「5・6月に関する本」を集めました
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「ウォルト・ディズニーの本」
ミッキーマウスが初めてスクリーンに登場したのは、1928年5月15日に試写された短編無声映画『プレーン・クレイジー』においてです。観客からの反応は良好だったようですが、配給会社からは相手にされませんでした。しかし同年11月に公開されたトーキー・アニメーション(音声つきアニメ)『蒸気船ウィリー』が成功。この映画がきっかけでミッキーマウスは、一躍人気キャラクターとなりました。
ちなみに日本にミッキーマウスが紹介されたのは、翌年の1929年9月だと言われています。- 『ミッキーマウスヴィンテージ物語』
- 『私のパパ ウォルト・ディズニー』
ダイアン・ディズニー・ミラー
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「天気」の本
1871年に工部省は測量司(陸地を測量し地図を制作した組織)を置き、東京府下の三角測量を始めていましたが、同年に測量司に移ったイギリス人・ジョイネルの訴えで、1873年に気象台を設けることを決定しました。そしてついに1875年6月1日から気象観測が始まりました。当初はジョイネルが1人で担当し、1日に3回観測を行っていましたが、ジョイネルからの要請もあり、その後は数名の日本人も気象観測に携わるようになりました。
近年では特に夏季における天候が災害を引き起こすこともあり、天気の動向を気にすることが増えたのではないでしょうか。- 『ビジュアル地球を観測するしくみ』
- 『気象予報士の仕事』 片山 美紀
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「アイスクリーム」の本
5月9日は「アイスクリームの日」です。“夏の食べもの”のイメージが強いアイスクリームですが、冬の暖房がきいた部屋で食べるのも美味しいですよね。もちろん1年中、いつだって美味しいです。 日本で初めてアイスクリームが作られたのは1869年。遣米使節団のメンバーである町田房蔵が、アメリカに渡航歴のある出島松蔵から作り方を教わり、横浜で「あいすくりん」を製造・販売しました。しかし値段が高く(現在の価格で8000円!)、なかなか浸透しなかったそうです。現代の価値観でも“高級品”と受け取れるのですから、当時なかなか流行らなかったのも納得です。
- 『アイスクリームの歴史物語』 ローラ・ワイス
- 『アイスクリーム&シャーベット』 木村 幸子
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「山」の本
1953年5月29日。世界最高峰の山であるエベレストに、イギリスの登山隊が初登頂に成功しました。エリザベス女王の戴冠が近かったこともあり、この偉業にイギリスは大きな喜びに包まれたといいます。その後は多くのチームが登頂に成功し、日本人が初登頂したのは1970年5月11日のことで、植村直己と松浦輝夫の2人が成し遂げました。この偉業にちなんだ「エベレスト日本人初登頂記念日」がありますが、この記念日が登録されたのはエベレストに日本人の初登頂から50周年を迎えた2020年のことでした。
- 『第三の極地 エヴェレスト、その夢と死と謎』
マーク・シノット - 『植村直己・夢の軌跡』 湯川 豊
- 『第三の極地 エヴェレスト、その夢と死と謎』
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「SF」の本
2009年6月28日、英国の物理学者であるスティーブン・ホーキング博士が、タイムトラベラー(通常の時間の流れから独立して、過去や未来へ行く者のこと)のためのパーティーを企画しました。未来から参加者が現れるのを期待して、招待状はパーティーの翌日に公開されました。しかし当然というべきか、残念というべきか、参加者は現れませんでした。タイムトラベラーといえばいかにもSFな感じがしますが、SFは「Science Fiction」の略で、科学的な空想に基づいたフィクションの総称を言います。しかし「SFは科学小説ばかりではない」との見解もあり、SFの定義は困難です。
- 『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス
- 『そろそろライムマシンで未来へ行けますか?』 齊田 興哉
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「はやぶさ」の本
小惑星探査機「はやぶさ」は、2003年5月に宇宙へ打ち上げられました。「はやぶさ」のミッションは、小惑星イトカワへ行き、そのかけらを持ち帰ること。7年間の歳月をかけミッションを成し遂げた「はやぶさ」は、2010年6月13日に、地球に奇跡的な生還を果たしました。残念ながら機体は燃え尽きてしまいましたが、「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中にはしっかりサンプルが残されていました。2014年には「はやぶさ2」が打ち上げられ、2020年に帰還しています。これからの活躍に注目ですね。