寒い日が続きますね。この「図書館だより」を書いているのは、実は1月10日(金)の午前。少しずつ明るくなってきたものの依然として雪は降り続き、外は銀世界が広がっています。今朝は車の屋根雪を「屋根雪下ろし棒」を使って下ろしてから(この「屋根雪下ろし棒」購入の経緯は、数年前の私の「図書館だより」に詳しく書いています)、早めに出発したにもかかわらず、予想以上の渋滞に巻き込まれてしまい、「ち、遅刻するかも・・・」とドキドキしました。何とか無事に到着して、今少しホッとしているところです。ほんの数センチの雪で右往左往するなんて、雪国の人から見るとダメっ子だろうなぁ・・・、としみじみ思います。
そういえば、冬のはじめ頃に聴いたラジオ番組で「カマキリが木や草の高いところに産卵した年は大雪になる」という言い伝えが紹介されていました。昔から「カマキリの雪予想」と呼ばれているそうですが、ざっくりまとめると・・・カマキリは秋に草や木の枝に産卵する際、本能的にその年の積雪量を予測して安全な場所に産卵する・・・というもの。つまり・・・カマキリの卵が高いところにある年は大雪になる・・・ということになります。実際には、カマキリの卵は雪の下に埋もれていても問題なく孵化するそうなので、あくまでも「言い伝え」のようですが、生命の神秘をちょっぴり感じますよね。今年はカマキリの卵が高いところに見つかったそうなので、今年は大雪に注意したほうが良いかもしれませんね・・・とラジオ番組の中ではゆる~く紹介されていましたが、うーん・・・当たったのか、カマキリの雪予想??慣れない雪道は歩くのも運転するのも怖いので、大雪は年に一度きりで勘弁してほしいものです。
2025年がはじまって、あっという間に10日過ぎましたね。明日は「成人の日」。新成人(って18歳でしたね、そういえば)の皆さん、おめでとうございます。成年年齢引き下げ後も、これまで通り20歳を対象に式典を開催する自治体が多いようで、津島市も「はたちの集い」は本日開催される、とのこと。寒さ厳しい今年の冬ですが、晴れ着にふさわしい良いお天気に恵まれていることを願っています。
さて、今週の金曜日、1月17日に阪神・淡路大震災の発生から30年を迎えます。1995年がもう30年も前なんて、時間が過ぎていく速さにただただ驚かされます。1月からはじまったNHK・Eテレ「100分de名著」では「阪神・淡路大震災30年『心の傷を癒すということ』を読む」と題されて放送していました。30年前の朝、テレビを点けると目を疑うような神戸の風景が映っていて、呆然とテレビを見ていたことを思い出します。現在放送中の朝ドラ「おむすび」でも「おむすびが冷たい」と主人公の女の子が言っていましたが、こんな寒い季節だったんですね。30年を「節目」とするのではなく、困難の中で生きる人のために今できることを考えていかなくては・・・と、改めて考えさせられます。
・『カマキリくん』タダサトシ/作・・・ということで、カマキリが登場する絵本です。虫が大好きな少年がカマキリを家に連れて帰る・・・というおはなしです。ちょっと想像すると怖いような気もしますね。
・『心の傷を癒すということ』安克昌/著・・・数年前にドラマ化・映画化されているので(主人公の精神科医を演じたのは、昨年の大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長を演じた柄本佑さんです)、ご存知の方も多いかと思います。著者の誠実な人柄が伝わる名作です。当館未所蔵本ですが、30年目を迎える現在もオススメの一冊です。
・『95』早見和真/著・・・阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、Windows95発売・・・と、振り返れば大きな事件・出来事が続いた、今から30年前の1995年が舞台の小説です(こちらも昨年ドラマ化されましたね)。当時を知る世代の1人として今思うのは「1995年は、大変な1年だった」ということ。やはり、何かが大きく変わった1年だったように思います。