津島市立図書館

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コーナー7『3月の本』

掲載日:2018年2月28日

暖かくなってきましたね。『3月に関する本』を集めました

入口ゲート付近のコーナー7では、3月に関する本を集めた『3月の本』を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。

  • 卒業式

    春は出会いと別れの季節。3月は、日本各地の学校で「卒業式」が行われます。校長先生から卒業生に卒業証書が手渡され、在校生による送る言葉、卒業生による感謝の言葉が述べられて、思い出の詰まった学校に別れを告げます。しかし、これは悲しいだけの別れではなく、これから新しい学校に入る人や社会に出て働く人にとって、次の階段を昇るための第一歩でもあります。
    卒園・卒業は人生の節目。図書館からもエールを送ります。
    「卒業おめでとうございます。これから先の人生にも良い本との出会いがありますよう、心から願っています。何かに迷った時や困った時は、本、そして図書館があなたの力となれれば、と思っています。いつでも気軽に遊びに来てください。」

  • 東日本大震災

    2011(平成23)年3月11日午後2時46分ごろ、東北地方の三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。震度7という激しい揺れに加え、国内観測史上最大の津波によって、東北地方から関東地方にかけて大きな被害をもたらしました。
    死者・行方不明者は2万2152人(2017年9月1日現在)。この地震と津波で福島県の東京電力福島第一原子力発電所が被災し、放射性物質が漏れ出す事故が発生。重大な原子力事故となりました。
    震災の発生から、今年で7年。日本中、そして世界中の人たちが被災地に思いを馳せ、支援の輪を広げてきました。ただ気持ちに寄り添い続ける―、毎年3月11日は「困っている誰か」を思う一日として迎えたい、と改めて思います。

  • ひな祭り

    ひな祭りは、女の子の成長を祝うお祭りです。昔、貴族の間で行われていた「流しびな」の風習と、貴族の子どもたちの間で行われていた人形あそび(ひいなあそび)、そして中国から伝わった3月上旬の巳(み)の日に水辺で体をきよめて病気を追い払う「上巳(じょうし)の節句」が結びついたものだといわれています。
    やがて、人形が豪華になっていき、江戸時代には今のようなひな人形を飾る行事になったとされています。また、中国では桃には邪気を払う力があるとされており、旧暦の3月3日ごろは桃の花が咲く季節であったため、ひな祭りには桃の花が飾られるようになりました。そのため、ひな祭りは「桃の節句」ともいわれます。

  • 桜田門外ノ変

    1860(安政7)年3月3日、江戸城の桜田門の近くで、江戸幕府の大老・井伊直弼が暗殺されました。暗殺をはかったのは、尊王攘夷派の水戸や薩摩の18名の浪士です。
    当時の日本は外国との貿易を制限(鎖国)していて、それを続けるか開国するかで幕府の中は対立していました。アメリカが要求していた開国を受け入れ「日米修好通商条約」を結び、吉田松陰ら尊攘派を厳しく処罰した安政の大獄を行なったため、井伊直弼は反対派の浪士によって殺されたのです。
    最高権力者を失った幕府は動揺し、体制が崩れていきます。これが、後の明治維新に繋がっていきます。

  • π(パイ)

    どんな大きさの円でも円周と円の直径の長さの割合は等しくなっており、円周の長さが直径の長さの何倍になっているかをあらわす数を「円周率」といいます。四千年以上も昔から多くの学者が円周率を研究し、18世紀にギリシャ語の「周」を意味する単語の頭文字を取って、円周率を「π(パイ)」と呼ぶようになりました。
    πの値は、研究によって「3.14159265……」と、どこまでも続く数だということが分かり、その最初の「3.14」をカレンダーの3月14日に当てはめて「π(パイ)の日」と呼んでいます。
    日本ではマイナーな存在の「πの日」ですが、世界の多くの国で認められており、パイを食べるなどしてお祝いをするそうです。

  • 動物園

    東京・上野公園の中に博物館の一部として日本初の動物園が開園したのが、1982(明治15)年の3月20日です。今では約500種、3200点を超える動物がいる巨大動物園ですが、当時は51種300点ほどの小さな動物園でした。当時の入園料は、日曜日が2銭、それ以外が1銭で(5~10歳は半額、5歳未満は無料)、当時の郵便料金(はがき1銭、封書2銭)とほぼ同じでした。太平洋戦争中は、軍の指示によって動物たちが殺処分されるなどの悲劇がありましたが、戦後は「動物園は平和そのものである “Zoo is the peace”」を合言葉に復興を遂げ、現在も大いに賑わっています。
    ちなみに、毎年3月20日は開園記念日として入園無料となっており、たくさんの人が訪れるそうです。

  • ベートーヴェン

    1827年3月26日は、ドイツの作曲家ベートーヴェンが亡くなった日です。ベートーヴェンは第5交響曲「運命」や「エリーゼのために」など、音楽史に残る偉大な功績を残し「楽聖」と呼ばれたため、この日を「楽聖忌」と呼びます。
    幼い頃から父親の英才教育を受けて活躍の場を広げましたが、20代の後半からは難聴に苦しみ、40歳の頃にはまったく聴こえなくなってしまいました。しかし、ベートーヴェンは耳が完全に聴こえなくなった以降も、肝硬変で亡くなる56歳まで作曲を続けます。最期の言葉は、ラテン語で「諸君、喝采したまえ。喜劇は終わった。」だったと伝えられています。

  • 花粉

    春になると、くしゃみや鼻水が止まらない・・・。花粉症は植物から出る花粉が人間の鼻や目に入ることで起こります。
    花粉は植物のおしべにできる小さな粒で、めしべに受粉することで花を咲かせます。その花粉が風に乗って空気中を漂い、人間がそれを吸いこむと体が拒否反応を起こし、くしゃみや鼻水、涙を出して花粉を外に追い出そうとするのです。これが花粉症のしくみです。
    原因となる花粉は季節によって違い、人によっても反応するものとしないものがあります。花粉症の原因となる主な植物には、スギやヒノキ、ブタクサやイネなどがあります。

  • 日曜日

    1876(明治9)年3月12日、日本の官公庁が土曜日半休、日曜日が休日となる制度を始めました。明治時代以降、官公庁は毎月31日を除いた1と6の付く日を休日としていましたが、交易等で不便があったため欧米と同じ仕組みに改めることにしたのです。この日を「サンデーホリデーの日」といいます。それから100年以上経った1992年、国家公務員は完全週休2日制となり、2002年には公立の学校も週5日制となりました。
    ちなみに、日曜日の夕方に「明日仕事(学校)に行きたくない」と憂鬱になってしまう状態を、毎週日曜夕方6時半から始まる長寿アニメ番組にならって「サザエさん症候群」と呼ぶそうです。世界でも、月曜日のことを「Blue Monday(青の月曜日)」と言い、「休日明けの物憂い月曜日」と認識されているそうです。

  • 和菓子

    春になると、スーパーやお店に「春モノ」が並び始めますね。
    和菓子屋さんでも、桜餅やいちご大福、うぐいす餅や三食団子など、春を感じる和菓子が並びます。目で見て楽しい、食べて美味しい、季節を感じつつ甘いものを食べると幸せな気持ちになりますね。
    春の暖かな日差しの中、お茶と一緒に和菓子はいかがですか?和菓子が登場する小説も合わせて紹介します。