマは素晴らしかったです!以前、民放で放送されていたドラマも観ていましたが、いかんせんヒロインの澪が「下がり眉」ではありませんでした。この民放のドラマも丁寧に作られた良作だったのですが、やはりそこは譲れない一線。今回のNHK版でヒロインを演じた黒木華さんは、見事な「下がり眉」で完璧でした。体重を増量して小松原様を演じた森山未來さんも、私のイメージぴったり。ただ、唯一の欠点は土曜の午後6時5分という放送時間。ゴールデンタイムで放送して、沢山の方に良質な時代劇を楽しんでほしかったです。そして、続編も期待しています。
さて、去るドラマあれば、来るドラマも。いよいよ、NHK・BSプレミアムで「SHERLOCK(シャーロック) シーズン4」スタートです。実は私、2011年に日本で放映が始まった時からの大ファン。もちろん、映画「忌まわしき花嫁」も映画館で観ました。本国イギリスでの放送が始まった2010年から7年・・・、さすがにキャストも年齢を重ねていますが、この頃では、自分と同じ歳月を共に重ねてきた親近感を感じています。図書館では、DVDをシーズン3まで所蔵していますので、こちらも是非。
今回の図書館だよりは珍しくTVドラマの話を書いてみましたが、どうでしょうか?読書もサッカー観戦も美術館巡りも、ヨガもウォーキングも大好きですが、テレビもわりと好きです。他には「シカゴ・メッド」も観ています。「ER」を懐かしく思いますが、パクリだなんて思いませんよ。こちらも良いドラマだと思います。ちなみに、「ER」はVTRを図書館で所蔵しています。「VTRデッキがない」と、お嘆きの方は館内視聴するという方法もありますよ。
もうひとつ、おまけの話を。前々回の図書館だよりに書いたコンフェデレーションズ・カップは、主力を休養させ、若手に経験を積ませたドイツが優勝しました。平均年齢24歳。もちろん、出場国の中で最も若いチーム。ブンデスリーガも好きな私でも、よく知らない選手が沢山出ていました。個人的には、ベストメンバーで持てる力を尽くしたチリを決勝では応援していたのですけど、やはり強いですね~、ドイツ。来年は、いよいよW杯本番。今から楽しみです。
先週の某日のこと。津島市立図書館で、NHK「サラメシ」の撮影が行われました。突然TVカメラを向けられて、図書館利用者の皆様は驚かれたかと思いますが、ご協力に深く感謝いたします。そもそも、なぜ「サラメシ」の撮影があったのか?という疑問の答えや、撮影の舞台裏については、後日に別の形でゆっくりとお話出来れば、と思っています。
さて、今回の撮影。一生に一度の貴重な経験だと思い、TVカメラに向かいましたが、本当に緊張しました。何度か「こちらを向いて話して下さい」とスタッフさんに指摘を頂きましたが、「TVカメラに向かって話をする」ことに、最後まで馴れることが出来ませんでした。芸能人とかアナウンサーの人ってスゴイんですね。カメラ目線で話しているだけで、尊敬します。
しかし、撮影の余韻に浸る余裕はなく、この「図書館だより」が掲載される頃には終了している「たなばた会」の準備や、来週担当する「おはなしにこにこ」の絵本選びと絵本読みの自主練習、そして、次回コーナー7(8月の本)とコーナー9の準備、「サラホン」絡みの作業・・・と、またもや慌ただしい毎日を過ごしています。「ない仕事」を作ってしまったのは、他でもない私自身なので、集中して頑張らなくては。
最後に少しだけお知らせを。7月のミニコーナーを担当しました。タイトルは「I 💛 RYOMA」。坂本龍馬没後150年にちなんだコーナーです。亡くなった父が高知県出身ということもあり、昔から坂本龍馬には憧れ、というか親近感を持っていました。ちゃんと最後まで見た大河ドラマは「龍馬伝」だけ、というくらい。高知県立坂本龍馬記念館にも行ったことがあります。さすがに世に知られたビッグネームだけあって、関連本も沢山出版されており、この図書館でも多く所蔵しています。おかげで、本集めには全く苦労せず、とても助かりました。というわけで、皆様にも「龍馬」を楽しんで頂ければ幸いです。
