「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ここのところ暖かくて薄着で過ごせる日が続いています。(お)さんも書かれていましたが、17日(金)には名古屋地方気象台から「桜の開花」の発表がありました。例年より1週間早い開花だったようです。私は、よく隣の県の「森」へウォーキングに出掛けるのですが、ここ1ヶ月は行くたびに景色も空気も春っぽくなってきているなー、と感じます。「森」は八重桜の名所として知られているので、あと1ヶ月もすれば多くの観光客で賑わうことになるでしょうね。あ、そろそろ「ヒル」対策も考えなくては・・・。
さて、先週の休日のこと。朝、お風呂掃除をしていたら、リビングの方から「ガッシャーン」という物凄い音が聞こえました。え、何事??・・・と思い、風呂場から母に「大丈夫―??」と声を掛けたら、「大変―!!」の返事。ん、まさか母がケガとか!?・・・と思い、お風呂掃除を切り上げて様子を見に行くと、何と!ロールカーテンが壁から床に落ちているではないですか!・・・ど、どうしてこうなったの??・・・と母に聞くと、ロールカーテンの紐に足が引っかかってしまい、転んだらロールカーテンが落ちた・・・とのこと。
ま、母にはケガもなく、ガラスが割れたわけじゃなかったから良かった・・・と思いつつも、ロールカーテンを確認してみると、どう考えても素人が何とか修理できるとは思えない壊れっぷり。うーん、どうしよう??・・・と迷いましたが、20年以上前に家を建て替えた時にロールカーテンを設置してくれた、近所のカーテン業者Sさんに電話して相談してみることにしました。早速電話を掛けてみると、今日は予定が埋まっているから伺えないけど、明日ならたぶん大丈夫だと思うから明日10時頃に一度電話してから伺いますねー、とのこと(後でよく考えたら、まだ8時。10時開店の2時間前でした・・・スイマセン!)。ま、明日なら私は用事があって留守だけど、母は仕事が休みで家にいる時間もあるから大丈夫・・・と一安心。とはいえ、この壊れっぷりでは、おそらくロールカーテンは買い替え・・・え、5万円?10万円??・・・とビビりながら、その日は過ごしていました。
翌日、私はロールカーテンのことが気になりつつも外出していると、母から「ロールカーテンは直った」と電報のようなメールが届きました。あ、良かった・・・で、お値段は!?・・・肝心な点は不明のままですが、用事も無事に終わったので帰宅。母に詳しく聞くと・・・Sさんからは約束通り10時ぴったりに電話が掛かってきた。今家にいると伝えると「じゃ、伺いますねー」と、すぐに来てくれた(近所だからね)。壊れたロールカーテンを点検すると、壁を確認して新しく釘を打ち、元通りにロールカーテンを直してくれた。15分くらいで作業は終わった、とのこと。で、驚いたのはここからです。母が「ありがとうございます。代金はお幾らですか?」とSさんに尋ねると、「ハハハ。これじゃ、お金は頂けないよ。アフターサービスだから」と爽やかに話され、1円も受け取らずに我が家を立ち去った・・・とのこと。ア、アフターサービスって、もう20年は過ぎてるけど!?・・・と、驚きながらもSさんの心意気に感激してしまいました。いやー、有難うございます。さすがに「タダ」では申し訳ないので、夕方お店に2人で伺い、ほんの少しですがお菓子をお渡ししました。あらためて、お礼申し上げます。
あ、大切な話を書き忘れるところでした。3月3日に作家の大江健三郎さんが亡くなられました。図書館では、訃報を受けてコーナー6「追悼・大江健三郎さん」を設置しました。大江さんが94年にノーベル文学賞を受賞してから29年という月日が経ちましたが、作品は時間の流れに関係なく楽しむことができるものだと思います。大江さんの文学に触れてみてはいかがでしょうか。
・『ぽとんぽとんはなんのおと』神沢利子/さく・平山英三/え・・・「春」をテーマにした絵本では、この本が昔から好きです。タイトルがうまいなー、と思います。
・『住まいの補修と手入れ 建具まわり篇』(暮しの手帖ブックス)・・・建具まわりを中心とした補修と手入れ方法について詳しく解説されています。ロールカーテンの補修についても掲載されていますが、難しい時は私のようにプロに頼むのが一番かもしれません。
・『あいまいな日本の私』大江健三郎/著・・・表題のノーベル賞受賞記念講演ほか、全9篇の講演が収録されています。