明日は3月11日。東日本大震災から13年となります。今年は元日に石川県能登地方で大きな地震があった影響か、昨年よりも東日本大震災を振り返る報道が増えているように感じています。
(この先はネタバレになってしまうので、まだ見ていない方は飛ばして読んで下さい)1か月ほど前の「図書館だより」で毎週楽しみに観ている、と書いたTBSドラマ「不適切にもほどがある!」では、1995年1月の阪神淡路大震災が作中に描かれていました。こういう描き方もあるのか!・・・と、あらためて宮藤官九郎さんの脚本の凄さに驚かされました。そうでしたね、宮藤さんといえばNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で東日本大震災を鮮やかに描いた方でした。うーん、本当にすごい回でした。
先日、テレビのニュースを見ていたら、福音館書店から月刊絵本雑誌「かがくのとも」1980年1月号として刊行された、石川県の「輪島朝市」を描いた『あさいち』(当館では2008年に出版された特装版絵本を所蔵)を復刊する、と紹介されていました。福音館書店は石川県創業の出版社(創業当初は書店だったそうです)。売上の一部は能登半島地震災害義援金として日本赤十字社に寄付されるそうです。ニュースを見て気になってしまい、さっそく借りて読んでみましたが、朝市のおばあちゃん達のお喋りが聞こえてくるような楽しい絵本で、「あ、これは買わなくてはいけない本だ」とすぐに思いました。
「忘れずにいること」って本当に難しいな、と思います。「忘れること」も生きていくためには大切なことなのでしょうが、地震から2か月が経っても困っている人がたくさんいることや、東日本大震災のような大きな災害はいつ起こっても不思議ではないことを、忙しい日常を送る中で忘れてしまうことがつい多くなってしまいます。そんなことを思っていた時に知った福音館書店からの「息の長い支援」がステキだったので、ここにも書かせて頂きました。
あ、今回も「穴掘り動画」の話を書くスペースがなくなってしまいました・・・ま、面白い話は次週以降に。
漫画家の鳥山明さんが亡くなられました。津島市民としては「ドラゴンボール」よりも「ヨシヅヤのヨッタン(諸説あるそうですが・・・)」でしょうか?「ほぼドラゴンボール世代」なので悲しいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
もうひとつ、お知らせを。コーナー6「追悼・小澤征爾さん」は明日までの予定です。追悼コーナーを設置した頃、新聞に村上春樹さんが小澤征爾さんを追悼された文章を寄稿されていて、小澤さんの温かな人柄が伝わるステキな文章で心に残りました。小澤征爾さんのご冥福をお祈り申し上げるとともに、図書館利用者の皆さんにはたくさんのご利用を頂きましたことを心よりお礼申し上げます。