サッカーのコンフェデレーションズ・カップが始まりましたね。W杯の1年前に開催される「プレ・W杯」というのが、この大会の位置づけなのでしょうが、今回は日本が出場しないこともあり、今ひとつ盛り上がっていないような気が。私自身も残念ながら、じっくりと観戦できていません。「テレビのダイジェストで観るサッカーなんて、サッカーじゃない」と日頃から豪語しているのに、テレビのダイジェストしか見ていないなんて・・・。落ちぶれたものです。決勝トーナメントに入ってからは、しっかりと観る予定で準備しているのですけれど。
さて、6月に入ったばかりの頃、またも多治見に行って来ました。そして、やっとモザイクタイルミュージアムに行くことができました。今年の1月にNHK・Eテレの「日曜美術館」で見てから、何とか今年中に行きたいと思っていたのです。
多治見駅からモザイクタイルミュージアムへのバスの本数が少なくて、電車の時間とバスの時間の折り合いをつけるのに少し苦労しましたが、とても素敵なミュージアムで、行くことができて本当に良かったです。
バスが通るには難しそうな一車線の曲がりくねった細い道を行き、突然現れる建物は「タンポポ・ハウス」「ニラハウス」などで有名な藤森照信さんの設計。やはり評判どおりの可愛らしさ。平日にも関わらず、写真を撮っている人が沢山いました。
建物に入ると、まず4階へ上がり、そこから順に下へ降りていくように案内されます。4階は、一部が吹き抜けになっていて、「タイル・カーテン」と呼ばれる作品が目を惹きます。「タイル・カーテン」は、様々な種類のモザイクタイルが数珠つなぎで繋がった作品で、カーテン越しに見える青空がとても美しかったです。少し暑かったのですが、晴れた日に行くことが出来てラッキーでした。先週の東海テレビ「ぐっさん家」でも多治見が特集されていて、ぐっさんもモザイクタイルミュージアムに行っていましたね。テレビで観ても、とても素敵なモザイクタイルミュージアム。いつかまた行きたいなぁ。
多治見では他に、いつもお世話になっている服屋さんに取り置きを頼んでいたモノを受け取りに行ったり、カフェで「冷製沖縄しるこ」を頂いたり、ご飯茶碗を買ったり、とぶらり旅を満喫してきました・・・と思っていたのに、一つ大事な用事を忘れてしまいました!多治見駅前にできた「タイルマン」の像を見逃してしまったのです。私たちの世代では、懐かしい「キン肉マン」に登場する「タイルマン」。夏の多治見は暑くて近づけないので、秋こそ対面を果たしたいと思います。
先週の火曜日~木曜日の3日間、図書館を利用された方は、カウンターで見慣れない3人組を見かけたかもしれません。
3人組の正体は、中学校職場体験に来ていた中学2年生の男子生徒たち。職場体験中、カウンターでお待たせすることも多かったと思いますが、図書館利用者の方々のご協力と、彼らを励まして下さった温かい声に、心から感謝しています。文部科学省のHPによると「職場体験」とは、「生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動」とのこと。年齢が分かってしまうのですが、私が中学生の頃にはこのような制度はありませんでした。そして、悔しい!やってみたかった、と思っています。
さて今回、私は「ブッカ―をかける」作業を教える係を担当しました。「ブッカ―をかける」とは、本に透明のフィルムを貼る作業。ブッカ―をかけることによって、本を保護することが出来るのですが、これぞまさに図書館で働かなくては体験できない作業。ハサミや定規を使って、フィルムを貼るのですが、慣れないとなかなか大変。でも、一生懸命に取り組んでくれたおかげで、キレイに貼れたので、教えた私も一安心でした。
諸般の事情があり、まだここでは書けないのですが、ここのところ図書館で働きはじめた頃のことを思い出す機会が多く、初心を振り返る毎日を過ごしていました。カウンターで緊張している初々しい中学生を見ていたら、利用者の方と接することを大切にしなくてはならないな、と改めて思いました。
あ、13日の代表戦。追いつかれてドローでしたね。勝ち点2を落としたような、ケガ人が続出したなかで、勝ち点1を拾ったような・・・。でも、やはり悔しいなぁ。8月31日のオーストラリア戦はホームですね。ここで決めましょう!応援しています。
今から2週間ほど前のこと。急に奈良へ日帰り旅行することになりました。
