最近、長生きする動物が登場する本を2冊読みました。
(他の仕事で使う予定の本なので、書名はナイショですが)1冊目に登場した動物は、ホッキョククジラ。こちらは哺乳類の中で最も長生き。何と!・・・200年も生きるそうです。すごいなぁ~。
2冊目に登場した動物は、大型インコのヨウム。おしゃべりする鳥として知られていて、多くは50年以上生きるそうです。ヨウムが登場していた本は、津村記久子さんの小説『水車小屋のネネ』。山間の町にやって来た姉妹とおしゃべりなヨウムのネネ、そして姉妹をささえる人々の交流が、章が変わるごとに10年ずつ進み、計40年間の歳月が描かれます。この先はネタバレになってしまうので、これから読もうと考えている方には読み飛ばして頂きたいのですが(といいつつ、本の帯にも書かれている言葉なのでセーフでしょうか?)・・・、
津村さんの小説には、いつも「やられたー!」と叫びたくなるほどの名言が詰まっているのですが、この小説では「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」という、ある登場人物の言葉にグッときてしまいました。また、この言葉が登場する場面が素晴らしくて・・・と続けると、書き過ぎてしまうので、この辺で。興味のある方は是非手に取って下さい。
さて、私事ですが今週誕生日を迎えました。ホッキョククジラなら4分の1も生きていない年齢なのですが、「まだまだ」のようにも、「もう」のようにも思います。ともあれ、この先の1年間、いやもっと長きにわたって「誰かに親切」な私でいられますように。そして、退屈しない人生が送れますように。