2024年09月26日の図書館だより

2024年09月26日(木)

今流行りの「モキュメンタリー」ジャンルのホラー小説が2冊入りました。
「モキュメンタリー(mockumentary)」とは、「mock(疑似)」と「documentary(ドキュメンタリー)」を合わせた言葉で、フィクションをドキュメンタリーのようにみせかける表現手法のことです。「フェイクドキュメンタリー」とも呼ばれたりします。
ドキュメンタリー風、ということで、証拠資料のようなものも用意されていることもあるので、よりリアルな感じを楽しむことができます。

今回蔵書に加わったのは、『近畿地方のある場所について』(背筋/著 KADOKAWA)と、『フェイクドキュメンタリーQ』(フェイクドキュメンタリーQ/著 双葉社)の2冊です。
「近畿地方の~」は話題になったので聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。タイトルだけで見ると地理や紀行の本に思えますが、こちら、ホラー小説でございます。

私はモキュメンタリージャンルのホラー作品の魅力は、作り物であるからこそ、少し現実感のない設定も“実際にある(ということになっている)もの”として扱えることにあると思います。
この「近畿地方の~」はその魅力がふんだんに出ていると思っているのですが、意外と評価が分かれているようです。“ドキュメンタリー風”であることを知っているか、あるいはその設定を受け入れられるか、はたまた認識の違い、でしょうか。
私はとても楽しめたので映画にならないかな~と思っています。小野不由美さん原作の『残穢』と『呪詛』(台湾のホラー映画)のミックスみたいな感じで(こうやって書くともしかしてネタバレになる?)。

『フェイクドキュメンタリーQ』の方は未読なので、感想はまた後日…♪

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