「急に」と書くと不思議に思われるかもしれませんが、当初の予定では6月に入ってから行く予定だったのです。ところが、高速バスの予約の電話を掛けたところ、私が本来予定していた日は高速道路の工事期間にあたり、渋滞が予想されるため滞在時間が短くなる可能性が高いと教えて頂き、思い切って予定を前倒しして出掛けることにしたのです。親切な名〇バスの電話窓口の方、有難うございました。
というわけで、非常に慌ただしく出発したのですが、いやぁ楽しかった~。
興福寺で国宝特別公開阿修羅-天平乾漆群像展-を観たり、奈良国立博物館で快慶展を観たり、柿の葉寿司食べたり、葛切り食べたり、靴下買ったり・・・と、オナカもココロも充たされ、日帰りの旅を満喫してきました。奈良ののんびりした空気は本当に大好きです。行ってきたばかりだけれど、また行きたいなぁ。
話はガラリと変わるのですが、先週も書いたサッカー日本代表。シリア戦、良くなかったけれど、大丈夫ですかね??今週13日にあるイラク戦がとても心配になってきました。先日行われたCL決勝後の2ゴールを決めたC・ロナウドの「誰にも批判なんて言わせない」という凄いコメントを聞いてしまうと、まだまだ日本代表は個性、というかアクが弱いように思えますが、ともかく結果が全て。しっかり応援しますので、頑張って下さいね!!
6月がスタートしましたね。というわけで、前回の図書館だよりで予告していたとおり、コーナー7をリニューアルしました。梅雨や衣替え、父の日や時の記念日など、6月にちなんだ本を紹介しています。他にも、「雨」や「父と子」や「時」をテーマにした小説も少し並べてみました。楽しんでいただければ幸いです。
しかし、6月がスタートしたということは、「7月の本」の準備をしなくてはならないということ。さらに、コーナー8「サラホン」も6月下旬終了予定なので、ひたすら原稿を書き続ける毎日を送っています。良いコーナーとなるかどうかは、この時期の頑張り次第だ!・・・と受験生のようなことを言いながら、己に厳しく取り組んでいます。
とはいえ、仕事以外にも大切なことが。いよいよ、ロシアW杯最終予選が再開します。個人的には、6月は「梅雨」でも「衣替え」でも、ましてや「時の記念日」でもなく、「サッカー」の季節なのです。6月で決めてしまいましょう!W杯!!応援しています。
ほかにも、この「図書館だより」を書いている時点ではまだ結果が出ていませんが、CL決勝戦の行方や、選手の移籍も気になるし・・・。個人的には、サッカーで忙しい6月になりそうです。そういえば、開催中のU-20W杯。日本は惜しくもベスト16で敗退してしまいましたが、彼らは「2020年東京五輪世代」に当たる世代なので、今後もしっかり頑張ってほしいものです。ちなみに、「飛び級招集」で話題となった15歳の久保健英君の少年時代が描かれた『おれ、バルサに入る! 夢を追いかけるサッカー・キッズの育て方』は津島市立図書館で所蔵しています。気が早いですが、おそらく久保君は未来の代表の10番を背負うと思うので、予習にオススメします。
と、楽しいことを書いてきましたが、5月22日のマンチェスターのテロ以来、ここのところ心が沈んでいます。音楽とフットボールの町、そして大ファンのオアシスの故郷・マンチェスターでテロとは・・・。音楽とフットボールの持つ自由と平和の精神を、マンチェスターが一日も早く取り戻すことを心より願っています。
先週も書きましたが、ここのところ暑いですね。
この前の土曜日にイチゴ狩りに出掛けたのですが、うっかり熱中症になりかけてしまいました。イチゴ狩りの予約を入れた時には、まさかこの時期にこんなに暑くなるとは思わなかったのですが、当日ビニールハウスはまさにサウナ状態。農園のおじさんの「ビニールハウスというのは、まんべんなく陽が当たるようにできてますから、日陰がないんですよね~」という声が遠くから聞こえたような・・・。
というわけで、楽しみに出掛けたイチゴ狩りでしたが、制限時間1時間のうち30分で無念のリタイア!悔しかったなぁ~。しかし、ビニールパックに貯めたイチゴのヘタがあふれそうになるほどの量を食べたし、完熟で大粒のイチゴはとても甘かったし、1000円という激安価格だったので、30分でも十分にモトは取ったと思うのですけどね。農園のおじさんは「1月頃に成る一番成りが一番美味しいよ~」と話していたので、いつかリベンジしたいと思っています。
