半月ほど前、お墓参りも兼ねて従姉妹と高知県を旅してきました。旅行中は信じられないほどの好天に恵まれ、(結果、日焼けしてしまいましたが・・・)陽射したっぷりの南国土佐の秋を旅してきました。
旅行中は普段はしないことがしたくなるもので・・・日本酒を飲んだり、朝風呂に入ったり、宿のテラスで星空を眺めたり・・・と、色々なことをしたのですが、今回人生はじめての「ジップライン」体験をしました。
「ジップライン」とは、山や森などの自然の中に架けられたワイヤーロープにベルトとハーネスを装着し、プーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるアウトドア・アクティビティのこと。空を飛んでいるような「浮遊感」と、ゴール地点まで一気に滑り降りていく「スピード感」を味わえること、そして特別な技術を必要としないため気軽に楽しめることから、最近人気を集めているそうです。
私が体験したのは、その名も「四万十川ジップライン」。日本最後の清流・四万十川の上空に渡したワイヤーロープを一気に滑り降り、220メートルの上空から四万十川の絶景を楽しむ、というもの。
平日だったため、当日そろそろ着くかな~、という時間になったところでスマホから予約を入れ(便利な時代ですね)、受付へ。スタッフの方がハーネスを装着してくれます。その後、安全にジップラインを楽しむための注意事項などがまとめられた動画を10分ほど視聴。うっかり後ろを向いてしまった時は足を一蹴りすると元に戻ることや、プーリーの扱い方、必ず足から着地すること・・・はじめての体験なので、一瞬も見逃さないように真剣に動画を視聴しました。高いところは嫌いではないけれどスピードは苦手な私と、どちらも大好きそうな従姉妹。いざ、対岸のスタート地点へワゴン車に乗って移動します。
お、思っていたよりも高い・・・と、内心ビビりながらもワクワクした気持ちで、従姉妹と並んでスタート位置に立ちます(2人並んで体験できるので)。スタッフのカウントダウンで、デッキから足を離し、スタート!・・・わわわ、思っていたよりも速い~。景色がどんどん開けていきます。と、ここで何の拍子かくるりと後ろ向きになってしまった私。事前に動画で教わった通り、足を一蹴りすると(私の蹴りのパワーが強すぎたのかもしれませんが)くるりと一周回って再び後ろ向きに。いや、そんな筈は・・・と、もう一度一蹴りしても、またも後ろ向きに(後ろからスマホで動画を撮影していた従姉妹は「なぜ足をあんなにバタバタさせているんだろ?」と思ったそうです)・・・。ということで、四万十川上空からの絶景を堪能することは殆ど出来ず、足をバタバタさせるだけで30秒ほどのフライトは終了。着地も教わったとおりの足からではなく、腕から着地(これは何故そうなったのか今でも分からないのですが、ウッドチップが敷き詰められているのでケガはしませんでした)。ゴール地点で待っていたスタッフの方に「絶景は楽しめましたか?」と満面の笑顔で尋ねられたものの、「うーん、あんまり覚えてない」と苦笑いを浮かべつつ、答えるほかありませんでした。
ふと目を向けると、ゴール地点には「2回目の方は1000円で体験できます」と書かれたチラシが・・・きっと私と同じように絶景を見逃した人向けなんでしょうね。もう少し時間があれば、1000円払って次こそ絶景を堪能したかったです。とほほ。
高知の旅篇、来週も続きます。
・『栗しごとと栗のお菓子』下園 昌江/著・・・ジップラインを運営する「道の駅四万十とおわ」に併設された「おちゃくりカフェ」は、四万十川を眺めながら栗スイーツが楽しめる人気カフェ。私も「しぼりたてモンブラン」を頂きました。うーん、また食べたい!