地球を読む。
今年は記録的な暖冬となりました。過ごすにはラクでしたが、それって「良いこと」なのでしょうか?
日本から南へ約6,000キロ、オーストラリアでは山火事が続き、人もコアラも悲鳴をあげています。
今こそ、「地球」の声に耳を傾けてみませんかー。
私たち、人間ができることもきっとあるはずです。暮らしを楽しむヒントも見つかるかもしれません。
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『グレタ たったひとりのストライキ』
私たちはおかしな世界に住んでいます。でも、それが私たちの世代が受け継いだ世界です。 私たちにはこの世界しかありません。私たちはいま岐路に立っています。すべては、私たち次第なのです。
マレーナ&ベアタ・エルンマン
グレタ&スヴァンテ・トゥーンベリ 『緑の窓口 樹木トラブル解決します』
「花粉もあまり撒かないから、害はありません。樹木の存在価値はなにも合理性だけじゃないんです。そこにある存在を認めて大事にする。それだけです」 人と同じだ、と思った。互いに尊重し合うこと、認め合うことが仲良く共存する第一歩なのだ。 彼女は満開の花のような笑顔を見せた。「樹木は大切にしましょう」
下村敦史
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『せいめいのれきし』
そして、いまは夜あけ‐ あたらしい日、春のある1日の夜あけです。 1分ごとに、東の空があかるくなり、光は、はい色から、ふかい青に、そしてまた、あわいピンクにかわってきました。 太陽がもどってきたのをよろこんで、鳥たちは、にぎやかにうたいます。 すぐそこの、緑の草地には、うまれたばかりの子ヒツジがいます。
バージニア・リー・バートン
『みつばち高校生 富士見高校養蜂部物語』
そうっと手を差し入れてみると・・・・・・ほわんっとした空気が肌を包みます。 「あったか~い!」 それまで昆虫は冷たいというイメージだったのに、すごく温かい。 「それがミツバチの温度。命の温もりだよ」 矢沢さんの言葉が、ゆっくりと、優しく、千春さんの心の深くに染みこんでいきます。 ―ミツバチって、すごい。ううん、生きてるもの、すべてがすごい!
森山あみ
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『いのちの記憶』
シロカツオドリにはニュージーランドの北島で出会った。町の近郊に営巣地があり、許可をもらって拍子抜けするほどの近さで出会った。とはいえ細心の注意を払って撮影したら営巣地を管理する研究者から「お前さんなら明日も来てもいいよ」といわれた。できることならシロカツオドリさんからの許可のほうが欲しかった。
岩合光昭
『野生の猛禽を診る 獣医師・齊藤慶輔の365日』
私はこの約20年間、傷ついた野生動物と毎日向き合う生活を送ってきた。(中略)はるか昔から同じ生態系の一員として共に暮らしてきた野生動物たちは、私たちにとってまるで空気のような存在で、慌ただしい現代社会の中、私たちはいつの間にかその姿を見失っているのではないだろうか。
齊藤慶輔
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『森の生活』
世界というものは、なぜぼくらの目にとまる物でできているのだろう? 人間は、なぜさまざまな動物を隣人にもっているのだろう?
ヘンリー・D・ソロー
『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』
つまり人間は植物に向こうてオジギをせねばならぬ立場にある。衣食住は人間の必要欠くべからざるものだが、その人間の要求を満足させてくれるものは植物である。人間は植物を神様だと尊崇し礼拝しそれに感謝の真心を捧ぐべきである。
牧野富太郎