さて、もうすぐ6月です。ちょっとだけ告知を。現在入口ゲート付近で展開しているコーナー7「私たち、津島市と同い年」を近日模様替えする予定です。題して「6月の本」。今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。
「何の予備知識がなくても誰でも気軽に聞き流せるような音楽」という意味を持つ“イージーリスニング”というジャンルの音楽がありますが、目指しているのはその辺り。気軽に楽しんで頂ければ幸いですが、さてどうなることやら。
5月に入ってから気温がグングン上がり、暑くなってきましたね。ここ数年めっきり皮膚が弱くなってしまい、日に焼けると湿疹が出てしまうので、毎日長袖を着て、日焼け止めの手袋をして自転車を漕いでいるのですが、そろそろ自転車通勤は限界かも。最高気温が30℃を超えるまでは頑張りたいと思っているのですが・・・。ついに超えてしまったし。
さて、ここのところ外出が続きで、先週末もドニチエコきっぷを使って名古屋&近郊をあちこち回ってきました。
ひとつめは、マツザカヤ美術館での「よりぬき長谷川町子展」。サザエさん生誕70年記念(→ということは、津島市と同い年!)の回顧展です。実は、私はサザエさん全巻持っているほどのサザエさん好き(文庫版ですけどね)。今回の展覧会のために厳選した100点の「サザエさん」原画や単行本の表紙原画など、原画をたっぷり観ることができて大満足でした。とりわけ心に残ったのは、10代の「天才少女」とよばれた頃の貴重なスケッチと、『フクちゃん』の作者・横山隆一さんが『フクちゃん』最終回を描いたペンを長谷川町子さんに贈ったペンの展示。「フクちゃん最終回をこのペンでかきました。きねんにどうぞ。」という四コマ漫画に実物のペンが貼られていました。漫画家は、一人で作品を作る孤独な仕事だけれど、こんな友情で結ばれているなんて・・・と感動してしまいました。
次に、市民ギャラリー栄で、いつもお世話になっている(ふ)さんの絵を観てきました。(ふ)さんの絵は何度か観させて頂いているのですが、今回もお人柄どおりの、のびやかな明るい作品で素敵でした。スペイン・・・、私も行きたい。
最後に、久しぶりにリニモに乗って、「白寿記念・堀文子展」を観るために名都美術館に行きました。名都美術館に伺うのははじめてだったのですが、大きな道路沿いにあるとは思えない落ち着いた空間でした。白寿、ということは99歳。前回の中央コーナー「アラハンに学ぶ。」でも本を紹介させて頂きました。「群れない、慣れない、頼らない」をモットーに、孤高の画家として歩んで80年・・・。背筋が伸びた生き方は見習いたいものです。今回の展覧会では「幻の花 ブルーポピー」や徹子の部屋のセットに掛かっている「アフガンの王女」が観られて嬉しかったです。3カ所ハシゴするのは、心身ともに疲れたけれど、足を運んだ甲斐はあったなぁ。
先週の日曜日に「ロングセラーえほんのおはなし会」があり、久しぶりに絵本を読みました。GWの最終日、その上お出掛け日和の晴天だったこともあり、参加人数は少なくて寂しさはありましたが、人に本を読むのは楽しいなぁ、とあらためて思いました。
今回、私が読んだ絵本は『どろんこハリー』と『ちいさなうさこちゃん』の2冊。2冊とも有名な絵本なので、読んだことのある方も多いはず。ディック・ブルーナさんが今年2月に亡くなったことへの、ささやかな弔意を示そうというわけで、ミッフィーシリーズの第1作目『ちいさなうさこちゃん』を選んでみました。
余談ですが、「うさこちゃん」は日本語版出版時に翻訳を担当した石井桃子さんがつけた名前。原作ではオランダ語で「ナインチェ・プラウス」という名前で、「ナインチェ」と略して呼ばれることが多いそう。よく知られている「ミッフィー」は英語版出版時につけられた名前で「ナインチェ」の英語風の名前、だそうです。「ナインチェ」を、どう読んだら「ミッフィー」と読めるのか、語学力がないのでよく分かりませんが。ちなみに、私が知っているオランダ語なんて“アリエル・ロッペン”や“ロビン・ファン・ペルシー”や“ヨハン・クライフ”くらい。つまり、オランダ人サッカー選手の名前だけです。
