本日と11/4(月・祝)の2日間、2階小集会室にてつしま電子図書館の体験会をおこなっています。
電子図書館は津島市在住・在学・在勤の方がご利用いただけるものですが、市外の方の体験も大歓迎です。
事前の申込みは必要のないイベントですので、どなたもお気軽にご参加ください。
子供のころ、物語の中に出てくる食べ物に憧れがありました。
『ナルニア国物語』のターキッシュ・デライト、『小さなスプーンおばさん』のコケモモのジャム、『長くつ下のピッピ』のしょうが入りクッキー、そのほかにもプティング、イチゴ水、バタ(バターではなく)つきパン、などなど…。
どれもこれもどうしてあんなにおいしそうに見えるのでしょうか。
大人になって実際にその食べ物を口にした時には、「これがあの〇〇…!」と感激したものです。
ところでみなさんはアブサンというお酒をご存じでしょうか。
スイス発祥の薬草酒で、美しい緑色をしていることから、「緑の妖精」とも呼ばれています。
安価で庶民でも手に入れやすかったため、たちまちヨーロッパ中に広がりましたが、原料のニガヨモギに含まれる香味成分・ツヨンの強い抗精神作用が問題視され、20世紀初頭に製造禁止に。
後年WHOによってツヨンの残存量に基準が設けられたことで、製造も解禁され、復活を遂げました。
芸術家たちの逸話や物語の中でその名前を目にすることはあっても、100年もの長きにわたって姿を消していた“禁断の酒”です。
(実際には密造されたり禁止されていない地域で作り続けられたりしていたそうですが笑)
先日そのアブサンをいただく機会があり、冒頭の気持ちを思い出したというわけです。
これが太宰治やヘミングウェイも愛したお酒…!平静を装いつつ内心は大興奮。
ただお酒を飲むのもいいですが、こういったエピソードを知っているとより楽しめますね。
今度は物語の中のお酒を探しに行くのも面白そうです。