先週書こうと思っていてすっかり忘れておりましたが、有栖川有栖さんの火村シリーズ新刊『日本扇の謎』が発売になりました!!
これまで国名シリーズと言えばすべてノベルス(後に文庫化)で刊行されていましたが、今回は初めてノベルス版と同時にハードカバーの愛蔵版も刊行されました。
いつものデザインを踏襲したノベルス版、箔押しの効果が素敵な愛蔵版、どちらも良さがありつつ愛蔵版いいな…と思ったりもしたのですが、愛蔵版だけあってお値段もお高め…迷った末、本棚に並べた時の統一感もあるいつものノベルス版をお迎えしました。
サインをいただくなら愛蔵版だなとも思いますが、残念ながら今回の受付は瞬殺だったそうで……
今年で有栖川さんはデビュー35周年、国名シリーズも30周年(今回の日本扇で11作目)とのこと。
春から初夏にかけて文芸誌に掲載された、若手作家さんによる有栖川作品トリビュートがとっても良かったので(特に今村さんの学生アリス!! と織守さんの作家アリス!)、ぜひぜひ座談会など周辺企画も含めて1冊の本に纏めていただけると嬉しいなぁ。
有栖川先生からの返歌みたいな掌編もあるとなお嬉しいですねぇ(言うだけはタダなので笑)。
未読の方は、この機会にいかがでしょうか。
学生アリス(江神シリーズ)は時系列があるので1作目から順に読んでいただきたいですが、作家アリス(火村シリーズ)は特にないのでどれからでも大丈夫です。
が、初期の作品は少しだけ年齢を重ねている(初登場時32歳→33歳を経て34歳で固定)ことと、時代背景=執筆時なので大まかでも年代順に(90年代から順に)読まれるとわかりやすくて良いかなぁと思います。
ノベルスの巻末には作品リストが載っていますので、参考にしてみてくださいね。
『月光ゲーム~Yの悲劇’88』…記念すべきデビュー作。学生アリス1作目でもあります。
『ロシア紅茶の謎』…国名シリーズ1作目。残念ながら除籍になってしまっていますが、リクエストで取り寄せもできます。元々は講談社刊ですが、角川ビーンズ文庫からのイラスト入りも。
『鍵の掛かった男』…火村シリーズのなかで(★)の一推し。窪田アリスの活躍が見たいのでドラマ化されないかな…と実写化以来ずっと思っている1作