先週の図書館だよりに東京旅行の話を書きましたが、銀座におやつを食べに行ったので、松屋銀座で開かれている「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」も観てきました。お目当ては、遺作となる未発表絵本『クマくんが死んだ』の初公開。
この絵本、一言で言うと、とても悲しいのです。本が大好きで、本をずっと読んでいたので目が真っ赤になってしまった黒いクマ「ブラックベア」があしらわれているのですが・・・クマくんは死んでしまって、もう本は読めない、という内容。か、悲しい・・・私自身が本好きなので悲しさ倍増です。ちなみに『クマくんが死んだ』については「この絵本は故人の関係者だけに送り、彼の詩を悼みたい」という出版社の意向で、今のところ市販する予定はないそうです。
東京旅行ではもう一つ話題になるネタがあったのですが、長くなったのでまた次回以降に書くことにします。
先週のちょうど今頃、東京を旅行していました。ライブやTVの公開収録参加、美術館やサッカーミュージアムに、おやつに買い物・・・と、一人旅ならではのギッシリ詰め込んだ旅だったので、今頃になって疲れが出ています。
歩くのは大好きなので、移動は苦にならないのですが、東京は土地勘が全くありません。タブレット端末とガイドブックをフル活用し、さらに事前に自作の「旅のしおり」を用意。何とか迷子にならずに移動することができました。
旅にはハプニングがつきもの、そしてそれを楽しもう、といつも思っているのですが、今回はあまりハプニングには出会わず、とても順調な旅でした。強いて言えば、ライブでお隣の人が席を間違えて私の席に座っていたくらい。
それにしても、東京は人が多いですね。東京観光に来ている外国人の方の姿も沢山見かけました。大都会の難解な路線図を読み、目的地に移動するなんて、素晴らしい行動力だな~、と思います。外国人観光客は賑やかでうるさい、という方も多いようですが、私は外国人観光客が楽しんでいる姿を見るのがわりと好き。日本をしっかり楽しんで下さいね、といつも思っています。
旅から帰ると、いつも次はどこへ行こうかな、と考えます。暑くなる前に、またどこかへ出掛けようと思っています。最有力候補は奈良、かな。
ちなみに、次回の図書館中央コーナーのテーマは「旅」を予定しています。そろそろ原稿を書き始める時期になったので、少しずつ進めていきたいと思っています。
3週間ほど前のこと。今年も「たじみ陶器まつり」のため、岐阜県多治見市に出掛けてきました。去年のこの時期の図書館だよりにも「たじみ陶器まつり」に出掛けたことを書いていますが、今年も書きますね。
私が「たじみ陶器まつり」に出掛けるようになって、おそらく10年は経つと思うのですが、今年ははじめての雨。屋根のない商店街にテントのお店がずらりと並ぶ・・・という陶器まつりなので、天気予報を知った時には心配しましたが、止み間もあったので何とかテントでも買い物をすることができました。
いつもとってもお世話になっているお馴染みの服屋さんや、ナチュラルな雰囲気が素敵な雑貨屋さん、和食屋さん、アマチュア作家さんのクラフトマーケットも廻れて、大満足の一日でした。
ところで、今回の多治見では、これまで果たせなかった悲願をようやく達成できました。それは・・・、とある人気店の(どら焼きで有名なお店なのですが)いちご大福を買うこと。これまでお店の前を通りかかっても、いつも行列が出来ていて断念していたのですが、午前中に立ち寄ったら、雨天のせいか他にお客さんがいなかったのです。お店の方にいちご大福はありますか、と尋ねたところ「午前のぶんは完売しましたが、午後またお越しいただければ用意しておきます」とのこと。しかも、「お越し頂く直前に作りますので、時間を教えて頂いてもよろしいですか」と大変丁寧な対応。・・・というわけで、今回ようやく念願のいちご大福を食べることが出来ました。こんなに柔らかくてふんわりしたいちご大福を食べたのははじめて。とても幸せなひとときでした。
