「10月に関する本」を集めました
入口ゲート付近のコーナー7では、10月に関する本を集めた「10月の本」を展開しています。
今後、毎月ごと季節に合った本を紹介していく予定です。
-
ノーベル賞
ダイナマイトの発明で知られるアルフレッド・ノーベルの遺言により「人類の幸福に貢献した人」に贈られるノーベル賞。今年のノーベル賞は、10月1日~8日にかけて「生理学・医学賞」から順次発表される予定です。ちなみに、選考委員の不祥事により今年のノーベル文学賞の発表は見送られることが決定しています(今年のノーベル文学賞の受賞者は来年2019年の受賞者と共に発表する方針)。
日本人の受賞はあるかな、と何となくウキウキするノーベル賞発表ですが、今年は2年ぶりの快挙となるでしょうか?あわせて少し懐かしい過去の日本人受賞者の本もご紹介します。- 『光る生物の話』 下村 脩
- 『ノーベル賞でつかむ現代科学』 NHK取材班
-
メガネ
1997年に日本眼鏡関連団体協議会が、毎年10月1日を「メガネの日」に制定しました。10月1日が“1001”と表記することができ、両端の“1”を「メガネのツル」、内側の“0”を「レンズ」に見立てて「一〇〇一」とメガネの形を表していることが由来となっています。
今も昔も、メガネは人をミステリアスな存在に見せる効果があるようです。1571年にフランシスコ・カブラルという宣教師が美濃国・岐阜で織田信長と対面した際に、カブラル師が近視のためメガネを掛けていたので「目が4つある」と皆が大変に驚いた、という記録がルイス・フロイスの『日本史』に残されています。 -
あかり
1879年10月21日、発明王エジソンが日本の竹を使ってフィラメントを作り、白熱電球を完成させたことから、10月21日は「あかりの日」とされています。
今年の10月19日~21日の3日間は「第1回尾張津島お月見灯路」が開催され、津島市内の霊場が灯篭の灯りで飾られるほか、楽しいイベントが津島神社を中心とした市内のあちこちで行われます。
また、津島ゆかりの彫刻家イサム・ノグチは、時代を越えて世界中で愛されている「AKARI」と題した照明器具をデザインしました。今年の秋の夜長は、津島にも縁のある「あかり」を楽しんでみてはいかがでしょうか。- 『光彩都市 写真集』
- 『あかりの魔法』 村角 千亜希
-
火星
1938年10月30日、アメリカで「火星人来襲」というラジオドラマが放送されました。火星人が来たことを伝えるための「臨時ニュース」が番組の途中で入るという演出でしたが、ラジオを聞いた人々はこれを本当のニュースだと思いこみ、大騒ぎになったそうです。ちなみに、このラジオドラマを作った演出家オーソン・ウェルズは、人々を信じ込ませた才能が認められ、俳優や映画監督として活躍しました。
今年7月には、火星と地球が大接近する「火星大接近」が大きな話題となりました。また、「火星」をテーマとした音楽や小説、映画は現在もたくさん制作されています。私たち人類は、これからも「火星」に特別な気持ちを抱き続けるのでしょうね。- 『火星の科学』 藤井 旭・荒舩 良孝
- 『Google Earthで行く火星旅行』 後藤 和久・小松 吾郎
-
平安遷都
794(延暦13)年10月22日、桓武天皇が都を京都市に移し「平安京」と名付けました。10年前、現在の京都府向日市と長岡京市のあたりに「長岡京」が作られたばかりでしたが、長岡京の建設にあたった藤原種継(たねつぐ)の暗殺、天皇の弟の早良(さわら)親王の死などの不幸な事件が次々に起こり、怨霊のせいではないかと言う人も現れたため、京都に新しい都を作ったのです。
平安神宮が完成した1895(明治28)年に始まった京都三大祭のひとつ「時代祭」では、京都に都が置かれた平安時代から明治のはじめまでの各時代の様々な人物に扮した約2000人が全長2㎞もの行列となって京都御所から平安神宮までを練り歩き、これからも平安であることを祈ります。 -
出雲大社
はるか昔から、10月には日本全国の神様が島根県「出雲大社」へ会議に出かけると考えられてきました。そのため10月は、神様が出かけてしまう土地では神様がいないので「神無月(かんなづき)」、反対に出雲の国は神様がたくさん集まるので「神在月(かみありづき)」となります。ただし神無月は旧暦10月のため、現在の暦に当てはめると毎年異なります(今年は11月8日~12月6日となるそうです)。
出雲大社の神様は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)という大地を象徴する神様です。毎年10月には八百万(やおよろづ)の神様を迎えて、人の運命や来年の天候、農作物の出来具合などを話し合っているといわれています。近年、パワースポットとしても人気を集める出雲大社。本を読んで知識を深めてみてはいかがでしょうか。 -
新幹線
1964年10月1日、「夢の超特急」と呼ばれた世界最速(当時)の電車「東海道新幹線」が開業しました。それまで特急で6時間以上かかっていた東京―大阪間を4時間で走り抜けた新幹線は、10月10日に開会式が行われる東京オリンピックに間に合わせるため、工事開始から僅か5年半で開業にこぎつけました。
丸い鼻の「0系」車両は日本の技術力を集めたもので改良を重ねながら走りましたが、2008年に多くの鉄道ファンに見送られ引退しました。現在は、N700系が東京から新大阪間を2時間30分で走っています。 -
読書週間
10月27日から11月9日までの2週間は「読書週間」です。1924年から行われていた「読書連動週間」は戦争のために中止されましたが、1947年11月17日から「読書週間」が開催されました。「読書週間」は戦後に「読書の力で平和な文化国家を作ろう」と出版社と書店、公共図書館、マスコミが協力し、始められたものです。翌1948年からは、11月3日の「文化の日」を中心とした10月27日から11月9日までの2週間と定められ、全国に広がっていきました。
「読書週間」の期間中、津島市立図書館でもたくさんのおはなし会を行います。どうぞふるってご参加下さい。 -
食欲の秋
今年も「食欲の秋」がやって来ました!
魚や野菜、果物などが、最も美味しい時期やよくお店に出回る時期を「旬」といいます。10月はサンマやきのこ、さつまいも、栗、ギンナンなどが「旬」を迎える季節です。
秋の食材のレシピをはじめ、読むとお腹が空いてくる「食」がテーマのエッセイも集めてみました。どうぞお召し上がりください♪- 『おいしいおしゃべり』 阿川 佐和子
- 『おいしい街と本と人』 今江 祥智
-
豆腐
1993(平成5)年、「10(とう)2(ふ)」の語呂合わせから「もっと豆腐を食べてもらいたい」という願いを込め、日本豆腐協会が10月2日を「豆腐の日」に制定しました。
ところで豆腐は「豆が腐る」と書きますが、豆が腐るのは「納豆」ではないか、と疑問に思ったことはありませんか?「豆腐」がなぜ豆が腐ると書くのかを調べてみると、「豆腐」は中国から伝わった言葉であり、中国語の「腐」という字は「液状のものが寄り集まって固体となった、柔らかいもの」という意味で使われていることから「豆腐」という名前が付けられたそうです。
奈良時代に中国より伝わり、江戸時代から一般庶民の食卓に登場した豆腐。最近ではヘルシー・フードとして、世界でも人気を集めています。- 『からだが喜ぶ!藤井恵の豆腐レシピ』 藤井 恵
- 『豆腐小僧双六道中おやすみ』 京極 夏彦