少しずつですが、朝晩涼しく感じられるようになりましたね。ウォーキングをしていても、虫の声がとても賑やか。毎日食べていたスイカの味が薄くなり、梨や新リンゴが美味しくなってきました。穏やかな気分で実りの秋を迎えられることを願いつつ、アイスや冷たい麺類が美味しいうちにいっぱい食べておこう!・・・とモリモリ食べている毎日です。ぷくぷくにならないように用心しなくては。
さて、今回は先延ばしにしていた、コーナー9「ひらく、ひろがる、多様性。」の話を書きます。
実は、ここ数年ほど「多様性」をテーマにしたコーナーを作成しようと思いつつ、タイミングと自分の勉強不足を言い訳に先送りしていました。しかし、SDGsの普及や、LGBT法案をめぐる動き、さらには聴覚障がい者が登場するドラマや映画のヒットもあり、「あ、今かな・・・」と思い、コーナーの制作をスタートしました。つまり、下準備はかなり以前から進めていたのです。
こちらにも書きましたが、多様性を認め合う社会は誰にとっても生きやすい社会であり、また豊かな社会でもあるという、メッセージを込めて作ったコーナーです。毎回のことながら、どの本を選ぶかで迷い、選んだ本をどのように紹介するかで迷い、何よりも今回は手に取って頂く方や、当事者である方を傷つけてしまう内容ではないかで迷い・・・と、迷い迷い迷いながら制作しました。皆さんの心に届くこと、そして誰もが尊重される社会になることを願うばかりです。
ということで、現在は11月の特別整理休館明けからスタートする予定の毎年恒例の「追悼企画」の準備を進めています。まだ9月入ったばかりだと思われるかもしれませんが、11月は蔵書点検があることと、ここ数年自分の仕事がどんどん遅くなっている気もするので、早め早めのスタートとなりました。去年は時系列で作成し、一昨年は著作のグッとくる言葉を紹介する形で作成したPOPを、今年はどうしようか・・・と相変わらず迷っています。そして、もっと迷っているのが、追悼企画の冊数だけでコーナーが成立するのかということ。うーん、これについては本集めを終えてから、じっくり考えることにします。
・『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ/著・・・「多様性」という言葉は、英語で「ダイバーシティ」と表現されることも多く、最近流行りはじめた言葉、新しい考え方だと思われる方も多いかもしれません。しかし、「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」という金子みすゞの詩の一節でも表現されている、日本にも昔からある考え方かな、とも思います。2011年の東日本大震災後にテレビで繰り返し放送されていたCMで使われていた「こだまでしょうか」の「こだまでしょうか、いいえ、誰でも。」も、多様性をあらわす一節のようにも思えます。どちらの詩も現代にグッとくる作品です。
さて、日本時間の今日午前3時45分からドイツ対日本、12日(火)21時20分からトルコ対日本のサッカー日本代表戦が行われます(この「図書館だより」が出る頃にはドイツ戦は終わっていますね)。バスケもラグビーもいいけれど、サッカー日本代表へも応援をよろしくお願いします。うーん、しかしさすがにドイツ戦は時差が厳しいなぁ・・・。ここのところ、連日の配信を見続けていて酷い寝不足なので、残念ながら録画観戦となりそうです。来週の「図書館だより」は、もちろんサッカー日本代表の話を書く予定なので、楽しく書けるように頑張って応援しようっと。