とある事情があって、また5月下旬か6月上旬ごろに多治見に行く予定です。その時は、行きそびれている多治見モザイクタイルミュージアムにも寄れたらなぁ、と思っています。
4月も、気がつけば後半に入りました。図書館内では「藤まつり」のチラシがあちこちに置かれています。私はよく天王川公園をウォーキングしているのですが、私の見立てでは藤の見ごろは、もう少し先。おそらくGW半ばだと思われます。駐車場の藤棚は毎年開花が早いので、今週末のお天気によっては早くも見ごろになるかな、という状況となっています。
先日、休憩をしていた時「天王川公園は桜もキレイなのに、なぜあまり取り上げられないのか?」・・・という話になりました。確かに、池の周囲のソメイヨシノは満開の時はとてもキレイ。堤防の上の道の桜のトンネルを車で通り抜けるのも、毎年の楽しみにしています。その場では、桜は近くの平和町などにもあるけど、藤はわりと珍しいから、津島は藤を推しているのではないか、という結論になったのですが、たしかに桜が可哀そうかな。
というわけで、今回は桜のお話を。先日、テレビで女優の宮沢りえさんが桜の絵本を朗読されていて、とても素敵でした。とりわけ印象に残ったのが、
「散ることを知りながら、咲くことを恐れない。だから、サクラが好き。」
という一節。絵本の中では、今はもう会えない「あなた」の言葉として、書かれている言葉です。凡人の身としては、このように潔く生きるのは難しいけれど、心に残る一節でした。残念ながら、当館では所蔵していない絵本ですが「拝啓 サクラ咲く」という絵本です。ご参考までに。
ところで、実は天王川公園の桜は間に合う、というよりも今まさに見ごろなのです・・・といっても、ソメイヨシノではなく、この季節の天王川公園では八重桜がとても美しく咲いています。藤棚を通り過ぎたところにある「ウコンザクラ(鬱金桜)」は、ただ今満開。鬱金色、というよりも、光の加減で白っぽく見える桜は立派な大木で見ごたえたっぷり。その先の小道にも、いくつかの種類の八重桜が見ごろを迎えています。こちらのサクラも大変美しいので、興味を持たれた方は、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
さて、クイズです。
ビートたけし、栗原はるみ、宮本輝、北方謙三、小田和正、「尾木ママ」こと尾木直樹、平野レミ、沢木耕太郎、エルトン・ジョン・・・この人達の共通点は何でしょう?
答えは、1947年生まれの今年70歳を迎える人達。つまり、2017年3月に市制施行70年を迎えた津島市と同い年の人達です。この度、津島市制70周年記念をお祝いする企画として、玄関横の展示「津島市、70年の物語」が始まりました。そのおまけとして、図書館入口近くで、コーナー7「私たち、津島市と同い年。」が先週スタートしました。津島市と同じ70歳を迎える方の著作を並べています。
同い年、という以外には、活躍するフィールドがバラバラな人達ですが、ひとつ共通するのが、皆さん現役バリバリだということ。本当にあやかりたいものです。
このコーナーを始めるにあたって、1947年について少し調べていましたが、ボツになったので、ここに書いておきましょう。この年の5月3日に日本国憲法施行。9月にはキャスリン台風が上陸し、関東・東北地方に大きな被害を及ぼしました。全国で学校給食がスタートしたのもこの年。サザエさんの第一巻が姉妹社から出版され、水泳では古橋広之進が400m自由形で世界記録を樹立。阪急百貨店やカリモクが創立されました。封書は1円20銭、はがき50銭。ベストセラー本は、1位『施風二十年(森正蔵)』、2位『愛情は降る星のごとく(尾崎秀実)、3位『凱旋門(E・M・レマルク)・・・さっぱりわかりません。
でも、そんな時代に「津島市」は生まれたのですね。津島市も、このコーナー7で取り上げられた人達のように、これからも現役バリバリで輝き続けるよう、一市民として願っています。
ところで、コーナー7は今回久しぶりに作ってみましたが、入口近くという場所もあって、覗いて下さる方をチラホラ見掛けて喜んでいます。これからも、利用者の皆さんに図書館を身近に感じて頂ける本を集めたコーナーを作っていければ、と思っていますが、どうなることやら?
