津島市立図書館

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コーナー8「ありがとう平成。」

掲載日:2019年03月22日

今年の5月1日、今上天皇陛下の譲位に伴って元号が「平成」から新しいものへと変わります。

津島市立図書館では、平成の30年間への感謝を込めて「平成読書王クイズ」をご用意しました。 この30年間でどのような本が読まれたのか、振り返ってみましょう。

平成読書王クイズ

  1. 平成元年

    『キッチン』、『TUGUMI』が、ベストセラーとなった作家の名前は?

    • (A)さくらももこ
    • (B)吉本ばなな
    • (C)栗原はるみ

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  2. 平成3年

    M・ハンドフォードの絵本『○○をさがせ!』がベストセラーとなりました。みんながさがした赤い縞のTシャツの彼は誰?

    • (A)くいだおれ太郎
    • (B)ひょっこりはん
    • (C)ウォーリー

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  3. 平成6年

    大江健三郎が日本人2人目のノーベル文学賞を受賞しました。さて、1人目の受賞者は誰?

    • (A)川端康成
    • (B)金子光晴
    • (C)三島由紀夫

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  4. 平成9年

    渡辺淳一の小説『○○園』が、映画化・ドラマ化もされて、話題となりました。さて、○○に当てはまる言葉は何?

    • (A)後楽
    • (B)失楽
    • (C)円楽

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  5. 平成11年

    「ハリー・ポッター」シリーズがベストセラーとなったイギリス人作家は誰?

    • (A)J・K・ローリング
    • (B)シドニィ・シェルダン
    • (C)P・F・ドラッカー

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  6. 平成16年

    この年から「本屋大賞」がスタート。後に映画化もされた第一回受賞作は?

    • (A)博士の愛した数式
    • (B)津島歴史年表
    • (C)蹴りたい背中

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  7. 平成17年

    「愛・地球博」のイメージ・キャラクターは「モリゾーと○○」?

    • (A)つし丸
    • (B)キッコロ
    • (C)いなッピー

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  8. 平成24年

    朝井リョウが平成生まれの作家として、史上初の直木賞を受賞。さて、現時点で朝井リョウ以外の平成生まれの直木賞作家は何人?

    • (A)0人
    • (B)1人
    • (C)3人

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  9. 平成27年

    お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が『火花』で第153回芥川賞を受賞。この時、同時に芥川賞を受賞した作家は?

    • (A)東山彰良
    • (B)羽田圭介
    • (C)綾部祐二

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  10. 平成30年

    津島市出身の作家・奥山景布子さんが新田次郎文学賞を受賞した作品は『〇の残葉』?

    • (A)藤
    • (B)松
    • (C)葵

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平成読書王クイズ 解答・解説編

  1. 平成元年の正解は……(B)吉本ばなな

    『TUGUMI』表紙

    平成元年3月に出版された『TUGUMI』はこの年の年間ベストセラー総合1位、同じく吉本ばなな作『キッチン』は総合2位となり、当時「ばなな現象」という言葉も生まれたそう。
    (A)さくらももこは翌年、アニメ「ちびまる子ちゃん」がアニメ番組として過去最高の視聴率39.9%を記録したほか、平成3年にはエッセイ『もものかんづめ』がベストセラーとなっています。残念ながら、昨年亡くなられました。
    (C)栗原はるみは、多くの著作を出版されているテレビでもお馴染みの料理研究家。ちなみに、津島市と同い年です。若いっ!

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  2. 平成3年の正解は……(C)ウォーリー

    『ウォーリーをさがせ!』表紙

    マーティン・ハンドフォードはイギリス人イラストレーター。『ウォーリーをさがせ!』をはじめとする「ウォーリーをさがせ!」シリーズは、4冊合計600万部を越える大ヒット。正ちゃん帽にメガネ、赤い縞のTシャツにジーンズという特徴的なファッションは、ハロウィンで仮装する人も多いですね。今もなお人気は健在で、名古屋でも3月9日~4月7日まで「ウォーリーをさがせ!」展が開催されています。
    (A)くいだおれ太郎は、大阪のシンボル的キャラクターとして知られています。ちなみにウォーリーは横縞のTシャツを着ていますが、くいだおれ太郎が着ているのは縦縞の上着。縦と横、大きな違いがあるのでお気を付けを。
    (B)ひょっこりはんは平成28年からピン芸人としての活動を開始した人気お笑い芸人。ウォーリーと似ているのはメガネくらい。2浪を経て早稲田大学に入学した知性派でもあり、人気お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規とは「はとこ」同士だとか。

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  3. 平成6年の正解は……(A)川端康成

    川端康成は「日本人の心の精髄を、優れた感受性をもって表現する叙述の巧みさ」で昭和43年にノーベル文学賞を受賞。受賞を受けてのインタビューでは「三島由紀夫君が若すぎるということです」と謙遜しています。
    (C)三島由紀夫も、近年中にノーベル文学賞を受賞するのでは……と囁かれていましたが、昭和45年に割腹自殺しています。
    (B)金子光晴は津島市出身の詩人で、破天荒な人生を送ったことで知られています。気になる方は「ふじいろ文庫」をチェックしてみましょう。

