いよいよ年の瀬です。「12月に関する本」を集めました
入口ゲート付近のコーナー7では、12月に関する本を集めた「12月の本」を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。
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クリスマス
12月25日のクリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝うキリスト教のお祭りの日です。クリスマス・イブに、寝ている子どもたちの枕元にプレゼントを運んでくれるサンタクロースは、4世紀頃のキリスト教の聖人・ニコラウスがモデルといわれています。ニコラウスが多くの貧しい人々を救ったという言い伝えがあり、それがいつしかサンタクロースの伝説になったとされています。
ちなみに、日本でクリスマスを祝うようになったのは明治時代以降で、一般の人々の間に広まったのは昭和20年代になってからです。
クリスマスの絵本は児童室・コーナー5に並んでいます。そちらも是非ご覧下さい。 -
おせちとお雑煮
年の節目に歳神様へお供えするという意味の「節供(せちく)」が転じた「おせち料理」は、年のはじめに食べる料理なので、色や形、味の良い材料で作られ、それぞれにめでたい名前がつけられています。例えば、「きんとん(金団)」は「金の団子」または「金の布団」という意味で、金がたくさん詰まっている様子を表し、「黒豆」は「まめ(健康)に暮らす」「まめまめしく(まじめに)働く」という意味を表しています。
「お雑煮」は、年のはじめに餅を歳神様にそなえ、おさがりを野菜などと一緒に煮て食べたものです。お雑煮を食べることには、神様と一緒に食事を楽しみ、神様の力を分けてもらう意味があります。 -
年賀状
日本には、親しい人やお世話になった人に、お正月の挨拶を葉書に書いておくる習慣があり、その葉書を「年賀状」といいます。もともと、年のはじめに「年始まわり」といって、かかわりのある人や会社などに新年の挨拶に訪れる習慣がありましたが、明治時代になると郵便が簡単に送れるようになり、「年賀状」で新年の挨拶をするようになりました。
近年では、メールやSNSで新年の挨拶をすることも多いようですね。 -
大そうじ
12月は、一年の最後の月。新しい年を迎えるにあたって、色々な準備をする月です。
新年の準備で大切なのが「大そうじ」。江戸時代、幕府の間では旧暦の12月13日を「すす払い」の日として、この日に江戸城で大そうじをしていました。江戸の町の人も、それにならって「大そうじ」をしたとされています。今でも、お寺や神社では「すす払い」の行事を行うところがあります。私たちも、一年の汚れを落として、新たな気持ちで新年を迎えましょう。- 『重曹でとことんおそうじ術』
- 『写真で学ぶ「掃除道」』 鍵山 秀三郎
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贈りもの
年末に、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちをこめて贈りものをすること、またその贈りもののことを「歳暮」といいます。もともとは、年末のことを「歳暮」といいました。年末に先祖の霊や歳神様にお参りするときにお供えものをしていたことから、今の「歳暮」を意味するようになったと考えられます。
「歳暮」だけでなく、クリスマスのある12月はギフトシーズン。贈りものをする時のマナーについての本や、プレゼントのラッピングについての本も合わせて紹介します。 -
マラソン
古代ギリシャの故事「マラトンの戦い」にちなんで、1896年第一回近代オリンピックがアテネで開催された時に、「マラソン」がオリンピック種目となりました。現行の42.195㎞が定められたのは、1924年の第8回パリ大会からです。
12月3日(日)には第43回津島天王川マラソンが、図書館近くの天王川公園で開催されます。市民の体力・健康づくりを目的として開催されており、子どもから大人まで気軽に参加できる大会として、1000名近くが申し込みをする人気を誇っています。- 『ウォーキングから始める50歳からのフルマラソン』 金 哲彦
- 『湘南ランナーズ・ハイ』 倉阪 鬼一郎
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忠臣蔵
1701(元禄14)年、赤穂藩(いまの兵庫県)の藩主、浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)は、江戸城内で吉良上野介吉央(きらこうずけのすけよしなか)に斬りかかったことから切腹、赤穂藩は取り潰しとなりました。赤穂藩の武士たちは浪人となりましたが、そのうち四十七人(四十七士)は、翌年12月14日に吉良の屋敷に押し入り、主君の仇を討ちました。当時の人々は、この四十七士に感心して、話や芝居をたくさん作りました。
そのひとつに「仮名手本忠臣蔵」という芝居があり、今でも演じられます。また、「忠臣蔵」はテレビの時代劇ドラマでも人気となっています。- 『忠臣蔵のことが面白いほどわかる本』 山本 博文
- 『タイムスリップ忠臣蔵』 鯨 統一郎
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ノーベル賞
「ノーベル賞」は、ダイナマイトを発明したスウェーデン人、アルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて1901年に創設された賞です。ノーベルが亡くなった12月10日は、毎年ノーベル賞の授賞式が行われます。現在は、「医学・生理学」「物理学」「化学」「文学」「平和」それに「経済学」の6つの賞があります。
今年は、日系イギリス人のカズオ・イシグロさんが、ノーベル文学賞を授賞して大きな話題となりました。10月5日の授賞発表後、カズオ・イシグロさんの作品は大変な人気を集めており、たくさんの方の予約をいただいています。これまでにノーベル賞の授賞した方の作品も合わせて紹介します。 -
流行語
今年一年の間に発生したさまざまな「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深く関わった人物・団体を表彰する「新語・流行語大賞」は、毎年12月初めに発表されます。今年は、12月1日(金)に、ノミネートされた30語の中から「2017年新語・流行語大賞」トップテンならびに年間大賞が発表されます。
- 『「流行語大賞」を読み解く』 木下 幸男
- 『今どきコトバ事情』
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西郷隆盛
12月7日は、幕末から明治時代の政治家として、討幕運動を指導した西郷隆盛の誕生日です。来年、2018年の大河ドラマは、西郷隆盛が主役の「西郷(せご)どん」。ドラマがはじまる前に、本を読んで予習してみてはいかがでしょうか。
- 『西郷隆盛』 池波 正太郎
- 『命もいらず名もいらず』 山本 兼一