今を遡ること2週間ほど前、3月末頃にドニチエコきっぷを買って、名古屋を地下鉄でぐるぐると回っていました。
ひとつめの目的は、地下鉄東山線一社駅から徒歩15分くらいの「ピースあいち」の10周年特別企画で展示されていた、丸木位里・俊「原爆の図」第一部「幽霊」を観に行くこと。ピースあいちに伺うのは初めてで、想像していたよりも小さな建物でしたが、「原爆の図」展示は大変な迫力でした。簡単な感想を書くのはためらわれますが、「平和」は当たり前のことではなく、人間ひとりひとりが「平和」を願う気持ちを大切に持ち続けて、やっと実現できるのものなのだと、考えさせられました。先週は、シリア情勢をめぐって大きなニュースが流れましたが、世界が平和となる日はまだ遠いのでしょうか・・・。
ふたつめの目的は、愛知県図書館で開催されたフォーラム「図書館のチカラ」。読書離れといわれて久しい現代において図書館はどのような役割を果たし、どのような存在となるべきかを考えるフォーラム・・・と書くと、大変堅苦しく思われそうですが、年齢も性別も職業もバラバラの6人のパネリストが、本の魅力や図書館への期待について、あれこれ話すというイベント。なかでも、図書部に所属する男子高校生2人組がしっかりと話をしてくれて面白かったです。先日、新聞を読んでいたら「こんなに毎日忙しいのに、どうして本を読めと言われなくてはならないのか?」という意見が載っていましたが、彼らが本の魅力について楽しそうに話す姿を見ると、その答えがあるように思いました。私も無類の本好きですが、別に本に興味がなければ無理に読む必要なんてない、と考えています。でも、本を読む楽しさを知らずに生きていくのは、つまらないんじゃないの?・・・と思います。
今回は、ものすごくマジメな内容になってしまったので、最後に軽い話を。土地勘が全くない一社駅の近くを歩いていた時、ベーグル専門店を発見しました。昼食を食べ損なっていたのでお店で頂いたところ、これまで食べたベーグルで断トツ一番!という美味しさ。ベーグル買うためだけに、また一社まで行きたいくらいです。売り切れていたクランベリー&クリームチーズを、いつか食べたいなぁ~。
4月になりましたね。早いもので、2017年も4分の1が過ぎてしまいました。残り4分の3・・・、何とか充実したものにしていきたいと思っています。
さて、先週の図書館だよりでも少し触れましたが、図書館中央コーナーを模様替えしました。今回のコーナーのタイトルは「サラホン」。
カウンターでも何度か質問を頂いたので、ここでお答えしたいと思います。
Q.サラホンって何て意味ですか?
A.NHKで放映されている「サラメシ」をご覧頂いたことはありますか?「サラメシ」は「働く人(=サラ)」の「ランチ(=メシ)」を紹介する番組。今回、働く人や仕事についての本を特集するにあたって、「サラメシ」をリスペクトして、「サラホン」と名付けさせて頂きました。「働く人(=サラ)の本(=ホン)」で「サラホン」です。
今回のコーナーでは、職業別に本を紹介していますが、紹介している本はごく一部。棚には紹介していない本も並んでいます。現在、空いている一面に「『仕事』を考える本」について紹介できるように準備していますので、こちらも宜しくお願いします。6月中旬終了予定です(・・・下旬になるかもしれませんが)。楽しんで頂ければ幸いです。
話はガラリと変わりますが、ロシアW杯最終予選3月の2試合、めでたく2連勝で終わり、ホッとしています。次の試合は6月かぁ~、だいぶ先のような、あっという間のような。