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  4. 平成9年の正解は……(B)失楽

    『失楽園』表紙

    『失楽園』は、日経新聞連載中から話題となり、単行本・文庫本合わせて累計発行部数334万部というメガヒットを記録した小説です。
    (A)後楽園は岡山県にある日本庭園で、日本三名園の一つ。元禄文化を代表する庭園ですが、近年は「幻想庭園」と題されたライトアップも人気のようです。
    (C)円楽は、落語家の三遊亭円楽師匠のこと。

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  5. 平成11年の正解は……(A)J・K・ローリング

    『ハリーポッターと賢者の石』表紙

    ご存知、世界で4億部以上出版されている大ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者。さすがにこれは簡単すぎましたか?
    (B)シドニィ・シェルダンは平成のはじめ頃にベストセラーを連発したアメリカ人作家。代表作は『真夜中は別の顔』『ゲームの達人』など。どちらも日本人キャストによってテレビドラマ化されています。中谷美紀が主演の『ゲームの達人』なんて結構面白そうですね。
    (C)P・F・ドラッカーは「経営の神様」「マネジメントの父」とも呼ばれる経営学者ですが、日本の古美術品コレクターとしても有名。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』は平成21年に発行部数275万部のベストセラーとなっています。

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  6. 平成16年の正解は……(A)博士の愛した数式

    『博士の愛した数式』表紙

    小川洋子の『博士の愛した数式』は、同年の読売文学賞も受賞している作品。津島市立図書館では、単行本の他に映画DVD、そして意外なところでラジオドラマCDも所蔵しています。
    (C)『蹴りたい背中』は同年の芥川賞受賞作。作者の綿矢りさは当時19歳、『蛇にピアス』で同時受賞した金原ひとみは当時20歳。ともに芥川賞の最年少記録となりました。
    (B)『尾張津島見聞録』は平成20年に出版された“信長の台所歴史検定「津島の達人」公式テキスト”。津島市立図書館の平成21年度・平成22年度の年間ベスト貸出本で、現在“ふるさと納税”の返礼品にも選ばれている津島のベストセラーです。

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  7. 平成17年の正解は……(B)キッコロ

    『モリゾーとキッコロ』表紙

    愛知県民にはサービス問題だったでしょうか? 21世紀最初の国際博覧会「愛・地球博」は185日間で2204万人が来場。目標を上回る入場者数とキャラクターグッズの売上げを記録し、見事に黒字を計上しています。
    (C)いなッピーは“ホクホクの銀杏”が好物だという稲沢市のマスコットキャラクター。「2010・ゆるキャラグランプリ」では見事10位に選出されています。
    (A)つし丸は、平成19年に津島市商工会議所45周年を記念して生まれたキャラクター。誕生から少し時間が経った平成25年に津島市の公式キャラクターとして認定され、津島市立図書館の貸出袋にもプリントされている人気キャラクターですが、「2017・ゆるキャラグランプリ」では、ご当地部門391位(681位中)と今ひとつ……。頑張ろう、つし丸!

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  8. 平成24年の正解は……(A)0人

    『何者』表紙

    ふふふ、ちょっと難しかったでしょうか? 朝井リョウは平成元年生まれ。大学在学中の平成21年に『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞し作家デビュー。平成24年上半期に『もういちど生まれる』で直木賞候補、同年下半期に『何者』で第148回直木賞をめでたく受賞。愛知県のお隣り、岐阜県の垂井町出身で、ラジオ番組のパーソナリティーをつとめたことも。

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  9. 平成27年の正解は……(B)羽田圭介

    『スクラップアンドビルド』表紙

    『スクラップ・アンド・ビルド』で第153回芥川賞を同時受賞した羽田圭介は、17歳の高校在学中に『黒冷水』で第40回文芸賞を受賞して作家デビュー。テレビのバラエティ番組でもお馴染みですね。
    (A)東山彰良は『流』で同じく第153回、こちらは直木賞を受賞した台湾生まれの作家。テレビのバラエティ番組ではまず見かけない作家です。
    (C)綾部祐二は、お笑いコンビ「ピース」でツッコミを担当する又吉直樹の相方。現在はニューヨークを拠点に活動中です。

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  10. 平成30年の正解は……(C)葵

    『葵の残葉』表紙

    『葵の残葉』は同年の新田次郎文学賞だけではなく、本屋が選ぶ時代小説大賞も受賞した時代小説。尾張徳川家十四代当主慶勝公とその弟君たちの物語……名作です。作者の奥山景布子さんには、同年9月に津島市立図書館でもご講演いただきました。最新作『圓朝』も絶賛発売中、そして貸出中です。
    (A)藤は昭和49年に制定された津島市の花。かつて津島市は「藤浪の里」といわれたほどの藤の名所だったそうで、現在も4月下旬~5月上旬にかけて「尾張津島藤まつり」が図書館近くの天王川公園で開催されています。藤まつりの期間中は観光客によって図書館の駐車場が占拠されてしまい、何故か図書館職員がクレームを受けるという悲劇も……
    (B)松といえば、天王川公園の冬の風物詩「松のこも巻き」。ちなみに『葵の残葉』作中に登場するのが「青“松”葉事件」。気付きましたか?

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