津本陽さんが 2018年5月26日に89歳で亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
追悼といたしまして、現在「5月の本」展開中の入口側コーナー7に、津本陽さんの著作を集めました。
6月下旬まで展開予定です。どうぞご覧ください。
津本 陽(つもと よう)
1929年、和歌山県生まれ。大阪の肥料メーカー勤務後、富士正晴、島尾敏雄らの同人誌「VIKING」に参加。78年、明治期に滅びゆく紀州古式捕鯨を描いた『深重(じんじゅう)の海』で直木賞を受賞。『明治撃剣会』『薩南示現流』など、剣道三段、抜刀術五段の心得を生かした迫真の殺陣描写で剣豪小説に新境地を開いた。80年代後半には、初めて手がけた歴史小説『下天は夢か』を新聞連載。史料を駆使し、革新的な合理主義者としての織田信長の思考や行動を緻密に分析。方言を使う地方色豊かな織田信長像は、ビジネスマンらに支持され、累計200万部を超えるミリオンセラーとなった。95年に秀吉を描いた『夢のまた夢』で吉川英治文学賞。多作でも知られ、今年4月に体調を崩す直前まで執筆を続けていた。5月26日、死去。