穏やかな晴天に恵まれた元日の夕方、石川県能登地方で大きな地震がありました。
この「図書館だより」にも何度か書いていますが、私の母は石川県の出身です。母のふるさとは今回甚大な被害を受けた能登地方ではなく、石川県南部の加賀地方に位置する山間の小さな町です(市町村合併するまでは「小さな村」でした)。地震後に連絡が取れた叔父によると、これまでにない大きな揺れだったけれどもケガ等はなく建物にも被害はなかった・・・とのことでしたが、母のふるさとである石川県がよりにもよって元日に大きな災害に見舞われるという状況に、言葉もなく、ただ驚いています。
テレビを点けていると、母の田舎でもよく見られる大きな黒い瓦屋根が特徴的な家屋が倒壊している映像がよく流れます。また、被災された方たちのインタビューを聞くと、母の田舎と同じ語尾に独特な抑揚がつく方言がで話されていて、胸が潰れるような思いで毎日ニュースを見ています。
元日の地震から数日経った現在でも安否不明となっている方がとても多く、なお現在も余震が続いています。また、明日からは能登地方では大雪という予報も出ており、厳しい寒さの中での避難生活となり、体調を心配しています。今回の地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げますと共に、被災された方々の救護活動にあたっておられる方に感謝申し上げます。どうか、1人でも多くの命が救われますように。
最後となりましたが、新しい年となりました。今年も津島市立図書館をどうぞ宜しくお願いします。
・『恋文の技術』森見 登美彦/著・・・クラゲの研究のため京都から能登半島の人里離れた研究所に飛ばされた大学院生が主人公の小説。のとじま水族館や能登鹿島駅の桜トンネルといった名所だけでなく、ローカルなショッピングセンターや小さな書店といった、地方の小さな町で生活する人なら誰もがわかる生活感に共感する小説です。被災された方たちが、一日でも早く穏やかで当たり前の日々を取り戻すことができますよう、願っています。あ、天狗ハムは私も大好きです。
・『NHK連続テレビ小説まれ お菓子レシピブック』辻口 博啓/監修・・・2015年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「まれ」の舞台は能登地方。パティシエを目指す女性が主人公でしたが、スイーツ監修を担当されたのは石川県出身のパティシエ・辻口さんでした。私も石川県に行くと、辻口さんがプロデュースする「YUKIZURI」をよくお土産に購入しています。